エンパスとは?人とすれ違うだけで気持ち悪くなる… 感受性が強い人の特徴とは
生まれながらに感受性や共感力が高い「エンパス」と呼ばれる人の特徴をまとめています。人よりも感情に敏感だと感じる場合、エンパスの可能性があります。HSPとの違いや種類、スピリチュアルとの関係について知っておきましょう。

エンパスとは

「エンパス」とは、感受性が強く人並みはずれて共感力が高い人、生まれながらにして人の感情やエネルギーに敏感な気質の人のことを言います。他者からの感情やエネルギーなど、「見えないもの」に対しての受容アンテナが非常に高いため、うつ病になりやすい傾向もあると言われています。

また、感受性が高いという性質からHSPと混同されやすいですが、エンパスはスピリチュアルの非科学的な要素が加わるため、HSPとは異なります。HSPは五感が研ぎ澄まされてしまうことで周囲の情報を必要以上に受け取ることに対し、エンパスは、相手の状況がまるで自分自身に起きた事のように感じてしまうのです。他人の心身状態が自分とリンクしてしまう状態になるので、相手の体調が悪いと自分も同じように体調が悪くなる、といったことが起きてしまいます。

エンパスの特徴

「エンパス」とは共感力や感受性がずば抜けて高く、人の感情やエネルギーに敏感な人のことです。HSPとの区別は、相手が置かれている状況を自分のことのように感じてしまい、体調面や精神面での影響が大きいかどうかという点にあります。「エンパス」はHSP同様、うつ病になりやすい傾向があります。

スピリチュアルな面も含んでいるので、赤ちゃんの気持ちなどなんとなく感じたことが当たっていたり、動物の気持ちを感じ取ることができたりする場合もあります。人の感情やエネルギーを必要以上に感じ取れてしまうので、悪口や怒られている場面を見ると、体調を崩してしまう人も多いようです。

エンパスには種類があり、「身体直感型」「身体ワンネス型」「感情直感型」「感情ワンネス型」「知的変容型」などがあげられます。

①身体直感型

身体直感型のエンパスは、他人の体に起こっている不調や痛みを察知し、見抜く力が長けていると言われています。理論的に他人の症状が分かるのではなく、直感で感じ取るため「なんとなく」で相手の気持ちや不調を見抜くことができると言われています。
例えば、泣いている赤ちゃんの身体的状況を察知できたり、隣に座った人や近くに来た人の体調が悪いかどうかを直感で感じ取ることができます。このタイプは妊娠・出産を経験した女性に多いとも言われており、直観力を磨くことで、心理カウンセラーやセラピストなどが適性となる場合もあります。

エンパスは相手の体調不良が移りやすいと言われていますが、このタイプは自分の体に影響があるわけではありません。

②身体ワンネス型

身体ワンネス型のエンパスは、他人の体に起こっている不調や痛みに関して敏感に察知してしまいます。身体直感型も同様の特徴を持っていますが、身体ワンネス型は「自分の事のように感じてしまう」という特性があるので、相手の不調と同じ症状が自分にも出てくるということがあります。

例えば、人と通り過ぎたときに不調が出てしまったり、病院にいるだけで体調が悪くなったりします。体調の悪い人と離れるとその症状も次第におさまってきます。「理由も分からず具合が急に悪くなりすぐ治る」という人は身体ワンエス型のエンパスかもしれません。

③感情直感型

感情直感型のエンパスは、人の感情を直感的に受け取ることができるタイプです。人の感情が手に取るように分かってしまうので、ちょっとした表情の変化でも、相手の気持ちに気付ける性質があります。例えば、相手が感情を表に出していなくても、怒っている・悲しんでいることを直感的に受け取り相手の感情を見抜いてしまうのです。

また、感情直感型のエンパスは「相手の本心」を見抜く力に長けているので、嘘をついていることも見抜けます。この力で困っている人を助ることもできますが、信頼している人の嘘を見抜いてしまい深く傷つくこともあります。

④感情ワンネス型

感情ワンネス型のエンパスは、他人の感情を自分のように感じてしまうという性質を持っています。相手の感情を読み取る能力だけではなく、それに対して同調する力も高いので、相手の感情に振り回されてしまうこともあるでしょう。訳が分からずなぜかイライラしたり悲しくなってしまったりしやすい人は、感情型ワンネスかもしません。

このタイプは、人混みにいると様々な人の感情を察知して感情の起伏が激しくなってしまうので、人混みがとても疲れるという人が多いです。人が多い場所には様々な感情をもった人が大勢いるので、感情に飲み込まれないよう、人が多い場所はなるべく避けておくなどの対策が必要です。

⑤知的変容型

知的変容型のエンパスは、人の思考の構造を自分のもののように体験することができるタイプです。自分自身でも気が付きにくい性質であり、エンパスの種類の中でも理解されにくいタイプと言われています。

知的変容型のエンパスの特徴は、他人の知識や能力をすぐに模倣出来るということです。ピアノやスポーツなど、本来は練習や教えが必要な物事に対して、いきなり出来てしまうという性質を持っています。
勉強していない分野でも、それを理解している人の側にいることで身に着けることが出来るので、専門的で複雑な仕事でもすぐに理解し、実施できる能力でもあります。教えてもらっていないことでも上手に対応することができるようであれば、知的変容型のエンパスなのかもしれません。

まとめ

エンパスは超能力や特殊能力ではなく、共感力が高いと言われている日本人に多いと言われているそうです。生まれながらにして感受性がずば抜けて高く人との共感力に優れている「エンパス」は、性質によってはうつ病になりやすく自衛が必要な場合があります。自分がエンパスに当てはまっているなと思ったら、どの種類に分類されるのかを知って周囲の不調や感情を遮断するすべを身に着けておくと良いでしょう。
エンパスについて詳しくなって、あなたらしく人生を進めることを願っています。

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