エモいってどんな意味?
エモいの語源は諸説ありますが、音楽ジャンルの1つである「Emo(イーモウ)」だと言われています。Emoはロック音楽の一種で、メロディアスで感情的な音楽性やセンチメンタルな心情を綴った抒情的な歌詞が特徴です。
Emoは元々英語で「感情的な、情緒的な」を表す「emotional」が由来となっており、その後、感情を揺さぶられるような場面や、何て言っていいかわからない、一言で表現できない心情を表す際に幅広く用いられるようになりました。また、その他に「何とも言い表せない、形容しがたい」を意味する日本語、「えもいわれぬ」が語源であるという説もあります。
「エモい」を形容詞とするならば、「エモさ」は形容動詞というなります。何かを見たり、聞いたり、経験し、心に響いた時に使われるようです。
エモいってどんな時に使う?
「エモい」は、ある対象に対して”感情の変化”が起こった時に用いられる言葉です。わかりやすく言うと、何かを見たり聞いたりしたことで、“何とも言い表せない気持ち”になった時や、強く心を動かされた時によく使われます。
ただそれだけではなく、エモいの中にはたくさんの意味が込められています。よく使われる意味を記載しましたが、これ以外にもあるとされていて、色々な用途で若者に使用されている言葉です。
【例文】
◆感動した時
何かを見たり聞いたりして、心が大きく動かされ感動したときに、その感動した気持ちを周りに伝えるために「エモい」と表現します。
◆悲しい・落ち込んだ時
好きな人と結ばれない切ない気持ちや、つらい気持ち・悲しい気持ちになったときにも「エモい」と表現します。
◆懐かしい気持ちになった時
昔の懐かしい写真や、思い出話をしたり、レトロな景色を見たり雰囲気を感じたりして、どこか懐かしい気持ちを感じたときも「エモい」と表現します。
エモい写真とは
「過去の思い出させる」「レトロな雰囲気」「日常のふとした瞬間を切り取っている」、このような特徴を持った写真が、一般的に「エモい」写真と言われます。どれも淡い色彩のものが多く、「ノスタルジック」や「センチメンタル」といった、繊細な心の機微を感じさせるイメージです。
撮る時は、“写ルンです”に代表されるフィルムカメラが使われます。また、わざわざカメラを買わずとも、“Huji Cam”といったフィルムカメラ風のエフェクトがかけられるアプリを使うと簡単に撮れます。
まとめ
流行語としてだけではなく、日常に定着しつつある「エモい」とい言葉。さまざまな表現を容易にひとまとめにした印象もあり、実際には使用がむずかしいなと感じる大人も多いと思います。とはいえ、若者の感情表現のワードとして大らかに理解して、自分自身の感性を豊かにするきっかけにしていきたいものですね。
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