風の時代とは?
風の時代とは、西洋占星術において、目に見えないものを大事にする時代を意味する言葉です。

風の時代は、2020年12月20日にグレートコンジャクションという、惑星が重なる現象が置き、そこから風の時代への以降は始まりました。本格的に風の時代が始まったのは、2024年11月20日。ここから、知性や情報、自由と平等、コミュニケーションなど精神的豊かさへの関心が一気に高まっていくといわれています。

今回は、風の時代に関する用語や風の時代の過ごし方、時代が変わる重要な日について解説していきます。

土の時代とは?

土の時代とは、目に見えるものを大事にする時代のことです。

西洋占星術において、星座にはそれぞれ対応する「火」「地」「風」「水」の4つのエレメントがあります。「火」は情熱や活発性、「地」は安定や現実、「風」は知性や変化、「水」は感性や冷静さを意味します。

土の時代や風の時代とは、これらのエレメントになぞらえてつけられたもので、「水の時代」「火の時代」「土の時代」「風の時代」と移り変わって来ました。

風の時代の前は土の時代で、その間は、現金や土地などの物質的なもの、現実的なこと、安定志向が重要視されていました。また、土の時代の間は、変化や多様性はあまり感じられず、堅実さや根性で乗り切ることが大切だとされていた時代でした。
グレートコンジャクションとは?
グレートコンジャクションとは、20年に1度訪れる、木星と土星が同じ位置で重ねる天体現象のことをいいます。

コンジャクションと呼ばれる惑星が同じ位置で重ねる現象よりも、グレートコンジャクションは「発展」を象徴する木星と「固定」を象徴する土星という相反する惑星が重なるため、時代の節目となるような大きな変化が起きるといわれています。

直近でグレートコンジャクションがあったのは、2020年12月22日。これを機に、風の時代への移り変わりが始まったとされています。
風の時代はいつまで続く?
風の時代は約200年間続くといわれています。そのため、西暦にして2200年頃までは風の時代であるとされています。ちなみに土の時代は約240年間続きました。

補足にはなりますが、グレートコンジャクションは20年に1度訪れますが、その都度時代が変わるわけではありません。

グレートコンジャクションは、約200年間、風の時代風のエレメントを持つ「双子座」「天秤座」「水瓶座」の間で起こります。そのため、その間は風の時代が続くということになり、約200年後は次は水の時代に移り変わって行きます。
風の時代の特徴とは?
それでは、風の時代はどのような時代なのか、具体的に見ていきましょう。

  1. 目に見えないものを大事にする
  2. 風の時代は、知性や情報・コミュニケーションなど、目に見えないものに価値を感じやすくなります。感情や自分の意思を伝えることがフォーカスされていき、他者との「交流」や「共感」が求められます。
  3. 個を大事にする
  4. 風の時代は、個人の意見や価値観、考え方を尊重する時代になっていきます。多様性が進んでいき、さまざまな生活様式が認められていくでしょう。自由度が高まり、生きやすさを感じる人も多くなるかもしれません。
  5. 柔軟性が高まる
  6. 風の時代は、これまでの固定観念が取り払われ、柔軟な発想ができるようになります。フットワークが軽くなり、価値観が違う人との関わりを多く持つようになります。
風の時代の過ごし方とは?

ここでは、風の時代で生きやすくなるためのポイントについて紹介します。

  1. 物質にとらわれすぎない
  2. 風の時代では、車や家などの「物質」ではなく「経験すること」を重視してみましょう。ミニマリストのように、必要最低限のものだけで暮らしてみると、風の時代を生きやすくなるかもしれません。
  3. 幅広い恋愛観や結婚観を認める
  4. 風の時代では、ステレオタイプの恋愛・結婚だけでなく、多様な価値観を受け入れるようしてみましょう。自分を人の価値観に当てはめたり、人を自分の価値観にあてはめるのではなく、他者の価値観を否定せず受け入れることが大切です。ただ受け入れることで、自分の素直な恋愛・結婚観と素直に向き合えるようになるかもしれません。
  5. 人との対等な関わりを意識する
  6. 風の時代では、個々の特性を生かし、尊重しながら働くことが求められます。組織内での上下関係は従来のものとは、変わっていくこともあるでしょう。肩書や権力に執着しないことも、風の時代を生きるうえで大切な要素です。例えば、上司や部下などの関係性は、役割分担と考えてみたほうが風の時代らしい捉え方になります。
  7. 柔軟に考える
  8. 風の時代は、物事が素早く移り変わっていく時代です。物事に固執すると生きにくさを感じるため、何事も柔軟に考えるようにしてみましょう。表面的なものだけで判断しないよう、考え方を変えてみるのも良いでしょう。
2025年|星が大移動する重要日は?
2025年は次々と大惑星たちが星座を移っていく激動の年です。これによって多くの変化が訪れ、時代の流れそのものが大きく変わっていくといわれています。

では、星が動く日を取り上げ、どのような時代になっていくのかについて紹介していきます。

  1. 2025年3月30日「海王星が魚座から牡羊座へ」
  2. 海王星は、精神世界を司どる星です。無意識化や神秘的なエネルギー、インスピレーションなどに関係する星で、2025年、13年ぶりに移動するタイミングが来ています。

    海王星がうお座に位置しているときは、海王星は魚座の支配星であるため、海王星の力が最大限に高まります。そのため、人の想像力はとても高まり、無形のものへの親しみが増す時代となります。

    海王星が牡羊座へ移動すると、新しい分野に興味・関心が湧くようになります。新しい開発や発明など、新たなチャレンジにやる気が満ちるようになるでしょう。
  3. 2025年5月25日「土星が魚座から牡羊座へ」
  4. 土星は、人生における課題を司る星です。達成すべき目標を定めたり、社会的規律をもたらす働きを持っています。2025年、約2年3ヶ月ぶりの移動となります。

    土星が魚座にいる時は、現代社会から離れたところにある環境に、安心感を抱くようになります。合理的な物事よりもノスタルジックなことに思いを馳せ、精神的なことへの関心が高まります。

    土星が牡羊座に入ると、節度と安定感を重視する流れが出てくるため、現実的なことや合理的なことに関心を持つようになります。

    土星が魚座に戻る9月1日までは、牡羊座に同居する海王星の影響で、精神的なもの・合理的なものを行き来し、混沌とした時代になります。それこそ、風の時代にふさわしい、柔軟なルールを設けるきっかけが起こるかもしれませんね。
  5. 2025年6月10日「木星が双子座から蟹座へ」
  6. 木星は、良心や幸福感・可能性など人が持つポジティブな物事を司る星で、幸せな感覚を与える力を持っています。木星は、1年に1度移動します。

    木星が双子座にあると、繊細な性質が強まり、細かな情報に目が向くようになります。また、変化や刺激的なことを楽しめる性質も強まり、明るい気持ちになりやすくなります。その反面、他者の悲しみや苦労には鈍感になりやすい傾向も出てきます。

    木星が蟹座に入ると、人々は平凡で家庭的な生活を好むようになります。家族や仲間を大事にするようになり、情での結びつきが強まっていきます。ただ、仲間意識は強くなりますが、個人の心境の変化には疎くなりやすいとされています。
  7. 2025年7月7日「天王星が牡牛座から双子座へ」
  8. 天王星は、自由や改革を司る星です。時代の風潮や立場にとらわれない、柔軟な考えや願望を活発にする力を持っています。天王星の移動は、8年ぶりです。

    天王星は、牡牛座に位置していると、お金にまつわる新しい流れがやってきます。今までにない新しいスタイルが認められ、それがスタンダードとして定着していくようになります。

    天王星が双子座に入ると、言語や電子機器などの生活に根付いた技術に、大きな革新がもたらされます。言語の壁がなくなっていったり、新しく便利な家電製品が多く登場するといわれています。
まとめ
「風の時代」は、目に見えない無形のものを大切にする時代です。コミュニケーションや人との結びつきが強くなり、精神的な豊かさが一層高まっていくでしょう。風の時代を生きやすくするためにも、柔軟性を持ちつつ、自由な時代を楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
その他のおすすめコラム