運動不足を解消するには?
運動不足の解消には、毎日継続できるウォーキングやストレッチ、筋トレなど、
日々の生活の中に運動を組み込んで行うことが大切です。
運動不足の基準や定義は、明確に定められたものはありません。たとえば自分の体感で、体を動かしたときにだるさや痛みを感じるのが早くなったと思ったり、以前と比べて運動量が減ったと感じたり、脂肪がたくさんついたと思ったときなど人それぞれの基準で決まります。
そう、残念ながら運動不足は、なってからでないと気付けないもの。体がなまってしまってからでは、積極的に体を動かそうと頑張るのも一苦労ですし、どんな運動をすればいいか迷いますよね。
ということで今回は、年間2500件以上の
パーソナルトレーナ-をつとめる永田勇輝さんに、簡単に取り組める運動や、慣れてきてからするといい運動について伺いました!では一緒に運動不足解消を目指していきましょう!
運動不足解消法の選び方
自分にあった運動不足解消法を選ぶときは、次の2点を意識してみましょう。
- 目的にあったもの
- 習慣化できるもの
まずは、何を目的にして運動を始めるか決めてみましょう。体のだるさを軽減したいのか、痩せたいのか、筋肉をつけたいのかなど、目的に合わせた運動を選ぶことで、ただ始めるよりやる気が出てきます。
つぎに、習慣化できる運動かどうかも大事になってきます。いくらハードな筋トレをしても、たった1日ではムキムキになれないのと同じように、運動不足解消も継続が大切です。無理なく、そして出来れば楽しく続けられそうな運動を選びましょう。人と一緒にするのが好きな人であれば、ジムや教室に通う方法がおすすめです。
日常生活でできる運動不足解消法
かなりの運動不足だと思う人は、まず日常生活にちょっとした運動を入れて体を慣れさせるところから始めてみましょう。ただし、体に痛みがあるときや体調が悪いときは、無理をせず休んでくださいね。
では、日常生活でできる運動不足解消法の例を紹介していきます!
- 階段を使う
普段からエレベーターやエスカレーターを使っている人は、階段を使うようにしてみましょう。運動不足の人であれば、数段上っただけで息が切れるかもしれません。
- 移動中はなるべく立つ
バスや電車の移動中は、できるだけ椅子に座らず、立つように心がけてみましょう。乗り物の揺れに耐えるよう、バランスを取りながら立つ必要があるため、いい運動になりますよ。
- 家事をテキパキこなす
洗濯物を干したり床掃除をしたりするときは、普段よりテキパキと動いてみるのも良いでしょう。家事も立派な運動になります。普段は、あまり手をつけないような家事にも取り組んでみると、より運動量がアップします。
- お散歩に行く
近所を10分だけ歩いてみるだけでも、立派な運動になります。おすすめは朝のお散歩です。朝日を浴びることで体が目覚めやすく、気分がすっきりして、運動など日々の活動への意欲が湧きやくなります。
- ながら運動をする
家事やリラックスタイムを活用して、ちょっとしたストレッチや筋トレを取り入れてみましょう。例えば、お皿洗い中はシンクに寄りかかず、姿勢を正して洗ってみてください。また、テレビやスマホを見ながらスクワットや腹筋をしたりすると、効率よく運動をすることができます。
- 姿勢を正す
正しい姿勢を保つのは、意外に筋肉を使うものです。職場でもすぐにできる運動なので、ぜひ取り入れてみてください。正しい姿勢が分からない方は、ジムや整体・ピラティスなどで教わってからの方がいいかもしれません。
慣れてきた人向け運動不足解消法
日常生活でできる運動解消法では足りないなと感じる方は、次のような運動を取り入れてみましょう!
- ラジオ体操
ラジオ体操は3分ほどの運動ですが、全身をまんべんなく使うことができます。たった3分だけでも、運動不足の人は息切れするかもしれません。慣れてきたら効果を高められるよう、大きく丁寧な動きを意識してみましょう。
- ウォーキング
全身を動かすウォーキングは、有酸素運動の一種です。厚生労働省によると、65歳以上は6000歩、成人は8000歩のウォーキングが推奨されています。1日の歩数を意識して、10分だけでも歩く習慣をつけてみましょう。また、ダイエット目的であれば、1万歩を目指すと効果的といわれています。
- 筋トレ
自宅でてきるような筋トレメニューを取り入れてみましょう。マシンを使わない自重トレーニングであれば、自宅ですぐに始められるのでおすすめです。運動不足解消だけでなく、継続すれば美しいボディラインを手にできます。
- ストレッチ
ストレッチを毎日の習慣にすることで、体のだるさがとれることもああります。朝起きてからや寝る前に、心地いと思えるストレッチや腰痛肩こりなど気になる部分のストレッチを取り入れてみましょう。
- スポーツ
もっと体を動かしたいときは、バドミントンやバレー、ゴルフなどスポーツを取り入れるのも良いでしょう。
体を鍛え上げること以外の目的を持つことで、運動がより楽しくなるかもしれません。ただ体を傷めないように、準備運動をしっかりすることと、無理な動きは控えることは絶対に意識してしてくださいね。
自宅でできる運動不足解消のための筋トレメニュー
運動不足解消のために、筋トレを始めたいという方は、まず足腰から鍛えてみましょう!ではおすすめの自宅でできる運動不足解消筋トレを紹介します。
- ワイドスクワット
ワイドスクワットは、血流をよくして足腰の筋肉を強化することができる筋トレです。
では手順を見てみましょう。
①足を肩幅より少し広めに開いて立つ
②手は、胸元でクロスさせるか、前にまっすぐ伸ばす
③かかと重心で、お尻を引く
④上半身を前に倒しながら、お尻と裏ももにストレッチを効かせる
⑤ストレッチが効く範囲で止まって、元に戻る
⑥これを15~30回行う
- もも上げ
もも上げは、足の付け根の筋肉をほぐしてくれる筋トレです。反り腰や腰痛解消・予防に効果があります。
では手順を見ていきましょう。
①壁や机に手を置いて、バランスが崩れないようにする
②上げる足の付け根に手を添える
③90度になるようにももを上げる
④片足15~20回ずつ行う
まとめ
運動不足を解消したいと思っても、仕事や家事で忙しいと、運動する時間はなかなか取れませんよね。そんなときは、日常生活を少しだけアクティブにしてみることから始めてみましょう!家事やお掃除の合間だったり通勤途中だったり、続けやすい部分から始めることが継続させるコツです。
監修者
永田 勇輝
VOLTEX YOYOGI代表。アスリートから一般人まで幅広い人の指導を認める資格「NSCA-CPT」を持つ。トマトをたくさん食べて太るほどトマトが大好物。「無理なく楽しく!」をモットーに身体作りをサポートする。
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