春分の日とは?いつ?

春分の日とは、太陽が赤道の真上を通り昼と夜長さが同じくらいになる日です。国民の祝日に制定されており、長い冬の終わりを告げ、春の訪れを感じさせる日でもあります。

春分の日は毎年3月20日か3月21日ごろになります。国立天文台が地球の公転速度に基づいて制定しています。

なぜ毎回日付が違うのでしょうか。春分の日が毎回違う理由や秋分の日との違いなど春分の日について詳しく説明していきます。では、一緒に見ていきましょう!



春分の日が毎年違う理由

春分の日は、地球と太陽、星空の中にある春分点のこの3つの位置によって決まります。これが一周するには、365日と約6時間かかります。ちょうど365日ではないため、少し日付にずれが生じるのです

これだけ聞くと、春分の日がずっとずれ続けて行くように思いますがそうではありません。今私たちが使っている太陽暦にはうるう年があり、一年が365日ではなく366日になる日が来ます。うるう年に1日分時間を足すことによってずれを戻しているのです。

うるう年を用いても完璧に時間のずれが戻るわけではありませんが、春分の日は大体3月20日か3月21日に来るようになっています。

春分の日の由来は?なぜ祝日?

春分の日は、もとは「春季皇霊祭」だとされています。春季皇霊祭とは、宮中(皇族)で行われる先祖をまつるお祭りのことです。同じように、秋分の日には秋季皇霊祭があります。

春分・秋分の日は真東から真西に太陽が沈みます。そして浄土思想では、極楽浄土が西方にあるという考えられています。そのため、真西に沈む太陽を拝むことで極楽浄土へ思いを馳せることが昔からの習わしとなっていました。これが春季・秋季皇霊祭をこの日にする理由です。

この春季皇霊祭と秋季皇霊祭に合わせて、春分・秋分の日は国民の祝日と決められました。そしていまでも春分・秋分の日は、春季・秋季皇霊祭と同じように先祖をまつる日となっています。

春分の日と秋分の日の違い

春分の日と秋分の日の違いは、夜が短くなる日の始まりか夜が長くなる日の始まりかです。

春分の日は、この日を境に夜が短くなり昼が長くなります。そして秋分の日は、この日を境に夜が長くなり昼が短くなります

また、春分の日は自然をたたえ、生物をいつくしむ日でもあります。春分の日は昼が長くなり植物が生い茂はじめる日、つまり農作物の豊作を願う日でもあるのです。

春分の日の過ごし方
  1. 先祖の供養
  2. 春分の日は先述通り、先祖の供養を行う日です。お墓参りや仏壇の掃除、お供え物などをして祖先への感謝を伝えましょう。
  3. 自然を楽しむ
  4. 春分の日は、長い冬の終わりを告げる日でもあります。昼と夜の時間が同じタイミングになる日でもあり、徐々に春らしいあたたかな気候を感じるようになるでしょう。このタイミングで行楽や自然の多い場所へ観光に行くのも良いですね。
春分の日の食べ物

  1. ぼたもち
  2. お彼岸では、お供え物として「おはぎ」や「ぼたもち」を食べる風習があります。春分の日はぼたもちを、秋分の日はおはぎを食べる習慣があります。呼び名が違うだけでどちらも同じ食べ物です。それぞれ季節の花にちなんだ呼び方をしているそうですよ。
  3. お赤飯
  4. お赤飯やぼたもちで使う小豆には、邪気を払う効果があるといわれてきました。悪い気を払い、健康を祈るためにお赤飯が食べられるようになったのです。お彼岸である春分の日にお赤飯を食べたりお供えすることで、悪い気を払うと信じられています。
  5. 彼岸そば・うどん
  6. 暖かい春の訪れを感じさせる春分の日は、お彼岸の時期にあたります。季節の変わり目は昔から体調を崩しやすいとされてきたため、身体を労わるために消化の良いうどんやそばを食べる習慣ができたとされています。
まとめ

冬の終わりを告げ、春の訪れを感じさせる春分の日の由来や行事食について説明いたしました。今年の春分の日は暖かい春の陽射しを感じながら、ご家族や恋人と季節の変わり目を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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