シャーデンフロイデとは? 他人の不幸を喜ぶ人の特徴・対処法
「人の不幸は蜜の味」と言いますね。人の不幸を喜ぶ性質のことをシャーデンフロイデと呼びます。この傾向が強いと恋愛や人間関係が続きにくくなるといいます。気になるシャーデンフロイデの性質についてご紹介!

シャーデンフロイデとは?

「シャーデンフロイデ」は、ドイツ語で「加害の喜び」「他人の不幸は蜜の味」といった負の感情を表す言葉です。
SNSなどで悩んでいる人や不幸な出来事が起きている人を見て、ちょっとだけ気持ちがスカっとすることはありませんか?「人の不幸は蜜の味」とは誰もが持っている感情ではあります。

ただし、この傾向が強い人には注意が必要です。シャーデンフロイデの傾向が強い人は、周囲の人間関係にも大きな影響を及ぼしてしまう可能性があります。たとえば、人のSNSを炎上させるような書き込みをする、友達・恋人の不幸を望んでイヤな言動をするなど好んで人を不幸に追い込んでいくのです。

恋愛面でも危険なシャーデンフロイデ

シャーデンフロイデの傾向が強い人は、恋愛面でも「危険な人物」であるといえます。

大半の人が、身近な人に対しては優しくしたり、サポートしたり、不幸な事があれば一緒に悲しんだり、助けたりするものですが、シャーデンフロイデが強い人は違います。シャーデンフロイデが強いと自分の憂さ晴らしのために、一番身近な大切な人であっても不幸を望み、あえて蹴落とすことも平気でします。こういったタイプの人と長く関係を続けるのは難しいですし、頑張って続けたとしても2人で一緒に奈落の底へ落ちる可能性があります。

危険なシャーデンフロイデには3つの特徴があります。トラブルに巻き込まれないためにも事前に把握しておきましょう。

シャーデンフロイデの特徴① 競争系

危険なシャーデンフロイデの特徴の1つが「競争系」です。

競争系は、自分自身が一番でないと気が済まず、少しでも自分より優れている環境にいる人に対して嫉妬しトラブルを引き起こします。
競争系はとても嫉妬心が強く「誰にも良い思いをしてほしくない」と考えるため、相手が失敗すると「ざまぁ」「だから言ったのに」とほくそ笑み、場合によっては更に足を引っ張ってくることもあります。
自分の幸せに目を向けられていない人が多く、ひとの頑張る姿そのものに嫉妬しているので、何かにチャレンジしようとする人に対してマイナスな言葉を投げかけ、不安にさせてひっそりと喜ぶタイプです。

こういった特徴が見られる人とは、なるべく距離を取った方がいいでしょう。

シャーデンフロイデの特徴② 区別系

危険なシャーデンフロイデの特徴の2つめは「区別系」です。

区別系は自分の立ち位置には満足していますが、他の人たちがその地位を侵害することには容赦がなく、自分の地位やポジションを守るために周囲の人の不幸を望みます。
自分が所属する集団、コミュニティの価値が下がることを極端に嫌がり、自分より優位なポジションにいる人や、自分以上に得をする環境にいる人に対して攻撃的になるタイプが当てはまります。
自分を取り巻く環境を守るため、違うコミュニティの人間に対して攻撃をし、失敗したり不幸なことが起きるとそれを喜びます。他の人を見下すことで自分の地位が上がると考えているのです。

シャーデンフロイデの特徴③ 正義系

危険なシャーデンフロイデの特徴の3つめは「正義系」です。

正義系は、自分がやっている行動・言動が「人のため、世のためになっている」と思い込み、自分が考える「悪」を徹底して叩きます。
「自分は正しい」と思い込んでいるため、他人への誹謗中傷や暴言を「悪いこと」と思っていません。批判するにも度が過ぎていることが多く、他人がいましめても「これは正しいことだから」と更に攻撃的になってしまいます。
このタイプが掲げている「悪」は客観的に判断したものではなく、主観的に思い込んでいるものです。本心は叩きやすいところを叩いているだけにすぎません。「正義」という言葉を振りかざしていれば人を攻撃しても許されるという、歪んだ考えを持っているタイプです。

シャーデンフロイデ対策

シャーデンフロイデは誰もが持っている感情の1つですが、強すぎる傾向があると、周りの人間関係に影響を及ぼします。自分の周りにシャーデンフロイデ傾向が強い人がいる場合は、すぐに離れましょう

もし自分自身のシャーデンフロイデの特徴が現れてしまっているなら、自分のためにもシャーデンフロイデを和らげたほうが良いでしょう。
いまプライベートや仕事で疲れていませんか?ゆっくり休んで、自分を冷静に見つめる時間を取ってみましょう。心に余裕がなくなると、人は周囲の人間に対して当たりやすくなります。そんな時は一度周りと距離を取り、自分自身にとって本当の幸せは何か、考えてみる時間が必要です。その上で、人をおとしめず自分を高めるための行動をすると、シャーデンフロイデの傾向が少しづつ小さくなっていくでしょう。

まとめ

シャーデンフロイデの特徴は、誰しもが持っているものです。嫌いな人の不幸や失敗に対して「ざまぁ」と思う程度なら誰にもあることです。ただし、誰彼構わず周囲の人に対して足を引っ張ったり、攻撃的になっているのなら休む時間が必要です。また、周りにシャーデンフロイデ傾向が強い人がいる場合は注意してください。
この記事が自分自身を守るための参考になれば幸いです。

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