「拍車をかける」とは？”拍車”の意味や由来、使い方、類語、対義語

拍車をかけるとは、勢いやスピードをさらに速めることを意味します。元から速度が遅かったり、勢いのなかったりす事柄には使えません。

良い意味として使われることもあれば、悪い意味として使われることもある言葉で、何が加速するかによって、良いと悪いのどちらかが決まります。

拍車をかけるの「拍車」とは、乗馬するときに履く靴のかかとに装着する器具のことをいいます。拍車を使って馬をけることで、速く走るようにという指示を出しやすくなります。

拍車は、紀元前から使われていた道具ではありますが、現在では馬体を守るために、元の歯車の形ではなく突起状の形になっていたり、使用を制限されていたりします。

「拍車をかける」と同じ使い方をする類語について、詳しく見ていきましょう。

●加速させる
●エスカレートさせる
●輪をかける
　「輪をかける」とは、物事の程度をさらに大きくする、または誇張する意味です。
●火に油をそそぐ
　「火に油をそそぐ」は、悪い状況をさらに悪化させるという意味です。

「拍車をかける」の対義語にはどのような言葉があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

●減速させる
●歯止めをかける
　歯止めをかけるとは、物事の進行を止めること、悪い方向へ行かないように止めることを意味します。
●冷や水を浴びせる
　冷や水を浴びせるは、やる気になっている人の邪魔をする、やる気を削ぐことを意味します。
●水を差す
　水を差すは、うまく行っている物事の邪魔をして進行を止めるという意味です。