芒種とは?
芒種(ぼうしゅ)とは、二十四節気の一つで、6月6日頃から6月20日頃までの時期を指します。二十四節気では9番目にあたり、この時期は梅雨の時期に重なるため、高温多湿の気候になります。芒種は、6月が米や麦などの穀物の種をまく時期に適していることから、「芒(のぎ)=イネ科植物の穂先」+「種=植物のタネ」とついたといわれています。

今回は、二十四節気の一つ芒種について、由来や行事などを詳しく解説していきます。

2025年の芒種はいつ?

6月5日(木)~6月20日(金)
2025年の芒種は・・・
二十四節気は毎年、太陽暦に合わせて日付が1日前後します。

今年の芒種は、ひとつ前の二十四節気・小満から数えて約15日目の6月5日から始まり、次の二十四節気・夏至の始まる6月21日まで続きます。
芒種・七十二候
七十二候とは、二十四節気(約15日)を約5日ごとに「初候」「二候」「三候」の3つに区切った暦のことをいいます。「初候」「二候」「三候」にはそれぞれの時期に合った動物や自然にちなんだ名前がついています。

では、芒種の七十二候を見てみましょう。

6/6~10頃 蟷螂生(とうろうしょうず)
6/11~15頃 腐草為螢(ふそうほたるとなる)
6/16~20頃 梅子黄(うめのみきなり)
  1. 初候
  2. 蟷螂生
    とうろうしょうず
    6/6~10頃



    蟷螂生は、カマキリが生まれる頃という意味です。この時期のカマキリは、農家にとって心強い存在。主に田んぼや草地に生息していて、害虫を食べてくれます。
  3. 二候
  4. 腐草為螢
    ふそうほたるとなる
    6/11~15頃



    腐草為螢は、腐った草から蛍が現れるという意味です。昔は、地に落ちた草朽ちて蛍になると信じられていたので、このような名前になったといわれています。
  5. 三候
  6. 梅子黄
    うめのみきなり
    6/16~20頃



    梅子黄は、梅が黄色くなる頃という意味です。黄色くなった梅は、完熟した合図。完熟梅は、梅干を作るのに最適です。
芒種に行われる行事
  1. 田植え
  2. 以前は、稲が寒さに弱いことから、田植えは芒種の頃にされていました。現在では、5月頃に行う農家も多くなっています。芒種の時期には、田植え体験に行ってみるというのも素敵な経験になりそうですよね。
  3. 蛍狩り
  4. 蛍が見られる時期は、主に5月下旬から7月上旬です。場所や種類によって細かく変わってくるので、蛍を見たいという人は、早めに時期をチェックしておきましょう。
  5. 稽古始め
  6. 稽古始めとは、その年初めて、習いごとの練習を始めることをいいます。主に武術や茶道、生け花などの伝統芸能では、6月6日に稽古を始めると縁起がいいとされています。

    これは、能を大成した世阿弥の著『風姿花伝』の冒頭にある「この芸において、おほかた、七歳(数え年6歳)を以て初めとす」という一文から、「6歳の6月6日」に稽古を始めるといいと言われ出したとされています。
  7. 父の日
  8. 父の日は、毎年6月の第三日曜日にある、お父さんに日々の感謝を伝える日です。お父さんが喜ぶプレゼントを用意したり、おいしい料理を振舞ったりして、日々伝えたくてもできていなかった言葉を伝える日にしていましょう。
芒種の植物・食べ物
  1. 紫陽花



    桔梗

  2. 野菜
  3. トマト

  4. 鱚(きす)

芒種の次は?
その他のおすすめコラム