「感傷的」の意味とは?
感傷的(かんしょうてき)とは、感情が揺さぶられやすい状態になっていることをいいます。

皆さんも、悲しいことや不安を感じる状況に陥ったとき、気が付くと感傷的になって何かと涙もろくなってしまった経験はないでしょうか。

今回はその「感傷的」の正しい使い方や感傷的になりやすい人の特徴について解説していきます。では、一緒に詳しく見ていきましょう。

「感傷的」の正しい使い方とは?
  1. 「今、感傷的になってるから涙もろいの」
  2. 悲しい話を聞いたり仕事で立て続けにミスをしたりすると、気持ちも落ち込んでしまいますよね。悲しみを感じた出来事を思い出してつい感傷的になって涙もろくなってしまうのは仕方ありません。
  3. 「あの映画を見た後は感傷的になる」
  4. 恋愛映画など、二人が引き裂かれてしまうストーリーなどの悲しい物語を目にしたときに感傷的になることがあります。ストーリーと過去の自分やこれからの未来を重ねて、つい悲しい気持ちになってしまうのです。
  5. 「あの日の自分はとても感傷的だった」
  6. 心が落ち着いて冷静に自分を振り返ったとき「あの時は感傷的だった」と感じることはないでしょうか。前と比べると、精神状態が安定していると感じるのであれば、前は感傷的になっていたのかもしれません。
「感傷的」の類語・対義語
  1. 類語
  2. ●センチメンタル
    センチメンタルとは、悲しみや不安感など弱弱しい感情が強くなっている状態のことをいいます。

    ●多感
    多感とは、感情に敏感でささいなことにも気持ちを揺さぶられやすい状態のことをいいます。

    ●悲哀
    悲哀とは、悲しみに心を痛める感情のことを指します。

    ●情緒的
    情緒的とは、さまざまな状況に感情が揺さぶられやすく、感情が豊かであることをいいます。
  3. 対義語
  4. 「感傷的」に対する対義語はありませんが、強いて表現するのであれば「理性的」「冷静」が当てはまります。

    それぞれの意味を見てみましょう。

    ●理性的
    理性的とは、感情や本能にとらわれず冷静に物事を判断できる様のことをいいます。

    ●冷静
    冷静とは、感情を揺さぶられるような状況になっても、慌てず落ち着いている様子を指します。
感傷的な人の特徴
誰にでも感傷的になる瞬間は来ます。しかしその程度は人さまざまで、中には周囲と比べて感傷的になりやすいという人がいます。どのような人が感傷的になりやすいのでしょうか?

感傷的になりやすい人にはどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
  1. 共感能力が高い
  2. 共感力は、人付き合いをするうえで欠かせないコミュニケーション能力の1つです。しかし、あまりにも共感能力が高すぎると、人の負の気持ちまで共感して自分のことのように辛くなることがあります。このように共感力が高いと悲しみを感じやすいので、感傷的になりやすいのです。
  3. 感受性が強い
  4. 感受性が強く人の気持ちをすぐ察知して顔色を伺うという人がいます。悲しい気持ちも察知して、何も言われていないのに自分まで悲しくなってしまうのです。
  5. ネガティブ思考である
  6. ネガティブ思考が強くて、自分を責めたり悲しいことに気持ちが向かいやすかったりする人も、感傷的になりやすい人といえます。周りの人からすればなんともないことでも、とても辛いことだと考えてしますのです。
  7. 感情を優先しがち
  8. 理性ではなく感情で物事の良し悪しを判断する人も、感傷的になりやすい傾向があります。理性で考えればすぐに回復できることも、悲しみという感情を優先するあまり回復できず、悲しみが続いてしまうのです。
感傷的になったときの対処法
  1. 状況を整理する
  2. 感傷的になったときは、なぜ感傷的になってしまったのか、自分の状況を客観的に見てみましょう。

    今起きていることをノートに書き出して、情報を俯瞰してみるのです。もし自分で書き出すのが難しいのであれば、信用できる友人や家族に相談すると良いでしょう。
  3. 行動する
  4. 感傷的になったときには、体を動かして意識を別の所に向けてみるのも良いでしょう。

    買い物へ行ったり運動してみたり何でも構いません。体を動かすとポジティブな気持ちになれるといわれているため、自分の好きなことをしてみましょう。
  5. 笑える動画を見る
  6. 感傷的になったときは、気持ちを切り替えるために「笑える動画」を見るのも効果的です。

    始めは笑う気文になれなくても、見ているうちに笑えるようになり、気分が明るくなることがあります。少し無理やりですが、なかなか馬鹿にはできない良い効果がありますよ。
まとめ
誰にでも感傷的になってしまうことあります。ただその頻度が多いことに悩むときは、なぜ気持ちが落ち込むのかを客観的に考えてみましょう。

感傷的な状態から回復できるよう応援しています。
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