命占術の傾斜法とは?

傾斜法は、「こうありたいと願う理想の自分」と「つい出てしまう本当の自分」を読み解く方法です。 九星術では、命占術と傾斜法は表と裏で一体。どちらの結果も大事に見ていきます。

九星術では、傾斜法が人の外面的もしくは基本的な傾向を表すと考えます。言い換えると、次の2つの自分です。

こうありたいと願う理想の自分

つい出てしまう本当の自分

占いとしては、「命占術」と「命占術の傾斜法」は表裏一体。どちらの結果も大事なので、あわせて覚えておきましょう。

傾斜法の土台にある考え方

九星術の起源は古代中国の自然哲学にあり、その考え方は陰陽がベースです。世の中のすべてには表と裏があり、陽があれば陰があります。

また、九星術にも陰と陽があります。陰の術・陽の術は、それぞれ陰の性格・陽の性格を表します。誰の性格の中にも陰と陽があり、それを見るのに有効なのが傾斜法です。

陽の性格と陰の性格

まず、陰の性格はマイナスの性格で悪い意味の性格、陽の性格はプラスの性格でよい意味の性格、ということ考え方ができます。

もう1つの見方が、性格の陰陽は普段の日常で、周囲の人々から簡単にわかるかどうかです。

【表】陽の性格

プラス・よい意味/外面的な性格

普段の日常の性格

周囲の人々から簡単にわかる

命占術で見られる

【裏】陰の性格

マイナス・悪い意味/内面的な性格

日常からは推測できない

いざというときに発揮される

傾斜法で説明される

外面的性格と内面的性格は、どちらが表に出やすいかという違いと考えると良いです。

陰陽が表すもの

陽が表すもの 陰が表すもの
男性 女性
高い 低い
裕福 貧困
多い 少ない
大きい 小さい

※文字だけを見ると男尊女卑的な印象を強く受けますが、1000年以上前から伝わっている考え方なので、現代の価値観とズレていると感じる部分もあるかもしれませんが、これはあくまでも概念と認識してください。

傾斜法で用いる八卦と四象

命占術の傾斜法は、九星術に八卦の考え方を取り入れ、その人の内面的な性質を読み解く方法です。

八卦を理解するには、その土台となる「陰陽」と、陰陽をさらに分けた「四象」の考え方を押さえておくことが大切です。

陰陽を記号で表す「爻」

八卦の理論では、あらゆる物事を陰と陽という対照的な性質から捉えます。この陰陽を線の形で表したものが「爻(こう)」です。

陽爻:中央が切れていない、1本の線。

陰爻:中央が切れている、2つに分かれた線。

陰と陽は、それぞれを単独で決めるのではなく、比較する対象との関係から捉えます。例えば、2本の木を比べる場合、高い木を陽、低い木を陰として考えることができます。

四象とは

四象とは、陰と陽をさらに分けた「太陽・少陰・少陽・太陰」という4つの区分です。ポイントは、陽の中にも陰陽があり、陰の中にも陰陽があるという考え方です。

ポイントは、陽の中にも陰陽があり、陰の中にも陰陽があるという考え方です。木の高さを例にすると、次のように整理できます。

四象イメージ
太陽高い木のグループの中でも、さらに高い木
少陰高い木のグループの中では、低い木
少陽低い木のグループの中では、高い木
太陰低い木のグループの中でも、さらに低い木

このように、最初は陰と陽の2つに分けたものを、それぞれの中でもう一度分割すると、4つの性質として捉えられます。

陽 陰
高い木 低い木
太陽 少陰 少陽 太陰
春 夏 秋 冬
高いグループの高い木 高いグループの低い木 低いグループの高い木 低いグループの低い木
陽 陰 陽 陰
陽 陽 陰 陰
四象から八卦へ

四象にさらに陰または陽の爻を1つ重ねると、組み合わせは8つになります。これが「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」の八卦です。

つまり、陰陽から四象、四象から八卦へと、段階的に性質を分けていく仕組みです。傾斜法では、この八卦の考え方を九星と組み合わせ、その人の内面的な特徴を読み解いていきます。

乾 兌 離 震
陽 陰 陽 陰
陽 陽 陰 陰
陽 陽 陽 陽
巽 坎 艮 坤
陽 陰 陽 陰
陽 陽 陰 陰
陰 陰 陰 陰

傾斜法で使用する宮位盤

九星盤の基本形

南東四緑木星 南九紫火星 南西二黒土星 東三碧木星 中央五黄土星 西七赤金星 北東八白土星 北一白水星 北西六白金星

傾斜法で使う宮位盤

南東巽 南離 南西坤 東震 中央中宮 西兌 北東艮 北坎 北西乾

傾斜法では、九星盤ではなく、宮位盤を使用します。基本的な形は同じですが、九星ではなく八卦の宮を当てはめられています。

命占術の傾斜法に使う生年盤と生月盤は後天盤なので、9つの星が動きます。しかし、宮を表す乾~坤は動きません。

傾斜宮を求める手順

生年盤(本命星の盤)を出す

生月盤(月命星の盤)を出す

本命星が生月盤のどこにあるかを見る

それがどの宮かを宮位盤で見る

具体的に生年盤と生月盤を当てはめたものを見てみましょう。下記は本命星が六白金星、月命星が二黒土星の盤になります。

生年盤

南東五黄土星 南一白水星 南西三碧木星 東四緑木星 中央六白金星 西八白土星 北東九紫火星 北二黒土星 北西七赤金星

生月盤

南東一白水星 南六白金星 南西八白土星 東九紫火星 中央二黒土星 西四緑木星 北東五黄土星 北七赤金星 北西三碧木星

本命盤の本命星である六白金星は、生月盤の「南」の位置にあります。そして、その位置を宮位盤で見てみると「離」の位置になるため、この場合は「離宮傾斜」になります。

重要度が高い方へ傾く

傾斜法は重要度が高い「生年盤」に入っている本命星が、重要度の低い「生月盤」に乗ると、本命性が入った宮の傾くので傾斜宮といいます。

よくある質問

命占術と傾斜法では、何が違う?

命占術は、本命星をもとに基本的な性格や相性、運勢などを読み解く占いです。

傾斜法は、その結果をさらに掘り下げ、内面的な性質を見るための方法です。九星に八卦の考え方を組み合わせることで、命占術だけでは捉えきれない特徴を読み解いていきます。

「陽の性格」と「陰の性格」はどちらがよい?

陰陽は、性格のよしあしや優劣を表すものではありません。陽は動的・能動的な性質、陰は静的・受動的な性質を表すなど、対照的な特徴を捉えるための考え方です。

また、陽の中にも陰陽があり、陰の中にも陰陽があるため、単純に2つに分けるのではなく、性質の違いや関係に目を向けることが大切です。

四象と八卦の繋がりとは?

四象は、陰と陽をさらに分けた「太陽・少陰・少陽・太陰」の4つの区分です。この四象に、それぞれ陰または陽の爻を1つ重ねると、8つの組み合わせである八卦になります。

陰陽から四象、四象から八卦へと段階的に分かれる仕組みを知ると、傾斜法の土台にある考え方を理解しやすくなります。

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