平服とは?
平服(へいふく)とは、正礼装と準礼装よりも格式の低い服装のことです。礼服は大きく分けて、格式の高いほうから「正礼装」「準礼装」「略礼装」の3種類があり、平服は略礼装にあたります。
辞書での平服は、日常着や普段着のことを指しますが、冠婚葬祭においてはジーンズなどのカジュアルファッションを平服として選ぶと失礼になる場合があります。
今回は、そんな分かりにくい平服のマナーやアイテム選びなどについて解説していきます。
辞書での平服は、日常着や普段着のことを指しますが、冠婚葬祭においてはジーンズなどのカジュアルファッションを平服として選ぶと失礼になる場合があります。
今回は、そんな分かりにくい平服のマナーやアイテム選びなどについて解説していきます。
平服とカジュアルの違い

- ドレスコードのカジュアルとは?
- 平服とカジュアルの違いとは?
ドレスコードにおけるカジュアルとは、平服よりも格式の低い服装のことをいいます。
ドレスコードは、大きく分けて「フォーマル(礼服)」と「カジュアル」の2種類に分けられます。その中で、カジュアルには「スマートエレガンス」「カジュアルエレガンス」「ビジネスアタイア」「スマートカジュアル」の4種類があり、状況に応じて使い分けられています。
ドレスコードは、大きく分けて「フォーマル(礼服)」と「カジュアル」の2種類に分けられます。その中で、カジュアルには「スマートエレガンス」「カジュアルエレガンス」「ビジネスアタイア」「スマートカジュアル」の4種類があり、状況に応じて使い分けられています。
平服とカジュアルの違いは、格式の高さにあります。平服はドレスコードの「フォーマル(礼服)」にあたり、「カジュアル」よりも格式が高い服装を指します。
そのため「平服でお越しください」と書かれているときは、フォーマルな場においての最低限のマナーが求められます。
そのため「平服でお越しください」と書かれているときは、フォーマルな場においての最低限のマナーが求められます。
状況別で異なる平服の定義
- 法事
- 結婚式
- 同窓会やカジュアルな食事会
法事における平服とは「略喪服」のことを指します。略喪服とは、黒やダークトーンを基調とした服装のことで、正喪服や準喪服のように多くの決まりはありません。
また、4回忌以降は、控えめな印象の服装であれば大丈夫です。
また、4回忌以降は、控えめな印象の服装であれば大丈夫です。
結婚式における平服とは、華やかで品のある服装のことを指します。ドレスやセットアップなど艶のある素材、落ち着きはあるけど華やかな色合いのものを選ぶのがベストです。
カジュアルな会における平服とは、品のあるカジュアルテイストの服装のことを指します。ワンピースやセットアップなど、ドレスよりもカジュアルダウンしたものを着用すると良いでしょう。
品の良さを意識しつつ、会の内容や状況に応じて合わせて、服装を選びましょう。
品の良さを意識しつつ、会の内容や状況に応じて合わせて、服装を選びましょう。
平服選びのポイント
平服選びは、周りとの調和がとれているかをポイントにしましょう。冠婚葬祭や行事には、不特定多数の方が集まります。服装でトラブルを起こさないためにも、配慮は欠かせません。
では、平服選びの細かいポイントについてみていきましょう。
では、平服選びの細かいポイントについてみていきましょう。
- 時間帯
- 周囲とのバランス
- 会場の格式
- 自分に似合うかどうか
礼服は、時間帯によってルールが設けられています。日中の時間帯は、露出を抑えた上品な着こなしが基本です。夜間の集まりでは、露出が多くても問題はありません。お祝いの場では、華やかさが出る服装を意識しましょう。
集まる方々の年齢層によって、求められる服装のマナーは変わります。周囲の人がどのような服装で来るのか、主賓や来賓の方々へリサーチして把握しておくと良いでしょう。会社の式典などであれば、過去の写真を見ておくのもおすすめです。
会場の格式によって、服装も合わせる必要があります。格式の高い場所であれば、相応の服装とマナーが求められます。自分もその会場の景観の1つと捉えて服装を選ぶと、失礼がありません。
ドレスコードは、自分の年齢や立場・肩書きと違和感のない服装を選ぶこともマナーです。また、上品さだけではなく、オシャレさを意識することも大事なマナーです。
平服としてふさわしくないもの

平服を指定されたときは、カジュアルアイテムや上品さに欠けるものは避けましょう。安価なものでも、品のある装いを演出することはできるので、高価かどうかよりも、場面に合った服装を選ぶようにしましょう。
では、平服においてNGといわれるアイテムを紹介していきます。
では、平服においてNGといわれるアイテムを紹介していきます。
- カジュアルアイテム
- NGな柄
- NGな素材
パーカーやTシャツ、スニーカー、サンダル、ブーツなど、カジュアルすぎるアイテムはNGです。また、胸元が大胆に開いたものやミニスカートなど、肌の露出が多すぎる服装は避けましょう。
スカートやドレスを着るときに素足でいるのは、マナー違反とされています。また、カラータイツや黒タイツ、アニマル柄のタイツ、派手過ぎる柄のタイツなども、平服にはふさわしくありません。とくにアニマル柄は殺生を連想させるため、冠婚葬祭には履いて行かないようにしましょう。
コットンやリネンなどの自然素材や、ジャージ・デニム素材はカジュアルすぎるとして、格式の高い場では不向きです。また、小物でファーを取り入れる方もいらっしゃいますが、殺生を連想させるため、控えた方がよいでしょう。
まとめ
平服は、正礼装と準礼装よりも、カジュアルダウンした服装のことです。とはいえ、冠婚葬祭ではカジュアルすぎる服装は、マナー違反になり失礼にあたることがあります。また、周囲の人の服装や会場の雰囲気に合わせることも、マナーとして大事な要素となります。平服の基準はとてもややこしいですが、参加者に失礼のないようにという意識を持って服装を選んでみましょう。
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