セミフォーマルとはどんな格好?
セミフォーマルとは、「準礼装」と呼ばれるフォーマル(正装)よりも格式の低い格好のことをいいます。

結婚式や式典などで指定されることの多いセミフォーマルは、フォーマルよりもかしこまらなくて良いとはいえ、フォーマルと同じくいくつか着こなしのマナーが存在します。

今回はそんなセミフォーマルの着こなし方に関して詳しく紹介していきます。

セミフォーマルの定義とフォーマルとの違い

セミフォーマルの定義は、フォーマルよりやや格式が低い格好です。

フォーマルは、スカートであればロング丈にする必要があり、肌の露出はかなり抑える必要があります。一方セミフォーマルは、フォーマルに近い格好であればよいので、スカート丈でいえばロングではなくひざ丈あたりを選んで構いません。
セミフォーマルの種類
セミフォーマルには、いくつか種類があります。それぞれの特徴を見てみましょう。

  1. セレモニースーツ
  2. セレモニースーツは、主に入学式や卒業式などの式典で着用するスーツです。一般的なスーツと比べてビジネス感はなく、華やかさがあります。しかし、ドレスと比べると華やかさに欠けるため、結婚式には向きません。
  3. セミアフタヌーンドレス
  4. セミアフタヌーンドレスは、上品なデザインのドレスのことです。昼に行う催し物などに着用するのが適切とされています。上質な素材で作られているため、落ち着いた印象があります。
  5. カクテルドレス
  6. カクテルドレスは、肩や胸元の露出が多めで、より華やかな印象のあるドレスのことです。夜のパーティーなどに着用する用のもので、デザインもドレスによって光沢感や丈が短いものなど豊富にあります。
セミフォーマルな場とは?シーン別の着こなし方

  1. 結婚式
  2. 結婚式でのセミフォーマルは、露出をおさえることがポイントです。袖付きのものや丈が長めのワンピースを選ぶと良いでしょう。袖がないものは羽織を着て肌を隠せば着用することができます。

    また、白は花嫁の衣装だから避けましょう。花嫁より目立ちそうな衣装もNGです。
  3. 入学・卒業式
  4. お子さんなどの入学式や卒業式では、派手過ぎないセレモニースーツを選ぶのが無難です。ドレスでも構いませんが、パールのアクセサリーを取り入れたり、黒やネイビー、ベージュなどの色を選んだり上品さを重視する必要があります。
  5. 記念式典
  6. 会社などの式典には、上品で上質な素材の服装を選ぶと良いでしょう。社風に合わせるのが一番無難なので、周りに聞いたり過去の写真を見たりして選ぶのもいいかもしれません。
  7. 食事
  8. 高級レストランやディナーショーでセミフォーマルというドレスコードがあるのであれば、時間帯に合わせてアイテムを選ぶ必要があります。

    昼なら上品で光沢感のあるやや華やかなもの。夜なら露出が多めできらびやかなドレスでも大丈夫です。
セミフォーマルのアクセサリーの選び方
  1. セミフォーマルのアクセサリーの選び方
  2. セミフォーマルで定番のアクセサリーは、パールです。パールが必須という決まりはありませんが、上品なデザインが多いセミフォーマルとの相性は抜群なので、1つ持っておくとあらゆる場面に使うことができて便利です。冠婚葬祭でも使いやすいため、イヤリングなどとセットで揃えておくと良いでしょう。
  3. ヘアメイク
  4. セミフォーマルが指定されたときは、アップヘアが定番の髪型です。ダウンスタイルにするとカジュアルな印象になるため、控えておきましょう。

    華やかさを出したいときには、バレッタなどへアクセサリーを使っても大丈夫です。ただし、きらびやかな派手過ぎるヘアアクセサリーは極力避けたほうが良いでしょう。
  5. バッグ
  6. バッグは、ドレスの色味や雰囲気に合うものを選びます。クラッチバッグやショルダーバックなど、小ぶりのものにして上品な印象になるようにしましょう。

    また、昼と夜で選ぶべきバッグが変わります。昼はきらびやかなバッグではなく、上品で光沢感のあまりないものを選びましょう。夜はきらびやかなバッグを選んでも大丈夫です。
季節に合わせたセミフォーマルの着こなし方
  1. 秋・冬
  2. 秋・冬は、寒いからと着こむと着ぶくれして、せっかくの上品な印象が台無しになる可能性があります。寒い時期は防寒対策として、厚手のドレスや保温性の高いドレスを選ぶと良いでしょう。

    また、結婚式は黒タイツがNGマナーと言われているので、裾の長いドレスやパンツスタイルを選ぶといいかもしれません。
  3. 春・夏
  4. 春・夏のセミフォーマルは、暑くても肌の露出は控えめにしましょう。暑い場合は薄めの生地を選ぶか、上から羽織れるボレロやストール、ジャケットを用意して式のときだけ羽織るようにしておくと良いでしょう。
まとめ
準礼装と呼ばれるセミフォーマルは、フォーマルより少し格式を落とした格好のことです。ただマナーはしっかりとあるので、あまり正装から逸脱しすぎない方が無難です。場面に合わせて適切な着こなしができるとカッコいいですよね。
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