椿はどんな花?
真っ白い雪景色の中、真っ赤な花を咲かせる椿。花も葉も冬の寒さに負けないような鮮やかさを持つ椿の主な花言葉は、「控えめな優しさ」「飾らない優美さ」「誇り」です。椿はその他にも、色別・種類別の花言葉が存在します。

では、椿の花言葉やその由来について詳しく見ていきましょう。

椿の花言葉

  1. 主な花言葉
  2. 椿の主な花言葉は「控えめな優しさ」「飾らない優美さ」「誇り」です。

    「誇り」という花言葉は、寒さに負けずに咲き誇る様子から、「控えめな優しさ」「飾らない優美さ」という花言葉は控えめに咲く様子や香りの薄さからつけられたとわれています。

    ちなみに、英語での花言葉は「admiration(敬愛、感嘆)」「perfection(完璧)」です。
  3. 色別|椿の花言葉
  4. 椿はメジャーな赤色だけではなく、白やピンク・黄色など色とりどりの種類があり、色ごとに花言葉も変わります。では一緒に確認していきましょう。

    「謙虚な美徳」「控えめなすばらしさ」「飾らない優美さ」
    「完全なる美しさ」「至上の愛らしさ」「申し分のない魅力」
    ピンク 「慎み深い」「控えめな美」「控えめな愛」
    「謙虚さ」「円満」「控えめな愛」「理想の愛」
    白は純白のイメージから、ピンクは美や愛をイメージから花言葉がついたと言われています。また、黄色はポジティブさや希望を表す色のため、前向きな花言葉がついたとされています。
  5. 種類別|椿の花言葉
  6. 椿はその種類も多く、花言葉もそれぞれに異なります。

    藪椿
    (やぶつばき)
    「控えめな優しさ」「飾らない優美さ」 日本で見られる一般的な椿です。香りが少なく、控えめに咲き誇る様子からつけられた花言葉です。
    雪椿
    (ゆきつばき)
    「変わらない愛」 雪深い地域で見られる椿で、厳しい寒さにも負けず咲き誇る様子から、つけられた花言葉です。
    侘助
    (わびすけ)
    「簡素」「控えめ」「静かなおもむき」「慰めてあげます」 暖かい地域で見られる椿で、一重咲の質素な様子からつけられた花言葉です。
    玉之浦
    (たまのうら)
    紅部分「気取らない美しさ」「高潔な理性」
    白部分「かわいらしさ」「可憐さ」
    長崎県五島のみに自生する、珍しい椿です。赤色の花に白色の縁取りがあり、色によって花言葉も変わります。
  7. 椿の怖い花言葉
  8. 椿の花言葉には「罪を犯す女」という少し怖いものもあります。これはフランス小説「椿姫」に登場する身分違いの恋をした女性が由来といわれています。

    「椿姫」はこんなお話。

    「椿姫」と呼ばれる椿の花が好きな高級娼婦マルグリットが結核を患います。そんなとき彼女は、純粋な青年アルマンと恋に落ちます。しかし、アルマンの父に反対されたのでマルグリットは別れを決意し、そのまま病でなくなってしまいます。

    純粋な気持ちで恋愛していた女性のことを考えると、罪を犯したとはいえないかもしれませんね。
椿の特徴
  1. 椿の詳細
  2. 植物名 椿
    学名 Camellia japonica
    科名 ツバキ科
    属名 ツバキ属
    原産地 東アジア
    開花時期 12~3月
    椿は、日本を中心とした東アジアが原産のお花です。漢字は「木」に「春」と書きますが、春よりも雪の降る冬に咲く植物です。その種類は日本で作られた品種だけで2000種以上あるといわれています。
  3. 椿油とは?
  4. 椿油は、椿の種子から採れる植物性油脂のことで、化粧品や食用、石鹸などに使われています。椿油には、オレイン酸という乾燥や紫外線から髪を守ったり、フケを防いだりする効果のある成分が含まれているといいます。
  5. 椿とサザンカの違いは?
  6. サザンカはとても椿と似ていて、見間違えることも多いお花です。サザンカは椿と同じツバキ科の植物で、中には椿と掛け合わせて生まれた種類も存在します。

    この二つを見分けるポイントは、3つ。開花時期咲き方です。

    椿の開花時期は早くて12月から。そしてサザンカは10月からと、椿よりも早くに咲き始めます。また椿の葉はサザンカの葉に比べて小ぶりで、毛がほとんど生えていません。サザンカの葉は椿より一回り大きく、細かい毛が生えています。そして椿の花弁は、カップ状に内側に向かって咲きます。けれどサザンカは、平たいお皿のように咲きます。
椿はいつの誕生花?
椿の誕生花である日にちは2月4日です。色別でも異なるため、赤と白それぞれ誕生花である日を見てみましょう。

「1月2日」「1月20日」「1月27日」「2月3日」「12月10日」
「1月1日」「1月25日」「4月29日」「11月11日」「12月10日」「12月21日」
冬の花の代表でもあるため、寒い時期が多くなっています。これらの日にちに誕生日を迎える方に、花束とてもプレゼントすると素敵かもしれません。
椿を贈るなら?
  1. 贈るのにふさわしいタイミング
  2. 椿は「誇り」という花言葉があるので、母の日や退職祝いにピッタリです。また「控えめな愛」という花言葉もあるので、好きな人への誕生日に気持ちを込めてプレゼントするのも良いかもしれません。
  3. NGなタイミング
  4. 椿の花が終わるときは、首が落ちるように花だけが落下します。その様子から死を連想する花といわれることがあるので、仏壇やお見舞いには向きません。また、今後の門出を祝う結婚式や入学式にも不向きです。
まとめ
寒い季節の中、ひっそりと赤や白の花をつける可憐な椿を、毎年楽しみにしている方も多いでしょう。椿には「誇り」や「変わらない愛」などの花言葉が込められているので、母の日や誕生日のプレゼントに向いています。しかし、花が落ちる様子が死を連想させることもあり、お見舞いや結婚式には向かないため、贈るタイミングには注意してくださいね。
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