伏線回収とは、あらかじめ仕込んでいた要素を後の展開の中で活用することです。
たとえば、漫画やドラマで出てきた出来事や事件・謎をストーリーの後半で「あれはこういうことだったのか!」と分かるように話を展開させることをいいます。日常会話の中でも使われることがあり、話のオチまでをストーリー仕立てで上手に話すことも伏線回収といいます。
今回は、伏線回収の「伏線」の意味や類語など、伏線回収について詳しく解説していきます。では、一緒に見ていきましょう。
- 意味
- 類語
- 対義語
例えば、サスペンスドラマの冒頭で出てきた人物に関する情報は、のちの展開の中で重要な情報となりえるので伏線とみなされます。伏線は次のように使います。
<例文>
「この間見た映画は各所に伏線と思われる内容が含まれており、ラストの展開が楽しみである。」
「伏線」との違いは、「それとなくほのめかす」かどうかです。「伏線」は下準備していることをそれとなくほのめかすときに使いますが、「布石」は下準備をしていることが明確なときに使う言葉です。
また、「布石」はビジネスシーンで使われることが多く、以下の例文のように使用するのが一般的です。
<例文>
「プロジェクトを成功させるために、あらかじめ布石を打って対処する。」
<例文>
「この物語に付けられているタイトルは、明らかにミスリードである。」
- 使い方
- 別の言い方
<例文>
「ラスト展開に入るまで伏線に気が付かなかったが、伏線回収が見事で素晴らしかった!」
「随所に伏線らしき展開が含まれていて、1度見ただけでは伏線回収まで出来なかった。」
<例文>
「疑惑を抱かれないよう、自分のアリバイを先に伝えて伏線を張っておく。」
「上司への提案が却下されることを想定して伏線を敷いておく。」
- どんでん返し
- 辻褄を合わせる
<例文>
「思いもよらないどんでん返しで、見終わった今も興奮がさめやらない」
<例文>
「物語の内容と展開が合わないと思っていたが、ラストで辻褄が合った展開になって納得した。」
- 伏線回収の英語表現
- 別の言い方
●pay off=報われる、結果をもたらす
●foreshadowing=伏線、前もって表すこと
「pay off the foreshadowing」は次のように使います。
<例文>
「The drama I saw yesterday was brilliantly payed off the foreshadowing.」
(昨日見たドラマは見事に伏線が回収されていた。)