明晰夢とは?
明晰夢は、 寝ているときに見る夢の一種です。見ている最中に「これは夢だ」と自覚している夢が明晰夢に当たります。

朝起きて「あれは夢だった」と分かる夢はレム睡眠という脳の活動が活発なときに見るものがほとんどで、明晰夢はレム睡眠よりも脳の覚醒レベルが高いときに見るものだといわれています。明晰夢を見る人の中には、夢をコントロールしたり起きているときよりもはっきりとした覚醒状態になったりする人もいるようです。

では、明晰夢を見る人はどのような方法で明晰夢を見ているのかを紹介していきます!

明晰夢は誰でも見れる?

「これは夢だ」と分かるようになるのは、比較的多くの人が達成できることだといいます。ただ、覚醒レベルや夢の内容には個人差が出るため、自由に夢の内容をコントロールできるようになるのは少数です。

コントロールの程度にも差が出ます。例えば、「これは夢だと」分かった状態で夢の中での行動を決定できる人もいれば、見た夢を巻き戻して別の行動を取れる人や夢だとはっきり理解しているあまり夢ではなく起きているときにした妄想だったのではないかと思っている人もいます。
明晰夢を見る方法
  1. 夢日記を書く
  2. 明晰夢を見るためには、まず自分が見る夢を起きているときに振り返って記憶・分析をする必要があります。夢は起きてすぐに思い返さないと忘れていきます。そのため、忘れないように夢日記を書くと良いでしょう。

    明晰夢を見やすい人は、夢日記を書かなくても自然と見た夢を覚えているために朝起きてすぐ夢の映像を反復しているといいます。明晰夢を見れるようになるには夢日記や夢のリプレイを習慣化する必要があるということですね。
  3. 二度寝する
  4. 二度寝したときの脳の覚醒レベルは、明晰夢を見るときのレベルに近くなるそうです。この方法を「WBTBテクニック」(WBTB:Wake Back To Bed)といいます。意図的にこの方法を試すなら、1~2時間早めにアラームをかけ起きて、30~60分間は脳に刺激を与えず起きておきましょう。そして、また眠りにつくと明晰夢を見ることができるのだそうです。
  5. イメージトレーニングをする
  6. 目を閉じて見たい夢を想像したり、イラストやキーワードを書き起こしてみたりすると明晰夢を見やすくなります。「見たい人の夢を見るためには枕の下に写真を置こう」といわれるように、寝る直前に見る写真や音楽などでのイメージの刷り込みも効果的です。
明晰夢の活用法
  1. 悪夢対策
  2. 怖い夢を見たとき、明晰夢として夢をコントロールできるようになると嫌な結末を良い結末に持っていくことができます。例えば、夢の中で悪い人に追いかけられているときに安全な警察署に駆け込み助けを得られる、悪い人だと思っていた人が実は良い人だったという森のくまさんエンドに変えるといったことができます。
  3. モチベーションアップ
  4. 心躍るような良い夢を明晰夢で作り出すことも可能です。例えば、行きたかったコンサートに行って推しに指ハートを作ってもらうなど起きたときにその日一日の活力に変えられるような良い思いができるのです。
  5. シミュレーション
  6. 明晰夢を今後実際に体験することの事前準備として活用することもできます。例えば、会社の面接が上手くいく夢や好きな人に告白して成功する夢なら成功体験を得ることができ自信がつきます。
まとめ
明晰夢は比較的簡単に見れて現実にもいい影響を与えることができるものです。しかし、明晰夢を見すぎると妄想との区別がつかなくなってしまったり睡眠障害を起こしてしまったりすることがあります。明晰夢を見るときとぐっすり眠って夢さえ覚えていないようなときをバランスよく取り入れていきましょう。
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