今回は、そんな四柱推命に関するキホンについてご紹介していきます。
四柱推命の成り立ち
四柱推命は古代中国からさかのぼるとされており、隋・唐の時代(6~7世紀ごろ)あたりから始まったと言われています。当時はおもに、政治など国を動かすような大事な場面で、その後の運勢の流れを見るために使われたという説もあります。
日本に四柱推命が伝わったのは、江戸時代中期くらい(18世紀頃)だとされ、最初の方は中国からの書物を翻訳したものが出回ったところからはじまり、徐々に全国に広まったとされています。
四柱推命の『四柱』って?
四柱推命の『四柱』とは、生まれた年を基にした『年柱』、生まれ月を基にした『月柱』、生まれた日を基にした『日柱』、生まれた時間を基にした『時柱』の4つで構成されています。また、この4つの柱をベースとして、『命式』(表にした時に必要となるもの)というものが作成され、これによってその人の運勢などが見えてきます。
さらに、これに加えて『干支』を用いることもあり、2つが組み合わさることで、占う対象の状態がより詳しく分析できるとされています。
四柱推命で何を占うことができる?
では、四柱推命では具体的にどんなことが占えるのでしょうか?四柱推命は運命学の一種となりますので、基本的に人に関する事なら全般的に占うことができるとされています。
的中率が高いのも、統計学を元にしているからこそなのです。例を挙げると、その人の人生や年ごろにおける運勢、基本的なところだと仕事運・結婚運・恋愛運など人生の道しるべとなるようなことが分かります。
反対に、四柱推命で占うことができないのは、人と直接かかわりのない事柄。例えば、宝くじの結果や株の動向、ギャンブルなど自分の利益に関するものなどがそれにあたります。
宿命星と十二運星
四柱推命を学ぶ上で知っておきたいのが、『宿命星』と『十二運星』。まず、「宿命星」とは十二支と四柱の関係をあらわしたものであり、おもに個人が生まれた時から持っている、潜在的な宿命や基本性格などを示すものだとされています。自分と気になる人との相性を占う時にも、大きく関わってくるものでもありますよ。
次に、「十二運星」とは運勢のエネルギーに関するものであり、その人の生涯を通じての性格や運勢、性質などを知ることができると言われています。ちなみに、十二運星は「長生」「沐浴」「冠帯」「建禄」「帝旺」「衰」「病」「死」「墓」「絶」「胎」「養」の12つの要素で構成されています。
まとめ
いかがだったでしょうか。四柱推命とは、命式や干支など様々な要素の組み合わせによって、その人の運命を知ることができる占星術なのです。かなり複雑な面もありますが、それこそが的中率の高い運命学であると言えるのですよ。
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