初夢とは?
初夢とは、新年の夜に初めて見る夢のことです。この夢の内容によって1年の吉凶を占うことができるといわれています。

初夢が文献に始めて出たのは鎌倉時代です。この時代では、節分から立春の夜にかけて見る夢のことを初夢と呼んでいたそうです。これは、当時立春が新年の始まりの日であったことが理由といわれています。

では、現代では初夢はいつ見た夢のことなのかと見ると縁起のいい初夢について見ていきましょう!

初夢はいつ見る夢のこと?

初夢がいつ見るものなのかについての説は3つあります。

①大晦日から元旦
②元旦から2日
③2日から3日

この3つの説は江戸時代にでいたものといわれています。では、それぞれの説について解説していきます。自分にしっくりくるものを採用してみてください。
  1. 大晦日から元旦にかけての夜
  2. 1つめの説は、大晦日の夜に寝て元旦の朝目覚めるまでの間に見るものが初夢というものです。

    この説のにはある疑問が浮かびます。それは、初夢が年が明けてから初めてみる夢のことだとするなら、大晦日の夜に見た夢はカウントされないのではないかということです。

    元旦になってから寝れば元旦に見た夢だとはっきりと分かりますが、大晦日の夜に寝ると元旦になる0時までに見たものなのか0時過ぎてから見たものなのかは分かりません。この曖昧さが他の説が生まれた所以ではないでしょうか。
  3. 元旦から2日にかけての夜
  4. 2つめの説は、元旦の夜に寝て1月2日の朝目覚めるまでの間に見るものが初夢というものです。

    この説は、大晦日の夜に寝ない風習ができたことで生まれた考え方だといわれています。

    この説に乗っ取ると、たとえば初詣から帰ってきて朝やお昼にひと眠りするときに見た夢は初夢としてカウントされないことになります。夜に見る夢というのが初夢かどうかのポイントとなるようです。

    はっきりと新年が明けてからに見た夢だと分かるところがこの説が生まれた理由かもしれません。
  5. 一途で忠誠心がある
  6. 3つめの説は、1月2日の夜に寝て1月3日の朝目覚めるまでの間に見るものが初夢というものです。

    この説ができた由来ははっきりとしていませんが一説によると、2日に新年の行事が行われるようになった、つまり社会的な新年の物事の始まりは2日からであることからきているのではないかということです。

    他に考えられる理由は、お正月は年神様から福をもらう日とされているので、1日に福をもらってから見たほうが縁起がいい夢を見れるのではと考えたからというものです。

    もしくは、単に①と②の説で初夢をみれなかった人や縁起の悪い夢を見た人への救済処置とも考えられます。
初夢で見ると縁起のいいもの
  1. 一富士、二鷹、三茄子
  2. 一富士(いちふじ)二鷹(にたか)三茄子(さんなすび)とは、初夢で見ると縁起の良いものは「1位富士山、2位鷹、3位なすび」という意味です。

    ◆富士山
    「富士(ふじ)」と「無事(ぶじ)」がかかっており、初夢で富士山を見ると末広がりで繫栄していく1年になるといわれています。

    ◆鷹
    初夢で鷹を見ると鷹が鋭い爪を持っていることから、チャンスをしっかり掴める1年になるといわれています。また、「鷹(たか)」と「高い(たかい)」がかかっており、行動力が高まる、夢が実現する1年になるともいわれています。

    ◆茄子
    「茄子(なす)」と「成す(なす)」がかかっており、財の増加、子孫繁栄に繋がる1年になるといわれています。
  3. 四扇、五煙草、六座頭
  4. 四扇(しおうぎ)、五煙草(ごたばこ)、六座頭(ろくざとう)とは、一富士二鷹三茄子に続く初夢で見ると縁起の良いものは「4位扇、2位煙草、3位座頭」という意味です。

    ◆扇
    扇はその形が末広がりであることから、初夢で扇を見ると子孫繫栄や商売繁盛の1年になるといわれています。

    ◆煙草
    煙草の煙が上へ上へと高く上がっていく様子から、初夢で煙草を見ると運気上昇の1年になるといわれています。

    ◆座頭
    座頭とは、剃髪した盲目の法師のことをいいます。琵琶法師とも呼ばれ、むかしは琵琶を弾いたり鍼治療をしていたといいます。「毛がない」と「怪我ない」がかかっており、初夢で座頭を見ると家内安全の1年になるといわれています。
  5. 宝船の夢
  6. お金や米俵、打ち出の小槌、七福神を乗せた宝船も初夢でみると縁起の良いものです。乗せているものから、主に金運や五穀豊穣によいといわれています。
  7. 朝日の夢
  8. 日が昇る様子は運気が上がることを表すといわれ、仕事や出会いに恵まれるといいます。
  9. へびの夢
  10. へびは神の遣いであることから、夢の中に出てきた蛇に嫌な印象を持たなければ運気上昇を表しているといいます。白や金のへびなら特に金運に恵まれるそうですよ!
  11. 鳥居をくぐる夢
  12. 神聖な神社へ向かうための鳥居をくぐる夢は、願い事が叶う夢だといいます。
  13. 火事の夢
  14. 火の燃え上る様子は縁起が良く、運気上昇を表しているといいます。
  15. 太る夢
  16. 太っているということは、食べ物や食べ物を得るためのお金に困らないということから金運が良くなる夢だといわれています。
縁起に良い初夢を見る方法
室町時代ごろから伝わる風習としてしられているのが、七福神の乗っている宝船の絵+「なかきよの とのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」という回文を枕の下に敷いて寝るという方法です。回文は上から読んでも下から読んでも同じ文になるというところから、ずっと続くという意味の縁起物といわれています。

絵を敷いても悪い夢を見たときは絵を川に流して縁起直しをしましょう。
初夢で縁起の悪いものを見たときの対処法
  1. 人に話す
  2. 「話す(はなす)」と「放す(はなす)」をかけて、見た夢を人に話すとその夢を手放すことができるといいます。もし悪い夢を見たらその日のうちに人に話して、また夜に別の夢をみてみましょう。

    ただし、良い夢を見たときはその夢を手放さないように、人に話さないほうがいいかもしれません。
  3. バクにあげますと唱える
  4. バクは厄除けや凶夢を食べてくれる存在だといわれています。悪夢をみた後に「この夢をバクにあげます」と唱えてみましょう。するとその夢を二度と見なくなるといいます。
まとめ
3日までに見たものならどれを初夢にしてもいいのかもしれません。縁起の良くない初夢を見たら人に話して手放しちゃいましょう。そして、初夢で素敵な夢を見たら手放さず、ぜひ良い1年にしてください!
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