初心者必見!西洋占星術の基礎をわかりやすく解説
西洋占星術は専門用語が多く、「足を踏み入れるのに敷居が高いのでは?」とのお声を頂く事が多いです。また、歴史的には衰退した理論だったりもします…。
しかし、現代においてもまだ語り継がれるのは何故でしょう?それは、現実では解決できない問題に光を当ててくれるからかもしれません…。そこで今回は、「西洋占星術」について深掘りしていきます。

『西洋占星術』とは?

古代メソポタミアの占星術では、天界で起きた様々な現象を記録し、その現象と地上界で起きている、あるいはこれから起きようとしている出来事とを関連付けて占うものでした。そして、天体に存在する諸天体を神々とみなし、それら天体の動きが国家の繁栄や衰退と結びついていると考えていたのです。

【上記は引用文:p352-353 誠文堂新光社 星座の起源-古代エジプト・メソポタミアにたどる星座の歴史-近藤二郎】

現代では、科学的根拠は無いとされていますが、今でも個人の運命を知る手がかりの一つとして、占星術を勉強する人やその知識を求める人は後を絶ちません。

また、古典的な占星術の中には『ホラリー占星術』と呼ばれるものがあります。これはタロット占いのように、質問が浮かんだ日時のホロスコープ図を出し、そこからイエスかノーかを判断する占術になります。当たるかどうかは別にして、例えばスポーツが始まる日時のホロスコープから、勝ち負けを占う等当てものとして使う人もいますよ。

現時点で私は、占星術を完全に信仰することはオススメしませんが、もしあなたが主導権を持った上でホロスコープについての知識があれば、このやり方は大いにアリだと言えるでしょう。なぜなら、通常では考えつかなかないような思いがけない開運のヒントがあるかもしれないからです。

『ホロスコープ』とは?

『ホロスコープ』とは、指定日時と地上のある場所からみた星の配置図のことを指します。指定日時と場所をもとに、各12星座が12ハウスに割り振られており、この12ハウスに区切られた部屋の中に、太陽☉や月☽などが記載された10天体の記号が散らばっています。

これは(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星)が、指定した日時で黄道12星座のどこに位置しているのかを表します。また今では、ネット検索などで無料でこのホロスコープを出す事も出来ます。それぞれのサイトの指定場所に(生年月日、生まれた時間、生まれた都道府県市町村)を入力すると、ホロスコープ図が表示されます。

ちなみに私が学び始めた数十年前は、天文暦と計算式に基づいてホロスコープ図を手書きしていました。さらにそこから私の周囲では数年後、『スターゲイザー』というソフトを利用する人を多く見られ、今となっては『AstroGold(アストロゴールド)』というアプリを利用する人が増えた印象があります。

わかりやすく解説①ネイタルチャート

『ネイタルチャート(出生図)』とは、個人(生年月日、生まれた時間、生まれた場所)の情報から作られます。出生時間において、4分20秒程度の差ごとに、各12ハウスの角度に1度の差が出てきます。
そうなると、次に解説する「プログレス」や「ソーラーアーク」などの進行法で、未来を読む場合にズレが生じることになります。そのため、占星術では出生時間がかなり重要視されています。

また出生時間に関しては、大学病院でバリバリ働く看護師さんの親友に帝王切開をすると、取り出した時間を書くと聞いたことがあります。それだけ最近は、実際に誕生した瞬間の日時が分かる人が、増えてきていると認知しています。

しかし中には、分からない方もいるかもしれませんので、そうした方は分かる範囲のデータとの縁を頼りに、ネイタルチャートを読んでみて下さい。12ハウスでは、「潜在的傾向」「個人の本質」「金銭管理」「学習や旅行」「家族」「恋愛」「労働」「結婚」「相続やセックス」「向学心や遠方」「社会的達成」「友情や仲間」に分割され、強みや弱みを発見できるとされています。

わかりやすく解説②プログレスとソーラーアーク

『プログレス』『ソーラーアーク』は、先程のネイタルチャートのホロスコープに対して、1年を1度ずつ進行させたホロスコープ図です。通常は、ネイタルチャートに重ねるのが一般的であり、次に出てくる「トランジット」と「プログレス」「ソーラアーク」のどれかを重ねると三重円となります。

それでは、「プログレス」と「ソーラーアーク」は何が違うのでしょうか。
まず、「プログレス」とは、進行する天体たちの速度がそれぞれ異なるといった特徴を持っています。そのため、プログレスは土星以降の天体には特に大きな変化が見られません。それに対して、「ソーラーアーク」は、各天体が1年1度ずつ反時計周りに進行します。

個人的には、『ノエル・ティル理論』のプログレスの月だけを使い、後はソーラーアークを使う説を優先しています。そしてこのどちらもネイタルチャートを基準にして進行させることになります。個人的には、体験しない領域が出てくきたり個別化できる点が面白いと思っています。
また次に紹介する「トランジット」は、全てのチャートに同様の影響を与えるので、一般的に広く使われているものとなります。

わかりやすく解説③トランジット

『トランジット』は、日時と場所の指定により、過去・現在・未来を含めて表示されるホロスコープ図です。

よく「新月や満月のYouTube動画のアドバイスは何を見ているの?」と聞かれることがありますが、まさにこれが「トランジットで見ている」というのが答えになります。新月や満月は天文歴などで確認できますので、まず新月や満月の日時と鑑定師が指定する場所のホロスコープ図を出して読みます。

また、先程の個人のネイタルチャートにトランジットを重ねると、より個人の運勢に対する個別のアドバイスを得られるのでオススメです。例えば、トランジットに過去の日時を入力してみて下さい。そして、あなたの過去のホロスコープと実際に起きていた事象を照らし合わせると、より面白い結果になるでしょう。

ちなみに、12星座の毎日占いなら「トランジットの月」、今月の運勢なら「トランジットの太陽」、1年の運勢なら「トランジットの木星」で判断するのが一般的かと思います。トランジットに未来の日付を入力して、アレコレ想像してももっと楽しめますよ!

まとめ

占術を行っている方の中には、「ネイタルチャートに天体の滞在しないハウスがあるから、自分には能力がない」と落胆される方がいます。しかし、そんなことは決してありません。ネイタルチャートハウスの起点にある、星座にリンクする天体(ルーラー)を追うと、天体が入っていないハウスにもきちんとした意味があるのです。

そしてそれを知るためにはまず、「12星座に対応する(ルーラー=天体)が何か」を把握しておく必要があります。(ちなみに、太陽=獅子座、月=蟹座、水星=双子座・乙女座、金星=牡牛座・天秤座、火星=牡羊座、木星=射手座、土星=山羊座、海王星=魚座、冥王星=蠍座)
西洋占星術を利用して、人生をハッピーに過ごす方が増えますように!

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