ミニマリストとは?
ミニマリストとは、必要最低限のもので暮らす人やライフスタイルのことをいいます。ミニマリストという言葉は「最小の」という意味の「ミニマル(minimal)」と人を表す言葉につける「ist」を組み合わせたものです。最小限主義とも呼ばれます。
今回は、ミニマリストになるメリットやデメリット、ミニマリストになるコツなどを詳しく紹介していきます。
ミニマリストの反対語「マキシマリスト」とは?
マキシマリストは、自分の好きな物に囲まれて暮らすライフスタイルのことです。例えば、収集家や物が多いほうが好きという人は、マキシマリストといえます。
ただマキシマリストの中には、コレクションルームを作り、それ以外の生活はミニマリストと同様の暮らしを送る人もいます。誰がどのようなライフスタイルを送っているのか、一概には分類出来なそうですね。
ミニマリストのメリット
ミニマリストになると、生活面と精神面の両方においていい影響があります。例えば、部屋がスッキリすることでストレスが軽減されたり、家事の負担が減ったりといったことが期待できます。
それでは、ミニマリストであるメリットについて詳しく見ていきましょう。
- ストレスが減る
部屋が整頓されてスッキリしていると、「片づけなきゃ」という不安感や、使いたいもの物がすぐに見つからない苛立ちから解放され、心に余裕が出てきます。
- 集中力と行動力が上がる
物が多いと、目に入る情報が多くなって気が散りやすくなります。また、どこに何を置いたか覚えておくために、頭の容量もたくさん使うことになります。ミニマリストになると、そういったわずらわしさがなくなり、集中力や行動力を高いまま維持しやすくなります。
- 出費が減る
値段の高くない細々としたものを買っていると、その時々はお金を使っている気にならずに済みます。ただそれが重なっていくと、お金は貯まりません。ミニマリストは、そういった細々とした買い物を避ける生活スタイルなので、当然お金も貯まりやすくなります。
- 価値観を見直せる
ミニマリストになると、自分にとって本当に必要な物だけを選べるようになります。物を選ぶときじっくり考えるようになるので、自分の好みや価値観を再発見できて、自己内観に繋がります。
- 家事が減る
物が少ないと、定位置を決めやすくなったり、片づけなければいけない物が減ったりして、家事を減らすことができます。家事にかかる時間の節約とともに、精神的な負担も軽減できるでしょう。
- 物を大事にできるようになる
ミニマリストは、物を頻繁に買わない生活なので、一度買ったものはできるだけ長く使うようになります。物を長く使うこと、大事に扱うことを意識した生活になっていくでしょう。
ミニマリストのデメリット
ミニマリストは、加速すると、より洗練された生活を目指すあまり、生活の質が下がったり気分が落ち込んだりすることもあります。
それでは、ミニマリストであるデメリットについて詳しく見ていきましょう。
- 不便さを感じることがある
ミニマリストは、必要最低限のアイテムだけを生活に取り入れるスタイルです。それが行き過ぎると、必要な物まで手放すことがあります。その都度、買い足したり、諦めたり、生活に不便さを感じることもあるでしょう。
- 清潔感がなくなることがある
ミニマリストが加速すると、清潔感がなくなることがあります。例えば、洋服の傷みが目立つようになったり、家具が壊れてしまったり。ミニマリストになって清潔感を保つためには、定期的に物を買い換える必要もあるのです。
- 生活への意欲や楽しみが減る
新しい物を買うと、心がときめくことがありますよね。ミニマリストを徹底すると、そういった楽しみが極端に減ります。自分で望んだ生活であっても、新しい物との出会いが減ると、人生に変わり映えがなくなり、気持ちがふさぎ込むことがあります。
- 周囲と話が合わなくなる
ミニマリストを徹底し始めると、友人や家族との買い物を楽しむ機会が減ることがあります。趣味のグッズやお土産などの記念の物も買わない、お店を見ることもないとなれば、そういうことが好きな人とは距離が出来ていくでしょう。
ミニマリストになるためのコツ
ミニマリストになるコツは「必要最低限」にこだわることです。
自分にとって「本当に必要な物」を見極め、心が満たされるアイテムは取っておくことで、ストレスなくミニマリストを楽しむことができます。つまり、無理に物を手放す必要はないのです。
では、それを踏まえたうえで、ミニマリストになるコツを詳しく見ていきましょう。
- 必要なものは残す
物を手放すときは、必要な物まで手放さないように気を付けましょう。
たとえば、毎日使わないからという理由で物を手放したり、イメチェンしたいからまだ着れる服を手放したりするのは時期早々かもしれません。毎日使わなくても、また使う機会がありそうなものや防災グッズは、念のため残しておいたほうがいいでしょう。洋服も、部屋着に出来たり、組み合わせ方次第でイメージ通りに着たりすることができる場合もあります。
- 必要になったら買う
将来使うかもしれない、そのうち使う機会が来るかもしれないという思いで、物を買うのは控えましょう。予定に合わせて物を買い足す、今必要だから買うなど、計画的なお買いものを目指してみてください。
- ルーティンを決める
ミニマリストは、必要最低限の物で身の回りのことをこなす必要があるので、ある程度ルーティンを決めると楽になります。何曜日に洗濯をする、物の所定の位置を決めるなど、生活をシンプルにすると良いでしょう。
- レンタル・ストリーミングを活用する
特別な予定のときにしか使わない物や、使うのは一度きりなのに場所を取るものは、レンタルやストリーミングを検討しましょう。物を買ってずっと家に置いておく必要がなくなって、収納が楽になります。
ミニマリストになるために見直せるポイント
ミニマリストになるために、今の生活に見直せるところがないか見てみましょう。
- 家電製品
不要な家電製品は、思い切って手放してみましょう。たとえば、機能が被っているもの、長年使っていないものなどは、リサイクルショップに出して、本当に使う機能の物だけを残してみてください。
- 衣類
衣類はかさばりやすいので、長く着ていないものは積極的に手放していきましょう。シンプルで汎用性の高いデザインの洋服を中心に残して、サイズが合わない物や着なくなった物などは処分しましょう。
- 趣味のもの
好んで集めた趣味の物は、意外にスペースを圧迫するものです。ルールを決めて仕分けを行い、手放すことも視野に入れましょう。どうしても手放したくない場合は、コレクション部屋を別に用意しておくのもおすすめです。
- 日用雑貨
日常的に使う雑貨は、買いだめなどで場所を圧迫してしまいがちです。調味料やトイレットレットペーパー、洗剤などの買い置きはせず、必要最低限のみにしておきましょう。
- 契約プラン
携帯などの契約プランは、定期的に見直すことをおすすめします。無駄なオプションやサブスクなど、使っていないものは都度解約しましょう。
- 携帯アプリ
携帯の中を整理整頓することもミニマリストの第一歩になります。まずは、携帯の容量が圧迫されていないか、アプリやツールを見直してみましょう。ダウンロードしたものの、使っていないものがあれば、削除して整理しておきましょう。定期的な見直しによって容量も増えて、必要なアプリだけをすぐに取り出せるようになります。
まとめ
必要最低限のアイテムだけで暮らす「ミニマリスト」になると、ストレスの軽減や家計の節約など、さまざまなメリットがあります。ただ行き過ぎると、不便さを感じたり周囲と話しが合わなくなる可能性があります。ストレスにならない範囲で、心が満たされる生活になるようにミニマリストを目指してみましょう。
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