腸もみとは?

腸もみとは、腸をお腹の上から揉みほぐし腸を動かすマッサージのことです。近年注目されている「腸活」の一つで、便秘やお腹の張り、肌荒れなどの改善が期待できます。

腸もみを行うことで、腸内環境を整え、体のあらゆる不調にアプローチしてくれるといわれています。さらに脳と腸はお互い影響し合っていて、メンタル面にも影響があるのだとか!そうとなればぜひ、腸もみについて詳しく知っておきたいところですよね。

そこで今回は、効果的な腸もみのやり方や注意点などを学ぶべく、施術1万人以上を誇る腸もみのスペシャリスト「市原香織」さんにお話を伺いました!

監修者
市原 香織
Anela


セルフ腸もみのやり方
ではさっそく、自宅でできるセルフ腸もみの方法を紹介していきます!

  1. 小腸

  2. まずは、胃の次の消化器官である小腸を揉んでいきましょう。小腸は硬くなりやすいので、押してゆっくり揉みほぐしていきます。小腸がある範囲は、大体、おへそを中心に手のひら一枚分の大きさです。

    硬くなった小腸は、一度ではほぐれ切れないかもしれません。一度でほぐそうと無理に押さないよう気を付けましょう。
    ①指の腹で、おへそから指4本分くらい上をおさえる
    ②ゆっくり息を吸って、吐くタイミングでぎゅっと押す
    ※このとき、硬いものにあたるまで押します。硬くなっているところが小腸です。
    ③時計回りになるように、小腸のある範囲を約6か所に分けて押していく
    ④これを5~10分程度、続ける
    手順
  3. 大腸

  4. 次に、大腸をほぐしていきます。大腸は小腸の周辺を取り囲んでいる臓器です。肋骨の下から、骨盤付近に存在します。
    ①指の腹で、足の付け根あたりを押す
    ②圧迫しながら、肋骨にあたるまで手を移動させる
    ③圧迫したまま、左に手をスライドさせる
    ④圧迫したまま、骨盤にあたるまで下にスライドさせる
    ⑤最後押し出すようにマッサージして完了
    手順
腸もみをするときのコツ
  1. リラックスする
  2. 腸は、リラックス状態にないと上手く動いてくれません。そのため腸もみを行うときは、深く呼吸をして、ゆっくり焦らず心を落ち着かせるようにしてみましょう。また、好きな香りの中で行ったり、落ち着く音楽を流しながら行ったりするのもおすすめです。
  3. 継続する
  4. 個人差はありますが、腸もみは一度だけで効果が出るとは限りません。腸もみで腸を少しずつ柔らかくすることで、健康的な腸を手に入れることができます。そのため、1日5分でもいいので、継続させることが大事になってきます。焦らずゆっくり腸活していきましょう!
  5. 忙しいときは短めでもOK
  6. 腸もみは継続が大事なので、セルフ腸もみをすべてするのが難しいときは、小腸か大腸のどちらかだけを揉むようにしても大丈夫です。どちらもしっかりほぐしたいときは、ぜひ腸もみサロンを訪れてみてくださいね。
腸もみは危険?
腸もみは、安全性の高いマッサージです。「痛気持ちいい」と感じる力加減とペースで行えば、ぽっこりお腹に的確なアプローチをすることができます。

激しい痛みがある場合は、力を弱めたり、ペースを落として揉んだりしてみましょう。もし、軽い揉み方で激しい痛みがあるときは、病気などの原因が潜んでいるかもしれないので、早めに医療機関を受診するようにしてくださいね。
腸もみを控えた方が良い人は?
腸もみは、お体の状態によって控えたほうが良い場合があります。たとえば、お腹を壊したばかりであったり、生理中、持病がある場合が該当します。

該当する場合の例は、一覧をご覧ください。該当するかどうか不安な場合は、婦人科などの専門家と相談してから行いましょう。

・お腹を壊したあと
・食後すぐ
・妊娠中
・生理前後
・持病がある
・ウイルスに感染している
まとめ
腸もみは、適切な力加減で行えば、危険性が低く腸活に効果的なマッサージです。一度では効果を実感できないかもしれないので、ゆっくり焦らず続けて、柔らかい健康的な腸を手に入れましょう!

監修者
市原 香織
Anela主宰のセラピスト。食事療法や腸内環境を整えることによって、自身の重度のアレルギー症状を改善した経験を持つ。腸の正しいケア方法を伝える講座の開講も行う。多くの人が自分のからだを知り、笑顔で過ごせるようセラピーに努めている。
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