ワンネスとは?意味・目的・体験方法6選
ワンネス(Oneness)とは、「この宇宙世界に存在しているすべては1つで繋がっている」という意味のスピリチュアル用語です。仏教では「悟り」、科学や哲学では「非二元論」として似たような解釈がされています。
ワンネスを理解し体験することで、幸福感を感じられるようになり人生観が大きく変わると言われています。体験する方法は瞑想や自然の中に身を置くことなど他にも様々な体験方法が存在します。
ワンネスで得られるものとワンネスの体験方法について詳しく見ていきましょう。

ワンネスとは? (スピリチュアル的観点)

ワンネスとは、「この宇宙世界に存在しているすべては1つで繋がっている」という意味合いを持つスピリチュアル用語です。
今やポピュラーとなった「ワンネス」ですが、実は仏教における「悟り」と同義語なのです。なぜワンネスが悟りと同義語なのでしょうか。

その理由は「二元論」と「非二元論(ノンデュアリティ)」にあります。
二元とは、相反する2つの要素・概念のことを表し、「平和=戦争」「光=闇」といった具合に、2つの事象により認識されているという考え方です。

あらゆる事象に対し区別してきた二元の反対語として「非二元」があり、これは「あらゆるものはすべて1つ。モノとモノの間に境界線はない」といった考え方です。
この「すべてを1つとして」あるがままでいる、といった思想が「悟り」と同義語とされる所以です。

科学的観点からみたワンネス

スピリチュアル的考え方としてよく取り上げられる「ワンネス」ですが、科学的な概念としても捉えることができます。例を3つ紹介しましょう。

有名な漫画に登場する「一は全、全は一」という考え方をご存じでしょうか。全は世界、一は自分を表します。人のカラダがいくつもの原子でできているように、世界はいくつもの原子、ヒト、モノ、地域、星、銀河などでできています。すべては繋がりあってできている。つまり、世界=私であると言えるのです。

また、「シュレディンガーの猫」という実験でもワンネスのような概念が発見されています。「シュレディンガーの猫」実験とは、物理学者シュレディンガーが行った量子力学に関する思考実験(頭の中だけでする実験)のことです。「一定の確率で死亡するように作られた箱に入れられた猫が、その箱の中で生きているかどうかは開けるまで分からない」という実験結果をもとに、「物と物が独立して存在していることを前提とした量子力学は不完全である」と説明しました。

最新の実験では、「電子は人(もしくはカメラ)に認識されると動きを変える」ということが分かりました。これもまた、物が独立して存在しているという「二元論」を否定する実験結果だと言えるでしょう。

難しい話が続きましたがつまりは、科学的にも、物質と物質は完全に独立しているという「二元論」は正確な考えではないということを示しているのです。上記のように、科学の実験によって「ワンネス」の概念がより正確性を帯びてきているのが現状のようです。

ワンネスを体験するメリット

ワンネスを体験すると、これまでの認識と考え方に深い革命がおこるといわれています。一体どんな革命が起きるのでしょうか。

①これまで感じていた不安や恐怖が消え、本当の意味で「愛する気持ち」を得ることができる。すべてに感謝と敬意をもつことができる。

②「今」に没頭し、人生をより楽しめるようになる。

ワンネスを体験することで、苦しみや恐怖の根源えある二次的世界から抜け出し、悟りの境地である非二元へと向かうことで、本来の「幸福」を感じることができるのです。

「ワンネス」の理論はシンプルながら、とても深い意味を持っています。そのため、頭でワンネスを考えるのは難しいという方もいることでしょう。そんなときは、頭で考えず実際にワンネスを「体験」してみましょう。

ワンネス体験方法① 瞑想

実際にワンネスを体験するために、最も効果的と言われている方法を2つご紹介します。

1つ目が「瞑想」です。日頃から瞑想を行っているという方も多いのではないでしょうか。
静寂の中で心を落ち着かせることで、深い瞑想状態に入ります。その時に自己と宇宙の境目をぼやかすことができるので、自分自身と宇宙の繋がりを感じることができると言われています。

2つ目が「座禅」です。座禅は完全に目を閉じるのではなく、うっすらと開けて行います。ぼんやりした世界をぼんやりと捉えることで、悟りの境地へ向かうことができます。
また、悟りの境地まで到達せずとも、自分の心身と向かうことができるため、すっきりとした気持ちを体験できるでしょう。

ワンネス体験方法② 自然に身を置く

ワンネスを体験する方法は「瞑想」「座禅」だけではありません。森や海などの自然にその身を置くことでも体験することができます。

ワンネスとは「すべてが1つの境界線がない世界」を指し、その中には自然も含まれています。エネルギッシュなパワーが多く存在する自然界に身を置くことで、自然と一体になる感覚こそが「ワンネス」なのです。
自然と一体となることで、普段は何も感じなくても、毎日恩恵を受けている水や空気のありがたさを再確認することができます。

ワンネス体験方法③ 自分を癒し許す

自分自身を受け入れるということも、ワンネスを体験できる方法の1つです。

いつもは直視できない「自分を見つめる」という行為を行い、それらを受け入れるということは、ワンネスを理解する上で大事なステップです。自分を愛することで他人を愛することができると言われるように、自分を許し愛することで、不思議と相手を許せるようになっていきます
これぞワンネスの神髄で、実際に体験することで深く理解することができるでしょう。

ワンネス体験方法④ 全てのものを分解して捉える

世界があらゆるもので成り立っているということを改めて考えることも、ワンネス体験方法の1つです。

自分の体、空気、植物、大地、地球、銀河、宇宙…。これらの存在に物質的な境界線はなく、すべては1つの原点に帰ると考えてみましょう。
全てのものを分解し捉えるということは、言葉で聞くと難しいかもしれません。まずは「人間は色んな生物でできている」ということに意識を向けると、ワンネスを身近に感じることができるでしょう。

ワンネス体験方法⑤ いつも感謝の心を持つ

ワンネスを体験することで、「感謝の心」が自然と身につくようになります。ただ、ワンネスを理解することが難しいという方も多いでしょう。そんな時は感謝の心から入ってみるのもいいかもしれません。

例えば、目の前の食事に感謝をする時を想像してみましょう。調理してくれる人、食材を販売する人、作ってくれる人、自然の恵みなど、あらゆるものに想像をはせてみてください。 自分がどれだけ周囲の世界とつながって生きているのかを感じることができるでしょう。

ワンネス体験方法⑥ 物質から解放される

物質から解放されるということもワンネス体験において重要なポイントです。ですが、「物質から解放される」という言葉に難しさを感じる方もいるのではないでしょうか。

そんな時、まずは家や洋服、現金などの「物質的なもの」から意識を遠ざけてみてください。富や物質が「幸福」と捉えてしまいがちですが、それらが幸福度を上げるとは限らないのです。
愛や共感、感謝など精神的なものに価値を見出せるようになることで、幸福度は自然と高くなります。

まとめ

ワンネスは、物質的な縛りから抜け出し、本当の幸福を知るための1つのキッカケです。本来の幸福とは「ワンネス」の中にあり、「すべては1つ」と考えることで、本来の幸福を感じることができるでしょう。
言葉では難しく聞こえるかもしれませんが、あなたの周りに愛や感謝に満ち溢れ、幸福度が高い人はいませんか?その人は無意識にワンネスを体験しているかもしれません。

今回ご紹介したワンネス体験方法を参考に、「本当の幸福」をぜひ感じてみてください。

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