フォーマルな服装とは?
フォーマルな服装とは、結婚式や式典などで着る格式の高い服装のことです。「正装」「礼服」「フォーマルファッション」「フォーマルウェア」とも呼ばれます。フォーマルウェアには、時間帯や場面によって色や露出度、素材、デザインなどにルールがあり、状況に応じた着こなしが求められます。

今回は、そんなルールの多いフォーマルについて詳しく解説していきます。

フォーマルのマナーと種類

フォーマルは、大きく分けると「モストフォーマル(正礼装)」「セミフォーマル(準礼装)」「インフォーマル(略礼服)」の3種類に分類されます。それぞれ着用する時間帯によって、細かいマナーが決められています。

では、それぞれの特徴やマナーについて詳しく見ていきましょう。

  1. モストフォーマル(正礼装)
  2. 着用シーン ・本人の授与式
    ・記念式典
    ・格式高い行事・儀礼
    ・格式高い結婚式
    ・格式高いパーティー
    ・音楽会
    時間帯
    種類 アフタヌーンドレス イブニングドレス
    素材 光沢感なし 光沢感あり
    デザイン ・襟元が開いていないもの
    ・長袖か七分袖
    ・ロング丈(足首丈)
    ・襟元や背中が開いているもの
    ・袖がないもの
    ・ロング丈(足首丈)
    モストフォーマル(正礼装)とは、結婚式や記念式典などに用いられる一番格式の高い正装のことです。ご自身の授与式や記念式典、格式高い結婚式など、おもに格式の高い行事で着用します。

    ドレスだと、ロングドレスやフォーマルなワンピースドレスが当てはまります。結婚式のようなお祝い事の席では華やかな色合いを、喪に服する場合は品のある黒のドレスを着用するのがマナーです。
  3. セミフォーマル(準礼装)
  4. 着用シーン ・記念式典
    ・冠婚葬祭
    ・入学式・卒業式
    ・格式高い場所でのお食事
    ・パーティー
    時間帯
    種類 セミアフタヌーンドレス カクテルドレス
    素材 品のある無地のもの 品と光沢感のあるもの
    デザイン ・足首丈~すね丈 ・色味のあるものも可
    ・袖なし・ありは自由
    ・足首丈~膝上丈
    セミフォーマル(準礼装)とは、モストフォーマルの次に格式高い正装のことです。入学式や、格式の高い場所でのお食事会などに適した服装です。

    色味は、ベージュや黒、紺などベーシックカラーを選ぶのが一般的です。上品な印象に仕上げるため、アクセサリーは控えめなものをつけます。
  5. インフォーマル(略礼服)
  6. 着用シーン ・発表会
    ・カジュアルな結婚式
    ・お食事会
    ・パーティー
    時間帯
    種類 ワンピース、スーツ ワンピース、スーツ
    素材 品のあるもの 品のあるもの
    デザイン ・ベーシックカラー
    ・カジュアル過ぎないもの
    ・露出が控えめなもの
    ・ベーシックカラー
    ・カジュアル過ぎないもの
    ・露出が控えめなもの
    インフォーマル(略礼服)とは、格式があまり高くなくマナーも緩めの正装のことで、平服とも呼ばれます。発表会やお食事会などに適していて、モストフォーマルやセミフォーマルよりも、選べる形や色の自由度は高めです。
フォーマル以外のドレスコード

ドレスコードは大きく分けて「フォーマル」と「カジュアル」の2種類に分けられます。

フォーマルは「モストフォーマル(正礼装)」「セミフォーマル(準礼装)」「インフォーマル(略礼服)」の3種類で、カジュアルは「スマートエレガンス」「カジュアルエレガンス」「ビジネスアタイア」「スマートカジュアル」の4種類があります。

ここでは、ドレスコード「カジュアル」の種類についてそれぞれ解説していきます。それでは一緒に見ていきましょう。

  1. スマートエレガンス
  2. スマートエレガンスとは、結婚式の二次会や格式の高い場所での食事会に適したフォーマルに近いドレスコードのことです。

    フォーマルほど堅苦しさを出さず、上品な雰囲気を出したいときにおすすめの服装です。
  3. カジュアルエレガンス
  4. カジュアルエレガンスとは、スマートエレガンスよりさらにカジュアル度の上がったドレスコードのことです。

    露出は少なめにした方がカジュアルエレガンスに近付きますが、品を感じられる服装であればそこまで厳格なルールはありません。
  5. ビジネスアタイア
  6. ビジネスアタイアとは、企業が主催するパーティーや入社式などビジネスシーンで着用されるドレスコードのことです。

    仕事関係の催し物に着用するものとはいえ、お祝い事であれば多少の華やかさがあったほうがいいとされています。光沢感のあるスーツや、アクセサリーなどで華やかさを足すと良いでしょう。
  7. スマートカジュアル
  8. スマートカジュアルは、同窓会での集まりやパーティーなど比較的ラフな催し物で着用されるドレスコードです。

    フォーマルに比べて厳格な決まりのない服装とはいえ、デニムやキャミソールなどカジュアル過ぎるものは避ける必要があります。ワンピースなど少し品を感じるくらいの服装が適切です。
シーン別|フォーマルの着こなし方
ドレスコードは、時間ごとの着用マナーだけではなく、状況に合わせた着こなしも求められます。たとえば結婚式の場合、白色は花嫁の色であることからNGとされています。

では、場面ごとのマナーについて細かく見ていきましょう。
  1. 結婚式
  2. 結婚式では、白い服装と過度な露出は禁物です。ロング丈のドレスや品のある服装を選ぶようにしましょう。

    アクセサリーは、パールを用いると高級感が出るのでおすすめです。また、バッグは小さめのものがを用意し、メインバッグはフロントに預けておきましょう。ショールを羽織る時は、カジュアルすぎないものを選びましょう。
  3. 結婚式の二次会・パーティー
  4. 結婚式の二次会やパーティーは、格式の高い結婚式に比べて自由度が高めです。

    ただ、お祝いの場面ではあるので、セミフォーマルかインフォーマルの着こなしがベストです。Tシャツやデニムはカジュアルすぎるので避けましょう。また、ここでも白い服装は避けるようにしてください。
  5. 入学式・卒業式
  6. 入学式や卒業式では、セミフォーマルを選びましょう。そのため、グレーやネイビーなどのベーシックカラーや、ひざ丈のスカートとノーカラージャケットを選ぶのが一般的です。最近ではパンツスタイルも人気のスタイルです。

    ヒールの高さは、5センチ程度、アクセサリーやバッグはシンプルなものだと、上品な装いになります。
まとめ
結婚式や格式の高い式典では、フォーマルな服装が基本です。着用する時間帯や状況に合わせて、マナーが決められているので、事前に確認しておきましょう。ぜひお祝い事にあわせた品のある装いを選んでみてくださいね。
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