毅然とした態度とは?
毅然(きぜん)とした態度とは、動揺した態度を見せず意志を強く持っている様子のことをいいます。

毅然とした態度を取れると、周囲から一目置かれたり面倒ごとを避けることができます。ビジネスシーンでもプライベートでも使える言葉なので、ぜひ正しい意味を知っておきましょう。

今回は、毅然とした態度の意味や使い方を詳しく見ていきます。

毅然とした態度の意味

毅然とした態度とは、動揺した態度を見せず意志を強く持っている様子のことをいいます。

「毅然」とは意志が強く動じないさまのことをいいます。「毅然としている」「毅然とした○○」と使います。

「毅然」は信念を持って堂々と振舞うことをいうため、頑固な人や強情な人、横暴で態度が大きい人には使いません。基本的には、誉め言葉として使われる言葉です。
毅然とした態度の使い方と例文
「毅然とした」は、さまざまなシーンで使われる言葉です。使い方と例文を見ていきましょう。

  1. 毅然とした態度で挑んだ
  2. 負けが見えているような心折れそうな試合でも、彼は毅然とした態度で最後まで果敢に挑み続けた

    不利な状況にもうろたえず、意志を強く持ち堂々とした態度で物事に挑む様子を表わした一文です。
  3. 毅然とした姿に憧れる
  4. 理不尽なクレームを受けても挫けない、その彼の毅然とした姿に憧れる

    理不尽なことにもかかわらず、一貫した態度で対応する姿に感銘を受けたことを表わす一文です。
  5. 毅然としていた
  6. 何を言われても彼は毅然としていた

    自分の意見を曲げることなく、意見を貫いた人を表わす一文です。
  7. 毅然とした対応をする
  8. 彼女は毅然とした態度でお客様に対応していた

    相手から理不尽な要望を言われたときでも、弱気な気持ちを見せずにしっかり対応する様子を表す一文です。
毅然とした態度を取るメリット
  1. 安心感を与えられる
  2. できること、できないことを毅然とした態度ではっきり伝えられる人は、周囲から信頼されやすく、安心感を与えることができます。考え方や話の内容がブレないので、仕事やプライベートで頼られることも多いでしょう。
  3. 有利に事を運べる
  4. 仕事などで無理な要求をされたとき、毅然とした態度で応じることで、相手はそれ以上強く言えなくなることがあります。その上、上手くいくと自分の思い通りに事を運べるようにもなります。
  5. 理不尽なことを回避できる
  6. 毅然とした態度とは、冷静な判断ができていて、簡単には意志がブレない姿勢のことをいいます。毎回そんな態度を取られれば、関わる人は、雑に扱って来ようとはしません。そのため理不尽なことや厄介なことを避けられるようになるのです。
毅然とした態度を取る方法
  1. 入念な準備と反復練習をする
  2. 毅然とした態度で物事に挑むためには、自分に自信をつけてみるといいでしょう。自信は日々の積み重ねでつけることができます。たとえば、プレゼン発表など人前に立って発言するときは、入念な準備と反復練習をしておくなど、できるだけ不安に感じることを失くしていきましょう。
  3. 柔軟性を身に付ける
  4. 固定概念を持っていると、急なアクシデントに対応できず、余裕もなくなってしまいます。突然の事態でも慌てないよう、柔軟な考えを持つようにしたり、余裕のある予定で動いたりしましょう。
  5. 意見を押し通そうとしない
  6. 自分の意見を無理やり押し通そうとするのは、毅然とした態度ではありません。感情的になると失敗しやすいので、常に状況を客観的に見れるようにしておきましょう。
  7. 違うことを恐れない
  8. 周囲と違う意見を持っていることに不安を感じることがあるかもしれません。反論すると思うと気後れしやすいので、主張するときは「こんな意見もあります」という提案のスタンスでいると気楽に発言することができます。意見を言うこと自体は、全く悪いことではないのです。
毅然とした態度の類語・言い換え表現
  1. 断固とした態度
  2. 断固とした態度とは、何があっても意見や様子が変わらないことをいいます。
  3. どっしりと構える
  4. どっしり構えるとは、予想外のことが起きても慌てず、動じない様子のことをいいます。
  5. 決然たる態度
  6. 決然たる態度とは、何かを決心したり覚悟を決めたりして、強い心構えをしている様子のことです。
  7. 貫禄のある態度
  8. 貫禄のある態度とは、何事にも動じず、自分に自信を持っている様子のことです。
  9. 泰然自若(たいぜんじじゃく)
  10. 泰然自若とは、不測の事態でも慌てず、落ち着いていて動じない様子のことです。
毅然とした態度の英語表現
毅然とした態度を直訳すると「a resolute attitude」となります。「resolute」とは「毅然とした」という意味で、「attitude」は「態度」という意味です。

他にも「resolute」の代わりに「堅い、断固とした」という意味の「firm」や「砂っぽい、毅然とした」という意味の「arenose」を使うこともできます。

He give a speech with a resolute attitude.(彼は毅然とした態度でスピーチを行った)
まとめ
毅然とした態度は、仕事だけでなくあらゆる場面で役に立ちます。客観的事実に基づいて判断した考えを持っている人ほど、毅然とした態度を取ることができます。ぜひ冷静に物事を判断して、毅然とした態度をとってみてくださいね。
その他のおすすめコラム