自惚れ(うぬぼれ)の意味とは?
自惚れ(うぬぼれ)とは、実力以上に自分が優れていると思い込み得意気になることをいいます。自惚れは、自分の実力を認めるという意味の自己肯定感とは異なり、実力を過信したり、調子にのったりすることをいいます。

よく聞く言葉ではありますが、自信家や自己肯定感などとの使い分けが難しいこともあるかと思います。ということで今回は、自惚れの意味を自惚れている人の特徴や類語を踏まえて詳しく解説します。

自惚れの正しい使い方

  1. あの人は自惚れ屋だ
  2. 「あの人は自惚れ屋だから、重要な仕事は振らない方がいい」

    自惚れ屋とは、自分が優れていると思い込んでいる人のことです。実力以上の物事にチャレンジしてトラブルを引き起こす可能性があることを懸念している様子を表す一文です。
  3. 自惚れていたと気づいた
  4. 「プロジェクトの失敗を経て、自分が自惚れていたと気づいた」

    これは自分は優れていると思っていたのに、失敗を経て慢心だったことを知り自分を恥じることを表す一文です。
  5. 自惚れているわけじゃなくて
  6. 「自惚れているわけじゃないけど、彼女は自分のことを好きかもしれない」

    自分で自分自身で褒めたり実力を認めたりするのは、恥ずかしいと感じる人もいるかと思います。そんなとき「自惚れているわけじゃないけど」とワンクッション置くことで、自分は客観的に見ているということを相手に示すことができます。
  7. 相惚れ 自惚れ 方惚れ 岡惚れ
  8. 「相惚れ」は両想い「自惚れ」はおごること「方惚れ」は片思い「岡惚れ」は密かに想う気持ちをそれぞれ表現しています。4つの言葉をあわせて「人の好みは人それぞれ」ということを表すことわざです。
自惚れと「自信家」「自己肯定感」との違い
  1. 自信家との違い
  2. 自信家とは、これまでの知識や経験をもと自分の能力を客観的に判断できていて、自信を持っている人のことです。自信家との違いは、正当な自己評価ができている点が挙げられるでしょう。
  3. 自己肯定感との違い
  4. 自己肯定感は、現状のありのままの自分を肯定し、認めてあげることです。

    自分の能力値の高い・低いを意識しているかどうかが、自己肯定感との大きな違いです。自己肯定感は、たとえ能力値が低くてもありのままを受け取ることを言うので、能力値が高いことだけを認めている自惚れとは異なります。
自惚れている男女の特徴
  1. 人のことに口を出しがち
  2. 自惚れている人は自分の能力や判断に自信を持っているため、人がすることに対して口を出してしまいがちです。自分の方が相手より優れていると思い込んでいるため、ついアドバイスをしてしまうのでしょう。
  3. 人を否定してマウント取りがち
  4. 自惚れている人は、他者の評価に関係なく自分に自信を持っています。「自分が一番正しい」という思いこみから、つい人を否定してマウントを取ってしまうのです。
  5. 自慢話が多い
  6. 自惚れている人は、自分のことが大好きです。いかに自分が優れているかを伝えるため、さまざまなアピールをしてくることも。例えば「また声かけられちゃった」「自分は芸能人と友達だ」など、自慢話ばかりをしてしまうことも多いでしょう。
自惚れの類語・言い換え
  1. 自信過剰
  2. 「彼は自信過剰な節があり、常に自分が正しいと思い込んでいる」

    自分の能力や実力を過大評価して、他者の意見を聞かない状態を表す一文です。自惚れと同じ意味で使うことができます。
  3. ナルシスト
  4. 「自分のことをカッコいいと思い込んでいる彼は、ナルシストだ」

    自分の容姿や才能に対して、惚れ惚れしている様子を表す一文です。自惚れは自分の才能や実力にフォーカスする言葉ですが、ナルシストは主に容姿に対して自信を持っていることを意味する言葉です。
  5. 過信
  6. 「自分の才能を過信しすぎていたせいで、プロジェクトで失敗してしまった」

    実力以上の能力を持っていると信じこんでしまった結果、失敗を招いてしまう様子を表す一文です。過信も自惚れと同じ意味で使われます。
  7. 思い上がり
  8. 「思い上がって案件を引き受けた結果、期日に間に合わず迷惑をかけてしまった」

    自分が実力以上の能力を持っていると思い込んで行動して、結果を出せなかった様子を表す一文です。自分の能力を過信する点が自惚れと似ている言葉です。
自惚れの対義語
  1. 自信がない
  2. 「彼女は自分に自信がなく、いつもおどおどしている」

    自分を過小評価して自信が持てない様子を表す一文です。自信がないゆえに、何事にも腰が引けてしまう様子を指しています。
  3. 自虐的
  4. 「仕事で失敗していたたまれず、自虐的に振る舞ってしまった」

    自虐的とは、自分で自分を過剰にけなしたり責めたりすることを意味します。
  5. 卑下
  6. 「自分に自信を持てず、すぐに卑下してしまう癖がある」

    卑下とは、自分の能力が劣っていると思い込み、自らを見下してしまうことを意味します。
  7. 謙遜
  8. 「彼は仕事で大きな功績を挙げたが、謙遜して褒め言葉を受け取ろうとしない」

    謙遜とは、控えめである様子を指す言葉です。能力に見合った成果や報酬を受けても、ついへりくだって、素直に受け取れないことを表わします。
自惚れの英語表現
  1. conceit
  2. 「conceit」は、自惚れ、過大評価、傲慢という意味を持つ英単語です。

    例「She has conceit.(彼女は自惚れている)」
    例「I ‘m fed up with her conceit.(彼女の自惚れにはうんざりする)」
  3. have a big head
  4. 「have a big head」は、自惚れているという意味のスラングです。広く使われている英単語ではないため、使いどころに注意しましょう。

    例「She have a big head.(彼女は自惚れている)」
まとめ
実力以上の能力を持っていると思い込んでしまうことを意味する「自惚れ」。

自分が自惚れていないか気にする方も多いですが、気にしすぎて自分自身を卑下してしまうのはもったいないことです。ありのままの実力を認めて、成長するか現状維持でいくかを決めていきましょう。
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