恭しいとは?
恭しい(うやうやしい)とは、儀正しく慎みのある様子を表す形容詞です。例えば、とても丁寧な対応をしている人に対して「彼は誰に対しても恭しい態度で接する」と使います。あまり日常では見かけない言葉ですが、耳にしたり文章で見かけたりしたときのために、ぜひ意味をおさえておきたいところですよね。
今回は、恭しいの意味や使い方について詳しく解説していきます。
今回は、恭しいの意味や使い方について詳しく解説していきます。
恭しいの意味

恭しい(うやうやしい)とは、相手に敬意を払い、丁寧に礼儀正しく振舞う様子を表す形容詞です。
恭しいは、目上の人や神仏に対する丁重な態度を表す言葉であるため、目下の人や友人間などで使うには、やや違和感のある言葉です。
また、自分の態度に関して「自分は恭しく接した」と使うのも適切ではありません。自分以外の人の様子や行動を形容するときに使う言葉です。
恭しいは、目上の人や神仏に対する丁重な態度を表す言葉であるため、目下の人や友人間などで使うには、やや違和感のある言葉です。
また、自分の態度に関して「自分は恭しく接した」と使うのも適切ではありません。自分以外の人の様子や行動を形容するときに使う言葉です。
恭しいを使うときのポイント
恭しいを使うときは、いくつか注意点があります。では、使い方を見ていきましょう。
- 自分の行動には使わない
- 近しい人への接し方にはあまり使わない
- 目上の人の行動には使うのは失礼
- 恭しさを強要することはできない
恭しいは、相手への敬意を表す言葉であるため、自分の行動には使うことが出来ない言葉です。第三者の行動に対してのみ使うことができます。自分自身が相手へ敬意を表すことをを表現する場合は、別の言葉を使ってくださいね。
友人間や家族間など、親しい間柄では恭しいとは使いません。たとえば「友人Aが友人Bに恭しく接した」と言うのは、大げさな表現になってしまうためNGとされています。この場合は「丁寧に」や「丁重に」を使うといいでしょう。
相手への敬意を表す「恭しい」ですが、目上の人に対して使うのは失礼にあたります。たとえば「うちの上司は社長に恭しく接する」というと、なんだか失礼な表現に聞こえてしまいますよね。目上の人の行動を評価することになってしまうため、使うシーンには注意しましょう。
後輩など人に向かって「自分には恭しく接しろ」と強要する表現ではありません。自分に対して恭しさを求めてしまうと、横暴な人といった印象になるため注意が必要です。
恭しいを使った例文
- 恭しい
- 恭しく
- 恭しげ
「同僚のAは部長に対して、恭しい振る舞いをしていた」
恭しいは形容詞なので、名詞の前につけて使うのが一般的です。この例文では「態度」が形容したい名詞です。
恭しいは形容詞なので、名詞の前につけて使うのが一般的です。この例文では「態度」が形容したい名詞です。
「両親は担任の先生に対して、恭しく頭を下げた」
恭しいは形容詞ですが「恭しく」と形容動詞にすることで、動詞にもつけることができます。
恭しいは形容詞ですが「恭しく」と形容動詞にすることで、動詞にもつけることができます。
「恭しげな雰囲気の中、会議は進められた」
「恭しげ」は「恭しそうな様」のことを意味します。そのためこの文では、「本当に恭しい雰囲気というわけではないかもしれない」という可能性があることを示していることになります。
「恭しげ」は「恭しそうな様」のことを意味します。そのためこの文では、「本当に恭しい雰囲気というわけではないかもしれない」という可能性があることを示していることになります。
恭しいの類語・対義語
- 類語
- 対義語
恭しいの類語には、どのような表現があるのか見ていきましょう。
●慎ましい
●礼儀正しい
●折り目正しい:態度や服装がきちんとしていて、礼儀正しい様を意味します。
●恭謹(きょうきん):うやうやしく、つつしみ深い様子を表す言葉です。
●礼儀正しい
●折り目正しい:態度や服装がきちんとしていて、礼儀正しい様を意味します。
●恭謹(きょうきん):うやうやしく、つつしみ深い様子を表す言葉です。
恭しいに対して、明確な対義語はありません。ここでは「礼儀正しくない」という意味の言葉を紹介していきます。
●無礼
●ぞんざい:人や物に対する扱いが雑で、乱暴なことを意味します。
●粗雑:細かい部分まで気が行き届いておらず、対応が荒っぽくていい加減な様子という意味の言葉です。
●ぞんざい:人や物に対する扱いが雑で、乱暴なことを意味します。
●粗雑:細かい部分まで気が行き届いておらず、対応が荒っぽくていい加減な様子という意味の言葉です。
恭しいの英語表現
- respectful
- reverent
「respectful」は「丁寧な、敬意を示す」という意味の形容詞です。尊敬している人への態度を表す言葉なので、恭しいと似たような意味で使えます。
例「She took a respectful bow.(彼女は丁寧なお辞儀をした)」
「reverent」は「敬虔な、恭しい」という意味の形容詞です。神仏への敬意に近い意味合いなので、目上の人に対して使うのは少し不自然になります。
例「She had a reverent attitude.(彼女は恭しい態度を取った)」
まとめ
恭しいは、礼儀正しくつつしみ深い様子を表す形容詞です。とても丁寧な対応をする第三者に対して使う言葉であり、自分や目上の人には使わない表現なので注意しましょう。また、「恭しく」や「恭しげ」と変化させて使うことで、動詞と組み合わせたり、意味を足すこともできます。
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