兼ね合いの意味とは?
兼ね合い(かねあい)とは、二つのものが都合よく釣り合うことをいいます。
例えば、自分の所属する部署と他部署の両方が都合いい状態で仕事を進めることを「他部署との兼ね合いがあるから、この仕事はこう進める」という風に使います。
今回は、兼ね合いの意味や使い方についてより詳しく見ていきましょう。
例えば、自分の所属する部署と他部署の両方が都合いい状態で仕事を進めることを「他部署との兼ね合いがあるから、この仕事はこう進める」という風に使います。
今回は、兼ね合いの意味や使い方についてより詳しく見ていきましょう。
兼ね合いの語源と意味
兼ね合いは、「兼ねる」と「合う」が合わさった言葉です。
「兼ねる」とは、二つ以上のものをあわせもつという意味で、例えば「大は小を兼ねる」のように複数の要素を持つことを言い表すときに使います。
また「兼ねる」には、するのが難しいという意味もあり、例えば「決断し兼ねる」と言うと、決断することが難しいという意味になります。
つまり兼ね合いとは、都合をつけることが難しい複数の物事をバランスよく合わせるという意味なのです。
「兼ねる」とは、二つ以上のものをあわせもつという意味で、例えば「大は小を兼ねる」のように複数の要素を持つことを言い表すときに使います。
また「兼ねる」には、するのが難しいという意味もあり、例えば「決断し兼ねる」と言うと、決断することが難しいという意味になります。
つまり兼ね合いとは、都合をつけることが難しい複数の物事をバランスよく合わせるという意味なのです。
兼ね合いの使い方・例文
兼ね合いを使用した例文を一緒に見ていきましょう。
- 兼ね合いを見て
- 兼ね合いを取って
- 兼ね合いを考えて
- 兼ね合いをつける
- 兼ね合い上
- 兼ね合いを図る
- 千番に一番の兼ね合い
新しい製品については、予算との兼ね合いを見てから制作するかどうか考えなければいけない
今回の商談の日程は、先方との兼ね合いを取って決定した
話し合いの場においては、みんなの兼ね合いを考えて意見をまとめなければならない
サービス内容の決定には、予算と顧客のニーズ兼ね合いをつけなければいけない
会場の日程と選手の日程の兼ね合い上、やむ負えず今回の話は流すことになった
品質とニーズの兼ね合いを図ることで、今回の製品が決まった
この案件は千番に一番の兼ね合いだが、チーム一丸となって取り組もう
「千番に一番の兼ね合い」とは、1000回やってそのうち1回成功するかどうか分からないほど、珍しいことや困難なことを意味します。
「千番に一番の兼ね合い」とは、1000回やってそのうち1回成功するかどうか分からないほど、珍しいことや困難なことを意味します。
兼ね合いと折り合いの違い
- 折り合いの意味
- 兼ね合いと折り合いの違い
折り合いとは、両者の妥協点を見つけること、または譲り合うことをいいます。では例文を見てみましょう。
「お互いの意見の折り合いをつけるために、しっかり話し合う必要がある」
兼ね合いは、異なる両者の意見に対して納得できる状態に調整することです。一方で折り合いとは、お互いに意見を譲り合ったり妥協点を探したりすることを指します。
そのため、折り合いの方がややネガティブな印象に捉えられる場合があります。
また、折り合いは「あの人とは折り合いが悪い」など、相性を表すことに使われる折り合いに対し、兼ね合いは物事や予算の確定など、物質的な表現に使われます。
そのため、折り合いの方がややネガティブな印象に捉えられる場合があります。
また、折り合いは「あの人とは折り合いが悪い」など、相性を表すことに使われる折り合いに対し、兼ね合いは物事や予算の確定など、物質的な表現に使われます。
兼ね合いの類語・言い換え表現
兼ね合いの類語と言い換え表現について詳しく見ていきましょう。
- 釣り合い
- 均衡
- バランス
- 妥協点
「釣り合い」とは、異なる2つの事柄に対して、大きさや重要度が同程度であることを意味します。物質的な表現に使われる「兼ね合い」に対して「釣り合い」は「釣り合いの取れたカップル」など、人との関係に対して使います。
均衡とは、力など物事のバランスが取れていることを意味します。例えば「意見の均衡を保つ」「収支の均衡をとる」のように使います。
バランスは、調和や釣り合いのことをいいます。例えば「仕事とプライベートのバランスを取る」「体のバランスを取る」と使います。
2つの物事の事情を鑑みてうまく釣り合いを取ることを意味する「兼ね合い」に対して、「バランス」は平静や調和など安定した状態のことを指します。
2つの物事の事情を鑑みてうまく釣り合いを取ることを意味する「兼ね合い」に対して、「バランス」は平静や調和など安定した状態のことを指します。
妥協点とは、お互いに歩み寄って一致できる点のことを指します。両者の意見が一致するところを探す点が、兼ね合いとは異なります。
兼ね合いの英語表現
- balance A and B
- keep a balance between ~
兼ね合いの直訳となる英語表現はありませんが、近い表現に「balance」があります。例えば「balance A and B」で「AとBのバランスを取る」という意味になります。例文を見てみましょう。
「It’s easy to balance work and familiy.(仕事と家庭のバランスを取るのは簡単だ)」
「keep a balance between ~」で「~間のバランスを保つ」という意味になります。
例「It’s difficult to keep a balance between work and family.(仕事と家庭のバランスを取るのは難しい)」
まとめ
「兼ね合い」とは、2つのものがうまく釣り合っていることを意味します。似ている言葉の「折り合い」は、お互いの妥協点を探すことを表しているため、ややネガティブな印象に捉えられる場合もあるでしょう。
状況をよく見て使いどころを選びましょう。
状況をよく見て使いどころを選びましょう。
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