「精進してまいります」の読みと意味とは?
「精進してまいります」とは、頑張ります、努力しますという意味の敬語表現です。
ビジネスシーンでよく耳にする言葉ですが、どのような使い方や返答の仕方が適切なのか悩みますよね。
今回は「精進してまいります」の正しい使い方や返答方法、言い換え表現などについて紹介します。
ビジネスシーンでよく耳にする言葉ですが、どのような使い方や返答の仕方が適切なのか悩みますよね。
今回は「精進してまいります」の正しい使い方や返答方法、言い換え表現などについて紹介します。
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「精進してまいります」の「精進」とは?
- 「精進」とは?
- 「精進」と「邁進」の違いとは?
「精進」は「しょうじん」と読みます。「精進」は仏教用語の1つで「雑念を取り払い心と体を清らかに保ちながら、一つの目標に向かって一心に努力する」という意味です。
「邁進(まいしん)」とは、目標に向かって一直線に突き進むことを意味します。「精進」と「邁進」の違いは、「精進」が自己の精神性や能力を高める努力に重点があり、邁進が進むことに重点をおいている点です。
「精進してまいります」の言い回し
- 精進いたします
- 精進していく所存です
- 精進します
「いたします」は「する」の謙譲語です。「精進いたします」は、上司や顧客など目上の人に対して、向上心があることを伝えたいときに使うことができます。
皆さんのお役に立てるよう、より精進いたします
「所存」は、「思う」「考える」という意味で「存じる」という謙譲語にあたります。改めて思いを伝えるときに使います。
新しい企画を任されるにあたり、今までの経験を活かしより精進していく所存です
「精進します」は目上の人に使うことはできますが、ややフランクな表現です。「承知しました」「分かりました」と同じように、言われたことへの返答として使うと良いでしょう。
はい、精進します
「精進してまいります」の正しい使い方・例文
- 一層精進してまいります
- 日々精進してまいります
- 今後も精進してまいります
- 精進を重ねてまいります
「一層精進してまいります」は、目上の人への人に「今まで以上に努力していく」ということを伝える敬語表現です。目下の人に使用する表現ではないため、使いどころに注意しましょう。
現状に甘えずより一層精進してまいります
「日々精進してまいります」は、この先も努力を重ねていくことを表す敬語表現です。自分の気持ちを相手に伝える言葉なので、相手を主語にしないよう注意しましょう。
期待に応えるべく、日々精進してまいります
「今後も精進してまいります」は、これからも今まで以上に努力を重ねることを伝える敬語表現です。多用すると誠意を見せられないので、ここぞというときに使うと良いでしょう。
今後も精進してまいりますので、ご指導のほどお願いいたします
「精進を重ねてまいります」は、努力を重ねてさらに良いものにするという意気込みを伝える敬語表現です。謝罪する際にも使われますが、問題解決前に使うと問題を放棄したと思われかねないため注意しましょう。
引き続き精進を重ねてまいりますので、何卒よろしくお願いいたします
「精進してまいります」を使うときの注意点
- 目上の人に使うとき
- 目下の人に使うとき
「精進してまいります」は、自分の行動を表す敬語表現です。目上の人など他者に対して「精進なさってください」と使うのは失礼に当たります。
「精進してまいります」は、主に目上の人に対して使う言葉です。目下の人に使ってもさほど問題はありませんが、謙遜や反省の色が強く出ることを理解して使うようにしましょう。
代わりに「頑張ります」「改善します」を使うと、相手に気を遣わせ過ぎずに思いを伝えることができます。
ちなみに目下の人へ「精進してください」と伝えるのは問題ありません。
代わりに「頑張ります」「改善します」を使うと、相手に気を遣わせ過ぎずに思いを伝えることができます。
ちなみに目下の人へ「精進してください」と伝えるのは問題ありません。
「精進してまいります」の言い換え表現
- 頑張ります
- 尽力します
- 励みます
- 努力を惜しみません
- 応援しています
- 成功をお祈りしています
- 共に成長していきましょう
- 進展が楽しみです
「頑張ります」は「頑張る」の丁寧語です。日常でも使うのでフランクさがありますが、ビジネスシーンでも使うことができます。ただ堅い表現ではないので、近しい人にだけ使うと良いでしょう。
プロジェクトの成果を出せるよう、これからも頑張ります
「尽力します」とは、物事に向かって全力で努力することを意味します。「頑張ります」より力を尽くす意思があることを伝えることができる表現です。
業務に貢献できるよう、微力ながら尽力いたします
「励む」は、努力する・頑張るをより丁寧に表現した言葉です。「励む」自体は敬語ではなので、丁寧語の「ます」謙譲語の「いたします」をつけることで目上の人使うことができます。
良い結果が残せるよう、より一層励んでまいります
「努力を惜しみません」は、目標を達成するために、努力や手間を惜しまないことを伝える表現です。精一杯頑張ることをアピールするときに使いましょう。
目標をクリアするために、努力を惜しまず成長し続けます
「精進してまいります」の返答例
「精進してまいります」と言われたら「応援しています」と返すのが一番無難でしょう。
これからも頑張ってください。応援しています。
「成功をお祈りしています」は「応援しています」より、丁寧に思いを伝えることができる表現です。相手が企業など集団である場合は「成功」の代わりに「ご発展」を使いましょう。
その心意気に感心しています。成功をお祈りしています。
「共に成長していきましょう」は、自分がおごっていないことや謙遜していることを伝えたいときに最適な表現です。
前向きな姿勢がとても素晴らしいと思っています。自分も至らない点はありますが、共に成長していきましょう。
「進展が楽しみです」は、相手を称えつつこれからも頑張って欲しいことを伝えることができる表現です。
とても優れた能力をお持ちですよね。今後の進展を楽しみにしています。
まとめ
「精進(しょうじん)します」は、頑張ります、努力しますという意味の敬語表現です。様々な言い回しがあるので、その時々に応じて最適な言葉を選べるようにしておくと良いでしょう。
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