別居婚とは?
別居婚(べっきょこん)とは、 婚姻関係にあるものの、生活拠点を別々にして過ごしている夫婦のことを指しています。
結婚のスタイルはさまざまですが、基本的に夫婦には同居義務があるとされています。しかしながら、婚姻関係にあってもお互いの環境を保つため、別居婚を新しい結婚スタイルとして取り入れる方も増えてきました。
法律婚が一緒に暮らす結婚スタイルであり、事実婚は婚姻届けを提出しない、同居義務がない結婚スタイルです。
結婚生活を上手く行うための1つの手段である「別居婚」ですが、どのようなメリット・デメリットがあるのかご存じでしょうか?
今回は別居婚について詳しくご説明していますので、メリット・デメリットについて一緒に見ていきましょう。
目次 [非表示]
別居婚のメリット
- 自由に暮らせる
- 法律の庇護下にいられる
- 喧嘩やマンネリを防げる
夫婦それぞれの生活スタイルにもよりますが、別居婚では住まいを別々にするため、これまでの生活スタイルを崩すことがありません。お互いの好みや生活時間をすり合わせる必要がなく、独身時と同様に生活を続けることができます。
婚姻届けを出さない事実婚は法律の適用外ですが、婚姻関係のある別居婚は法律適用対象となります。この場合、別居している場合でも法律婚と認められるため、相続権、親権、配偶者控除などを受けることができます。
常に時間を共にする必要がないためストレスがたまりにくく、会う機会が少ない分ケンカも起こりにくいといったメリットがあります。また、独身と同じ状況の生活を維持できるため、会うときは新鮮な気持ちになり、マンネリ化に悩む心配もありません。
別居婚のデメリット
- 生活費が多くかかる
- 細かな決め事が必要
- 不倫しやすい
お互いに生活拠点が異なるため、結婚して一緒に住むよりも費用が高くなります。お互いに稼ぎがある場合はカバーしあえますが、どちらかが仕事を退職した際は、相手分の生活費を補う必要があるため、出費が増えてしまうでしょう。
自由さがメリットの別居婚ですが、結婚生活を長く続けるためには細かなルール決めが必要です。週末は必ず同居する・生活費はお互いどの程度負担するのか、細かな決まり事がないと喧嘩の元になる可能性もあるでしょう。
離れて暮らすことはお互いに新鮮な気持ちになれる反面、独身生活と変わらない状況でもあります。お互いに自由な時間が多いため、相手にバレない可能性も含めて別居婚では不倫のしやすさが大きなデメリットになるでしょう。
別居婚をするときの注意点
- ルールを決めておく
- 育児について考えておく
- 離婚を見据えておく
毎日の過ごし方や生活費の負担割合など、細かいところまでしっかり決めておきましょう。別居婚では独身のときと同じように振る舞いがちですが、法律婚と同様に、法律に従う必要があります。もめそうなことは事前に合意書を作成すると良いでしょう。
別居婚のまま育児をスタートさせてしまうと負担が偏ったり、子どもの成長に影響がでる可能性も考えられます。今後子どもを望むのであれば、子どもが生まれたらどのように生活していくのか、お互いに話しておく必要があるでしょう。
もし離婚となる場合は財産分与が発生し、子供がいる場合は親権問題に発展します。夫婦の生活スタイルで権利の割合も変わるので、死別や離婚など、万が一の状況も視野に入れて想定しておくと安心です。
まとめ
結婚してもお互いの生活スタイルを尊する「別居婚」は、新しい結婚のスタンダードとして認知されてきています。しかし、法律上は夫婦なので、細かいルール決めは必要でしょう。パートナーとよく話し合って決めてくださいね。
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