「よろしいでしょうか」は正しい敬語表現?
「よろしいでしょうか」は敬語として正しい表現です。
「よろしいでしょうか」は、「よい」の丁寧語「よろしい」と、「だろうか」の丁寧語「でしょうか」を組み合わせた言葉で、目上の人に使っても問題ない表現です。
ただ「よろしい」を使った敬語の中には、誤りになる組み合わせがあります。間違って使うと失礼に当たる場合があるため、ぜひ正しい敬語表現と一緒に知っておきましょう。
では「よろしいでしょうか」にまつわる敬語表現について詳しく解説していきます。
「よろしいでしょうか」は、「よい」の丁寧語「よろしい」と、「だろうか」の丁寧語「でしょうか」を組み合わせた言葉で、目上の人に使っても問題ない表現です。
ただ「よろしい」を使った敬語の中には、誤りになる組み合わせがあります。間違って使うと失礼に当たる場合があるため、ぜひ正しい敬語表現と一緒に知っておきましょう。
では「よろしいでしょうか」にまつわる敬語表現について詳しく解説していきます。
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「よろしいでしょうか」の正しい使い方
「よろしいでしょうか」の正しい表現を例文で紹介していきます。では一緒に確認していきましょう。
- ビジネス会話における例文
- ビジネスメールにおける例文
- 日常会話における例文
・お客様のお名前を伺ってもよろしいでしょうか。
・明日までに提出していただいてもよろしいでしょうか。
・何点か確認してもよろしいでしょうか。
・明日までに提出していただいてもよろしいでしょうか。
・何点か確認してもよろしいでしょうか。
・明日14時からの会議の時間を変更していただいてもよろしいでしょうか。
・至急、ご確認いただいてもよろしいでしょうか。
・会議の日程において、ご都合のよい日程を伺ってもよろしいでしょうか。
・至急、ご確認いただいてもよろしいでしょうか。
・会議の日程において、ご都合のよい日程を伺ってもよろしいでしょうか。
・3名様でよろしいでしょうか。
・ご注文は以上でよろしいでしょうか。
・ここは禁煙区域なので、場所を移動してもらってもよろしいでしょうか。
・ご注文は以上でよろしいでしょうか。
・ここは禁煙区域なので、場所を移動してもらってもよろしいでしょうか。
「よろしいでしょうか」の間違った表現
- 「よろしかったでしょうか」
- 「よろしいですか」
「よろしかったでしょうか」は正しい敬語表現ですが、状況次第では誤りとなるため注意しましょう。
「よろしい」の過去形である「よろしかったでしょうか」は、過去の出来事に対して使用する敬語です。そのため、現在進行形の内容に対しては失礼にあたります。例えば、飲食店において、入店時に「二名様でよろしかったでしょうか」と聞くのは間違いです。
「よろしかったでしょうか」を正しく使った例文には、次のようなものが挙げられます。
「よろしい」の過去形である「よろしかったでしょうか」は、過去の出来事に対して使用する敬語です。そのため、現在進行形の内容に対しては失礼にあたります。例えば、飲食店において、入店時に「二名様でよろしかったでしょうか」と聞くのは間違いです。
「よろしかったでしょうか」を正しく使った例文には、次のようなものが挙げられます。
・昨年の発注日は12月12日でよろしかったでしょうか。
・こちらの予定で進めておきましたが、よろしかったでしょうか。
・恐れ入りますが、先ほどのご注文はたらこパスタでよろしかったでしょうか。
・こちらの予定で進めておきましたが、よろしかったでしょうか。
・恐れ入りますが、先ほどのご注文はたらこパスタでよろしかったでしょうか。
「よろしいですか」は正しい敬語表現ですが、目上の方に使用する場合は注意が必要です。
敬意の程度は「よろしいでしょうか」「よろしいですか」「いいですか」の順番で下がっていきます。そのため「よろしいですか」は、敬意が足りないと思われる可能性があります。
目上の人には「よろしいでしょうか」を使うと、統一しておけば混乱することはないかもしれません。
敬意の程度は「よろしいでしょうか」「よろしいですか」「いいですか」の順番で下がっていきます。そのため「よろしいですか」は、敬意が足りないと思われる可能性があります。
目上の人には「よろしいでしょうか」を使うと、統一しておけば混乱することはないかもしれません。
「よろしいでしょうか」の言い換え表現
- 構いませんでしょうか
- いかがでしょうか
- お間違いないでしょうか
「構いません」は「構わない」の丁寧語で、「よろしいでしょうか」と同じく許可をもらうための表現です。
例「ミーティングの日程は明日の13時で構いませんでしょうか」
例「ミーティングの日程は明日の13時で構いませんでしょうか」
「よろしいでしょうか」は「良いか悪いか」のどちらかを聞くものに対して、「いかがでしょうか」は物事の状態や相手の感想などを確認するときに使用する敬語表現です。
例「こちら新作のスイーツですが、お味はいかがでしょうか」
例「こちら新作のスイーツですが、お味はいかがでしょうか」
「お間違いないでしょうか」は、内容に間違いがないかを確認してもらうときの敬語表現です。「よろしいでしょうか」よりも確認して欲しい内容が詳細なときに使用します。
例「お買い上げの商品は〇点でお間違いないでしょうか」
例「お買い上げの商品は〇点でお間違いないでしょうか」
「よろしいでしょうか」への返答の仕方
- 構いません
- 問題ありません
- 結構です
「構いません」は「気にしない」「してもいいです」という意味の敬語表現です。丁寧な言い回ではありますが、目上の方や取引先への返答ではややフランクな表現にあたるため、使わない方が良いでしょう。
目上の方への返答に関しては「大丈夫です」を丁寧にした「問題ありません」を使いましょう。しかし「問題ありません」はややフランクな表現なので、ビジネスシーンでは「問題ございません」を使用するのが一般的です。
「結構です」は「これで大丈夫」の肯定的な意味と「必要ありません」の否定的な意味を持つ丁寧語です。「結構です」だけでは高圧的な印象を受ける場合もあるため、「結構です、そちらでお願いします」などワンクッション付け加えるようにしましょう。
「よろしいでしょうか」の英語表現
- May I ~?
- Is this all right with you?
「May I ~?」は「Can I ~?」よりも丁寧な言い回しの「~してもよろしいでしょうか」と聞くときに用いられる英語表現です。
例えば「May I use your pen?」で「ペンをお借りしてもよろしいでしょうか」という意味になります。
例えば「May I use your pen?」で「ペンをお借りしてもよろしいでしょうか」という意味になります。
「Is this all right with you?」は「こちらで問題ないでしょうか」という意味です。「Is this all right?」に「with you」をつけることでより丁寧な印象になります。
また「all right」は「alright」と省略することもできますが、英語も日本語と同じく省略しない方が丁寧であるため、敬語として使うなら「all right」と表記しましょう。
また「all right」は「alright」と省略することもできますが、英語も日本語と同じく省略しない方が丁寧であるため、敬語として使うなら「all right」と表記しましょう。
「よろしいでしょうか」の言い回しには注意
日常生活やビジネスシーンで多く用いられる「よろしいでしょうか」は、敬語として正しい表現です。「よろしいですか」は目上の方へ使う場合は失礼にあたるため、目上の人や取引先の人には「よろしいでしょうか」を積極的に使うようにしましょう。
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