算命学【十大主星】玉堂星（ぎょくどうせい）の特徴を解説

本能	習得本能（陰）
五行	水性
本質	知恵、論理的、母性、古典
四柱推命	印綬

玉堂星の基本性格

玉堂星の本能は習得本能(陰)なので、伝統を重んじながら探求心を満たしたいという本能を持っています。また、四柱推命で見ると印綬になるので、知識欲があり賢く計画的な人でもあります。激しい変化が苦手なので突拍子のないことはせず、落ち着いていて品格があります。

「学問の星」と言われるほど学ぶことが好きで洞察力と批判力があるのですが、論理的思考がメインなので、情緒的な質問や相談には疎いところがあります。また、古典や歴史、伝統が好きなので、流行にはあまり関心を抱きません。

玉堂星は愛情深い人でもあります。その愛情は家族や親しくなった友人、同士など身内に向けられるもので、それ以外の人には冷静かつ合理的な対応を崩しません。

玉堂星の恋愛傾向

玉堂星の人の恋愛は、始まりは遅いですが、好きになると献身的に尽くすものになります。好きな人にはとことん世話焼きで、つい「○○しようか？」と声を掛けたくなります。恋愛においてはその母性愛が悪い方向に働くこともあるので、相手の自立心を損ねないように、気持ちをぐっとこらえることも必要です。

また、感情が表に出にくいので、内心ではとても喜んでいても表情や声色から察することができません。本人はちゃんと表現しているつもりなので、洞察力に優れた人を選ぶと良好な関係を維持できます。

玉堂星の結婚傾向

玉堂星の人の結婚生活は、楽でありながら閉塞感を感じやすいものとなる傾向があります。玉堂星の人は、激しい変化を嫌うので、家庭内のことを全て把握して変化に備えようとします。夫・妻、子どものスケジュール、家の中の状況、家計簿などあらゆるところに意識を張り巡らせます。

世話好きなので家事やこまごまとしたことは全てやってくれるので、家族にとって玉堂星の人との生活は楽ではあります。しかし、新しいレジャーや旅行先を開拓しないので、同じ趣味趣向を持つ人とでないと刺激不足で愛想を尽かされてしまうこともあります。

玉堂星の仕事傾向

玉堂星の人は、データ収集や過去の知識を活かすことが得意なので、コンサルタントやデータサイエンティスト、経理や研究者に適性があります。大きな変化は苦手なので、市場をチェックして流行を追うようなマーケティングにはあまり向きません。

また、学んだことを活かして教育の道に進んでも上手くいきます。母性もあるので指導員として重宝されます。どの分野に進んでも知識欲は衰えることがないので、常に知識を吸収する必要のある環境だと、楽しんで仕事をすることができます。

玉堂星のお金・金運

玉堂星の人は、計画的に稼いで貯蓄していけます。派手にお金を使うことはあまりなく、大きなお金を使うときも計画の範疇です。学もあるのでお金もスマートに稼ぎます。計画さえ立てれば大企業に勤めて高給取りになることも夢ではありません。

一攫千金を狙う大胆さはないので、一発逆転を狙うのは難しいでしょう。それよりも確実にお金が手に入る方法を探して、地道にキャリアを高めて行きましょう。大金を手にしない運勢という訳ではないので、努力次第でいかようにも大きく飛躍していけます。

玉堂星の使命と開運方法は？

玉堂星の人には、生涯にわたって知恵をつけ続けていくという使命があります。いくつになっても学びをやめないことで、人のためになりゆくゆくは自分のためになっていきます。

常識が大きく変化していく現代ではありますが、過去のデータはそんな時代でも役に立ちます。過去から学び新しいことを作り出そうとする人の助けになるのです。

環境の変化に適応することが苦手なので、古い友人や家族を大切にして心のよりどころを作っていきましょう。人も変わっていくものなので、友人を選ぶときは表面ではなくその人の変化しない根本を見つめることが重要です。また、若いうちにいろいろ経験して、耐性や可能性を広げておくと良いでしょう。

玉堂星がある位置別に解説

算命学の陽占法では、生年月日から全8種類の星を割り出します。そしてその星は頭・胸・腹・左手・右手・左肩・左足・右足の8つに割り当てられ、それぞれに異なった意味があり、どこになんの星が入っているかで捉え方が変わります。その人の特徴を見る場合は、頭・右手・胸・左手・腹から判断でき、それぞれの意味を解説していきます。

頭	親・目上の人との関わり方を表す
右手	配偶者との関わり方を表す
胸	その人の本質・価値観を表す
左手	兄弟・友達との関わり方を表す
腹	子供・目下の人との関わり方を表す

	頭［第四命星］	左肩［第三従星］
	親	初年期
右手［第一命星］	胸［中心星］	左手［第三命星］
配偶者	自分自身	兄弟 友達
右足［第一従星］	腹［第二命星］	左足［第二従星］
晩年期	子供	中年期

玉堂星が胸［中心星］にある場合

胸に玉堂星がある人は、古風で新しいことを嫌います。批判的な面があるので、流行や新しい風潮には辛口発言をすることもあります。どんな角度からでも口を出せるので、論理的な意見もどこか屁理屈っぽくなってしまいます。

新しい価値観を取り入れることも苦手なので、境遇が自分と似ている人を好みます。そして、心を許した人にはとことん甘く、身内びいきをします。それ以外の人にはあたりが強くなります。

玉堂星が頭［第四命星］にある場合

頭に玉堂星がある人は、伝統を重んじるので、年上からの受けがとてもよく引き立てられることも多々あります。価値観が合いやすいのも年上の人なので、輪の中では一番年下として可愛がられるでしょう。

また、ゆっくりと学をつけていくので、大人になるにつ入れて戦略家になり大成していきます。こずるい手も使えるので、参謀として活躍したり世渡り上手として人脈を広げていくことができます。

玉堂星が右手［第一命星］にある場合

右手に玉堂星がある人は、とても知的で思慮深く、常識や道徳を重んじる人です。そのため、家庭内では、生活に役立つ知恵を身につけて活かしたり、子どもへの道徳的な教育を徹底したり、不倫へのハードルもとても高く持っていたりと理想の妻・夫なります。

合理的で確実な知識を持っているがゆえに、その知識を押し付けてしまうこともあります。家族の気持ちを尊重できなくならないように気を付けましょう。

玉堂星が左手［第三命星］にある場合

左手に玉堂星がある人は、頭を使うことが好きで、人の役に立つためにあらゆることを考えて提案します。友人からの相談に乗ることも好きなので、的確なアドバイスをくれる人として周囲からとても重宝されます。

ただ、そのアドバイスできる範囲は常識的なところに留まるので、一風変わった恋愛相談や悩みごとには対応できません。

玉堂星が腹［第二命星］にある場合

腹に玉堂星がある人は、母性がありとても教育熱心です。子どもや部下を溺愛し、成長を促します。自立できるくらい成長した後も面倒を見ようとするので、少しうっとうしがられるかもしれません。特に子どもから親離れできないこともあるので、真の成長のためには、突き放して外から様子を見ることも大切です。

人体星図の中に玉堂星が複数ある場合は？

玉堂星が複数ある人は、リアリストなところが強まり、たくましく生きます。身につけた知識をいかに活用していくかという点に貪欲になり、商売人的な気質も出てきます。

ただ、学問への欲求は変わるどころかより深く求めるようになり、オタク気質になります。深める分野は伝統や歴史に関する知識というところは変わらず、古いことを守りたいという意識が強くなりすぎて頑固ものとして扱われることもあります。

どの星にも良い面や悪い面があるため、自分にどんな傾向があるのかをしっかり理解することで、人生を良い方向に進めていくことができますので、是非しっかりとチェックしてみてくださいね。

玉堂星と他の星との相性は？

玉堂星と貫索星

貫索星は勝ち気で頑固なところのある人ですが、玉堂星とは和気あいあいと話をすることができます。同じ目線で話をすることができるので、心を許せる良き友になります。

仕事を一緒にする仲になると、玉堂星が考えたことを実行するのが貫索星の役割となります。公私ともに仲良くできるでしょう。

恋愛関係でも気心知れたとても仲のいい関係を築けます。玉堂星は献身的にサポートをする側になります。貫索星はそれに甘えることが多く、お互い一緒にいても成長にはつながりません。もし一緒に今後も長く歩もうと思うのであれば、自立して支え合うことを目的とした方がいいでしょう。

玉堂星と石門星

石門星は人付き合いが広く、フランクで明るい星です。テンションには差がありますが、お互いが良い影響をもたらして、バランスを保つことができます。

仕事をする仲になると、石門星は一見柔らかい雰囲気があっても芯がある人であるため、玉堂星にとって面白みや頼りがいのある人に映ります。石門星は一緒に仕事を進めることが好きであるため、それが苦にならない程度に付き合えば、とても円満でいられます。

恋愛関係なら、石門星が玉堂星を追う形になるでしょう。玉堂星は石門星から学ぶことが多く、バランスは良いと言えます。

玉堂星と鳳閣星

鳳閣星は楽しいことが大好きな明るい性格をしています。自由度が高いため、玉堂星の真面目さや勤勉さをすべて押し付けると上手くいきません。つかず離れずの関係を保つと良いでしょう。

仕事をする仲になると、堂星は理論的であるため、その判断が全てただしいうような気がしてきて、鳳閣星の良いところを発揮できません。お互いの良いところを殺さないように気を付けつつ、ときには玉堂星の意見を採用し、ときには鳳閣星の意見を採用していきましょう。

恋愛関係なら、鳳閣星が心を解くほぐしてくれますが、大雑把さに目が行き過ぎると上手くいきません。価値観や目線の違う二人なので、成長し合える関係になります。

玉堂星と調舒星

調舒星は繊細で細かいことを気にして感情的になることのある星です。真面目で細かいところに気が付くところは気が合いますが、玉堂星はどちらかというと論理的で、調舒星は情緒的です。多少目線が異なることを意識して接することが円満の秘訣です。

仕事をする仲になると、二人の論理的な面と情緒的な面がうまく補い合って、バランスの良いチームを築くことができます。お互い疑問に思うことはとことん話し合うことが大切な関係です。

恋愛関係なら、愛の示し方が違うため、すれ違いや苦労が絶えないでしょう。どこまで価値観をすり合わせて、歩み寄れるのかが試練となる二人です。

玉堂星と禄存星

禄存星は、お人好しで世話を焼くことができる星です。思いやりの心はお互いに持っていますが、禄存星の方が表現上手であるため、禄存星が満足できないことが多くちょっとした不満を抱きやすい関係です。

仕事をする仲になると、禄存星はメンタルが安定している賢さのある人ため、冷静に話し合って効率よく仕事をし合うことができます。ただし、論理的な考えを押し付けないことも念頭に置いておくと良いでしょう。

恋愛関係なら、玉堂星が面倒を焼くことが多くなりますが、禄存星もとても頼れるため、さほど負担はありません。お互いに支え合って自立した関係を築けるでしょう。

玉堂星と司禄星

司禄星は、保守的で堅実さのある星です。お互いに穏やかで真面目であるため、言い合ったり全く理解できなかったりということはありません。しかし、司禄星のほうが細かくてきっちりしているため、主張の少なめな玉堂星を圧迫してしまうこともあるでしょう。

仕事を司禄星なら、司禄星のほうが主張が強めであるため、玉堂星は気おされてしまうかもしれません。司禄星は手堅く行動したいタイプであるため、その点を理解して上手く立ち回りましょう。

恋愛関係なら、司禄星が玉堂星にもう少し恋愛らしさを出してほしいと願う関係になります。司禄星には、玉堂星なりの愛し方を理解する術を持っていないかもしれないため、しっかりと話し合いをするようにしましょう。

玉堂星と車騎星

車騎星は行動力があり、攻めの姿勢でいることがほとんどです。根拠がハッキリとしていて、白黒はっきりしていたい車騎星にとって、玉堂星はとても心地の良い相手です。車騎星が世話をやく側になるでしょう。

仕事をする仲になると、行動と決断は車騎星に任せるとバランスが良くなります。車騎星に考えてから動くように言っても難しいところがあるため、考えるのは玉堂星の役割と心得ておくと良いでしょう。疲れるので車騎星の動きに逐一付き合わなくて大丈夫です。

恋愛関係になると、車騎星はスピーディーでストレートな人です。その速さについて行く必要はないので、お互いの行動パターンや価値観を否定し合わないように気を付けましょう。

玉堂星と牽牛星

牽牛星は真面目で堅い性格をしています。牽牛星は理にかなった考え方に忠実であるため、とてもフィーリングが合います。少し気取り屋なところが気になるかもしれませんが、一緒になって目線を合わせようとしなくて大丈夫です。

仕事をする仲になると、牽牛星は実力主義で融通の利かないタイプなので、一度決めたことを理屈で変えようとしても難しいところがあります。しかしとても積極性があり優秀なので、頼りにしたり褒めたりして上手く付き合うと良いでしょう。

恋愛関係なら、気が合うので楽しいときも喧嘩をするときも同じくらいの感覚でいられます。そのため、仲直りすることも簡単です。どちらも心を許した相手には世話焼きなので、自立した関係を築くことができます。

玉堂星と龍高星

龍高星は自由人で束縛を嫌います。玉堂星のことは気難しい人と思うことが多いでしょう。しかし、龍高星の面倒を見たり、話を聞いたり時間をかければ信頼関係を築くことができる関係です。

仕事をする仲になると、龍高星の価値観は理解することができますが、さほど信頼に足る人だとは思えないでしょう。距離を保って、適材適所を理解しつつ付き合うようにしましょう。

恋愛関係なら、龍高星の奔放さに救われることが多いでしょう。人前でリラックスすることを覚えたり、柔軟に動くことができるようになったり、収穫の多い相手です。

玉堂星と玉堂星

玉堂星同士は、正論を言い合う関係であるため、いざどちらかが感情に寄った意見を言うと、途端に噛み合わなくなります。どちらも柔軟性が必要となる関係です。

仕事をする仲になると、求めているものが似ているため、とても心地よく仕事をすることができます。愚痴を言い合ったり、息の合った仕事ぶりを発揮したりすることができるでしょう。

恋愛関係なら、甘いムードは長く続きません。お互い一緒にいて心地いと感じますが、マンネリ化に陥りやすい関係でもあるため、時々空気の入れ替えをすることが大切になるでしょう。

貫索星	石門星	鳳閣星	調舒星	禄存星
司禄星	車騎星	牽牛星	龍高星	玉堂星

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