アンニュイとは?
アンニュイとは、気だるげな雰囲気のことをいいます。ただ「アンニュイなファッション」「アンニュイなメイク」と言うときは、気だるげさだけでなく、ミステリアスさや神秘的な雰囲気のことを指すこともあります。

今回はそんなアンニュイについて、語源やアンニュイファッション・メイクのコツなどについて詳しく紹介します。

アンニュイの意味と語源

アンニュイとは、気だるげな雰囲気のことをいいます。

語源はフランス語の「ennui」で「退屈、倦怠感、物憂げ」という意味があります。生きる気力を失った精神状態を指す言葉で、19世紀ヨーロッパで流行った文学の根柢にある価値観とされたことがあります。

日本では、フランス語のアンニュイよりもややフランクな「気乗りしない様子」を指す言葉として広まり、現代では「神秘的」「ミステリアス」「個性的」「色気」などの意味としても使われています。

つまりアンニュイは、気だるげな雰囲気をかっこいい評する誉め言葉として使われることもあれば、憂うつそうな雰囲気というネガティブな意味でも使われる言葉なのです。
アンニュイの使い方・例文
  1. アンニュイな雰囲気
  2. 「彼女はアンニュイな雰囲気が魅力的な女性だ」

    この場合のアンニュイは、ミステリアスや不思議という意味があります。不思議と心が惹かれてしまう人を「アンニュイな雰囲気」と呼ぶ言うこともあります。
  3. アンニュイな表情
  4. 「彼が時折見せるアンニュイな表情は、私をドキっとさせる」

    この場合のミステリアスは、ミステリアスや不思議もしくは、気だるさを意味します。少し怠そうな表情に、色気や魅力を感じているという一文です。
  5. アンニュイなファッション
  6. 「彼女はアンニュイなファッションを着こなすのがとても上手だ」

    この場合のアンニュイは、ファッションにおける抜け感やゆるさを意味します。ゆるっとした雰囲気の服装がとても似合うといった、プラスの意味でアンニュイが使われた一文です。
アンニュイの類語・対義語
  1. 類語
  2. アンニュイの類語は、どのようなニュアンスで使うかによって異なります。それぞれの場面に合わせて使い分けてみてください。では類語を見てみましょう。

    ●物憂げ
    ●メランコリック
    ●退屈な
    ●ミステリアス
    ●つかみどころがない
    ●儚げ
    ●色気がある
    ●独特な
  3. 対義語
  4. 本来のアンニュイの意味に近い対義語と、派生してできたアンニュイの意味の対義語をまとめて見てみいきましょう。

    ●快活
    ●明朗
    ●熱血
    ●ありきたり
    ●はっきりとした
    ●面白みのない
    ●清純
アンニュイな顔の特徴
アンニュイな顔とは、少し気だるさを感じる雰囲気や表情のことを表します。ここでは「アンニュイな顔だな」と思われやすい人の特徴について紹介します。
  1. とろんとした目
  2. 少し気の抜けたような、とろんとした目つきはアンニュイな顔といわれることがあります。色気や気だるさがある目元は、どこか儚い雰囲気を感じますよね。
  3. 真顔~微笑
  4. 無表情でいることが多く、少し微笑んでも目が笑っていない表情は、アンニュイな顔に当てはまります。気だるそうに口角だけが少し上がっている表情は、良い抜け感があって色気を感じさせることもあります。
  5. うっすら開いた唇
  6. アンニュイな顔は、うっすら唇が開いた気だるそうな気の抜けた表情を指すこともあります。口が少し開いていることで、人が色気を感じやすい部位である唇に視線が行きやすくなるので、アンニュイさを感じるのです。
アンニュイな雰囲気を出す方法
アンニュイな雰囲気を持つ人は、不思議な魅力で周りの人を惹きつけます。ここでは、顔や表情以外にアンニュイさを出す方法を紹介します。
  1. ゆったり動く
  2. アンニュイな雰囲気を出すのであれば、キビキビ動くのはNGです。なるべく頑張っている感が出ないように、ゆったりした動きを意識しましょう。
  3. やや角度をつけて見る
  4. 物を見つめる角度でも、アンニュイさを出すことができます。真正面から見るのではなく、顎を下げたり上げたりして対象を見てみましょう。そうすることで目の幅が狭くなり、とろんとした目線にすることができます。
  5. 余裕たっぷりに振舞う
  6. アンニュイな雰囲気を持つ人は、ゆったりとした心の余裕を感じさせるもの。せかせかと焦らず、まずはやや受け身気味に振舞うことを意識してみてください。そうすることで、アンニュイな雰囲気を出せるかもしれません。
アンニュイファッションのポイント
  1. 抜け感を出す
  2. かっちりとしたファッションでアンニュイさを出すのは難しいでしょう。ゆるいシルエットの服装を選んだり、上着の肩を落として気崩したりして抜け感を出すと良いでしょう。
  3. 渋めの色を選ぶ
  4. アンニュイさを出すのであれば、パステルカラーや蛍光色、ニュアンスカラーは活発さや明るさといったイメージを持たれやすい色味なので、避けたほうがいいでしょう。暗い色味や渋いカラーを組み合わせると、アンニュイさを出しやすくなります。
  5. 柄物を取り入れる
  6. 全身無地や上下ともに無難な形の洋服を選ぶと、アンニュイさを出しにくいので”ズラし”を意識すると良いでしょう。たとえば、奇抜めの柄の洋服を取り入れると、個性やミステリアス感を演出しやすくなります。ただし、上下のどちらも柄物にするとアンニュイさからは遠ざかりやすいので避けた方が良いでしょう。
アンニュイメイクのポイント

  1. 明度を低めにする
  2. アンニュイメイクでは、明るめのカラーは使いません。ベースカラーは、茶色や黒、ベージュなどの暗めのカラーがいいでしょう。色味を足したいときは、ブラウンピンクやベージュピンクなど彩度の低い色がおすすめです。
  3. オレンジめのリップを使う
  4. アンニュイさを出すには、ピュアな感じを抑える必要があります。ピュアさは、ツヤ感や明度の高い色、透明感のある色のリップを使って出すことができ案す。なのでその反対、濃い赤や茶色、彩度の低いオレンジ、赤茶のリップの明度の低いものやくすみカラーを使うとニュアンスメイクにグッと近付けることができます。
  5. 最低限のメイクで仕上げる
  6. アンニュイメイクは、脱力感や抜け感、色気が大事になります。そのために、目元やチークは控えめにして最低限のメイクで仕上げてみてください。ただし、1つ1つの工程を丁寧にすることで、必要最低限でもしっかりメイクを施したような完成度の高い仕上がりになります。
まとめ
アンニュイと言われるような気だるげでゆったりとした雰囲気は、見る人を惹きつけるミステリアスな魅力を持つものです。アンニュイな雰囲気を持つ人からは、なぜか目が離せなくなる人も多いのでは?アンニュイな雰囲気を出したい場合は、「抜け感を出す」ことをポイントにしてみてくださいね。
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