カットソーとは?定義やTシャツとの違い、カットソーに当てはまる服を解説
カットソーとは?
洋服を選ぶときに目にするカットソーという言葉。何のことを指すのか分からないという人も多いかと思います。

カットソーとは、縫製された伸縮性のある洋服を指すファッション用語です。今回は、どのような洋服がカットソーと呼ばれるのか、カットソーではない洋服は何か、などについて解説していきます。

カットソーの定義とは?
  1. カットソーの定義
  2. カットソーとは、編んで作った生地を裁断後、縫製して作られた衣服のことです。カットソーという名前は、裁断と縫製の2つの製法を用いることから、裁断という意味の「cut(カット)」と縫製という意味の「sewn(ソー)」が組み合わされてできた和製英語です。編み物に分類されるため、通気性や伸縮性に優れており、着心地の良さが特徴です。
  3. 織物と編物の違い
  4. 洋服は、大きく分けると織物と編物に分類されます。

    編物は1本の糸から作られたものでニットとも呼ばれ、伸縮性もあってあまりしわができにくく、肌触りの良さが特徴です。織物は糸を交互に交差させて作るもので伸縮性はあまりありません。硬い質感で型崩れしにくいのですが、しわになりやすいので管理がやや大変です。
カットソーに使われる生地
  1. コットン
  2. コットンは、耐久性に優れており通気性や吸水性が良いことから、カットソーをはじめ多くの洋服に使われている生地です。肌触りは良いですが、しわになりやすいという特徴があります。
  3. ポリエステル
  4. ポリエステルは、化学繊維を編み込んで作られていて、形状記憶効果のあるしわになりにくい素材です。乾きやすく洗濯に強い素材ではありますが、汚れやすいという特徴を持っています。
  5. リネン
  6. リネンは天然の植物から作られる繊維で、丈夫で長持ちしやすい素材です。肌触りもよく汚れにくいので、ベッドシーツやカーテンなどにも使用されています。見た目は薄く涼しげな素材に見えますが、保温性もあるため冬でも暖かい着こなしが可能です。
Tシャツもカットソー
Tシャツは、首元に襟がついていない洋服のことです。丸い襟元が特徴で、編物を裁断して作られるため、カットソーと同じ種類に分類されます。服を広げた時に「T」の文字に見えることから、Tシャツと名付けられたそうです。

もともとは肌着として着用されていましたが、トップスとして着る人が増えたことで、現在のスタイルに定着したといわれています。他には、キャミソールやタンクトップ、ポロシャツなどもカットソーに含まれます。
カットソーに該当しない服
  1. セーター
  2. セーターは、ニット素材である1本の糸から作られた織物の洋服です。しかし裁断せず作られているので、カットソーには含まれません。ニット素材の編物を裁断して縫製した洋服は、「ニット」と「カットソー」を組み合わせて「ニットソー」と呼ばれることもあります。
  3. ブラウス
  4. ブラウスは、肌ざわりが良く柔らかい洋服のことで、伸縮性や通気性はやや低めです。女性や子供がターゲットの洋服とされています。裁断した生地を縫製をした織物という点ではカットソーと同じですが、ブラウスは織物であるためカットソーとは区別されます。
  5. Yシャツ
  6. Yシャツは、ジャケットの下に着用することを目的とした前開きの織物のことです。Yシャツという名前は「white shirt(ホワイトシャツ)」という英語の読み方がなまって「Yシャツ」となったといわれています。またYシャツは、カッターシャツやドレスシャツと呼ばれることもあります。Yシャツは織物なので、カットソーには分類されません。
まとめ
カットソーは服の生地を裁断して縫製された伸縮性のある洋服のことで、Tシャツもカットソーの一種です。カットソーの範囲はとても広く、ニットやYシャツなどカットソーではないものを挙げた方が絞り込みやすいかもしれません。
その他のおすすめコラム