ガス抜きのポーズとは?

「ガス抜きのポーズ」とは、おなかのガス溜まりを解消するためのストレッチのことです。ヨガ用語では「アパナーサナ」と呼ばれます。

お腹周りの筋肉が弱いと、腸の動きが鈍くなり、ガスも溜まりやすくなるといわれています。ガス抜きのポーズは、そんな停滞したお腹の流れを促す効果が期待できるそうです。

そこで今回は、ガス溜まりを解消するための「ガス抜きのポーズ」のやり方について、施術1万人以上を誇る腸もみのスペシャリスト「市原香織」さんにお話を伺いました!

監修者
市原 香織
Anela


ガス抜きのポーズ

ガス抜きのポーズは、仰向けの状態で膝を抱え、お腹を圧迫することでガスを出すポーズです。腸はリラックスしているときに動きやすくなるので、落ち着ける場所とタイミングで行うようにしましょう。

では、ガス抜きのポーズの手順を見てみましょう!
①仰向けになる
②ひざを曲げ、両手で抱きかかえる
③息を吐きながら、ゆっくりとひざをお腹に引き寄せる
④頭をひざに寄せて、さらにお腹に圧をかける
⑤2~3回ゆっくり呼吸を繰り返す
⑥ゆっくり息を吐きながら、体を伸ばす
手順
チャイルドポーズ
時間があるときは、次のポーズも追加で行ってみましょう!


チャイルドポーズは、背中や腰回りの筋肉をリラックスさせる効果のあるポーズです。お腹の筋肉をリラックスさせて、ガスを出やすくさせてみましょう。
①正座になる
②両手を膝の前に出し、床につける
③床につけた手を、床をなぞるように前にスライドさせて体を倒す
※この姿勢が辛いときは、お尻を浮かせるか、お尻にタオルなどをはさんで高さを出して調整しましょう。
④伸びきったら、おでこを床につける
⑤肩、腕まわりは脱力する
⑥2~3回ゆっくりと呼吸を繰り返す
手順
ねじりのポーズ

ねじりのポーズとは、上半身をねじることで便秘解消に効果があるといわれるポーズのことです。お腹をねじることで腸に刺激が行くので、ガス抜きにも効果的です。
①ひざを伸ばして座る
②背筋を伸ばす
③片方の足のひざを立てる
④立てた足を、もう片方の足の外側に置く
⑤立てた足のひざをひじで押し、立てた足の外側に向かってお腹をねじる
⑥ゆっくり呼吸をしながら、ねじりを深める
⑦反対側も行う
手順
仰向けのねじりのポーズ

仰向けのねじりのポーズは、横になった状態でお腹をねじるポーズのことです。お尻や腰、背中が伸びることで、腸をリラックスさせることができ、ガス抜きや便秘解消に効果があるといわれています。
①足を揃えて、仰向けになる
②右の足を胸に引き寄せる
③左手で、右足のひざをおさえる
④右足を、左足の方に倒す
※右肩はできるだけ浮かないようにしましょう。右足は床につかなくて大丈夫です。
⑤反対側も行う
手順
橋のポーズ

橋のポーズとは、仰向けから腰を上げて、お腹にストレッチを入れるポーズのことです。腰痛改善や骨盤底筋群を鍛えるのに効果的といわれています。下がった腸を上に上げ、腸の働きを良くする効果も期待できます。
①仰向けになり、両膝を立てる
※ふくらはぎと太ももはできるだけ近づけます。
②ひざと太もも、鼠径部を前に送り出すように腰を上げる
③胸も持ち上げて、あごに引き寄せる
※お腹付近を伸ばしてストレッチを深めましょう。
手順
猫の伸びのポーズ

猫の伸びのポーズは、四つん這いの状態から胸を床に近づけ、背中や胸周りを伸ばすポーズです。お腹周りを活性化させる効果があるといわれています。
①両手両ひざを床につける
②ひざは腰幅に、手は肩幅に開く
③つま先を立てる
④息を吐きながら両手を前に伸ばして、胸と脇を床に近付ける
⑤脇と胸、お腹を気持ち良く伸ばして、ゆっくり呼吸する
手順
コブラのポーズ

コブラのポーズは、うつ伏せの状態から、手をついて背中を反らせるポーズです。背中周辺の筋肉の緩和や、腰回りの伸びに効果があります。
①うつ伏せになる
②両足を肩幅に広げる
③胸の横に手をついて、手で床を押して胸を持ち上げる
※肩がすくまないように気を付けましょう。
④首の後ろと背中の伸びを感じて、一呼吸
手順
まとめ
今回は、お腹のガスを出す「ガス抜きのポーズ」をはじめ、腸に効果的なヨガのポーズをいくつか紹介しました。ヨガポーズでお腹周りをリラックスさせて、お腹の張りを解消させてみてくださいね。

監修者
市原 香織
Anela主宰のセラピスト。食事療法や腸内環境を整えることによって、自身の重度のアレルギー症状を改善した経験を持つ。腸の正しいケア方法を伝える講座の開講も行う。多くの人が自分のからだを知り、笑顔で過ごせるようセラピーに努めている。
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