脳疲労とは
「脳疲労」とは文字通り、脳の疲労、脳が疲れている状態です。脳は、肝臓や胃腸と同じく臓器の一つなので、使いすぎると脳内で炎症が起きて正常に機能しなくなってしまうのです。
原因として考えられるのが、インターネットの発達によりパソコンやスマホを一日中操作していて、情報量が追いつかなくなっていることです。脳内の司令塔が情報過多によってうまく機能しなくなり、調和が取れなくなってしまうのです。
下にあるのが、脳疲労のチェックリストです。一つでも毎日続いているものがあったら脳疲労になっている可能性がありますよ。
- 1,夜中に目覚めたり、朝早く目覚めてしまう
- 2,寝つきが悪い
- 3,食事がおいしくない
- 4,便秘
- 5,からだを使っていないのにへとへと
- 6,気持ちが沈んで暗い
- 7,希望が持てない
- 8,考えがまとまらない
- 9,イライラする
- 10,不安
- 11,自分が価値のない人間に思う
脳疲労になるとどうなる?
①脳が疲れて、集中力が低下することでミスが増えたりします。
ルーティン化した動作・作業を続けていると、脳の一部の血流が低下して、いくら単純作業でもミスが増えてしまうと言われています。
②感情のコントロールがしにくくなることもあります。例えば、疲れているときに怒りやすくなったり、不安になったりと普段よりもネガティブになるのは、脳が疲れていることで感情や情動を調節する機能が弱ってしまっているのです。嫌なことがいくつもあって疲れてしまうと、「もう全部だめだ」と思ってしまうのは、省エネしようとしているのです。
③自律神経が乱れることもあります。
疲れやすくなったり、よく眠れなくなったり、やる気がでない、頭痛を引き起こしたりします。また、長期的な脳疲労はうつ病や不安障害になるリスクをはらんでいます。脳の疲労が続くと、意欲やモチベーションの低下につながります。
脳疲労の原因
①スマートフォンやパソコン
デジタルデバイスは便利な反面、脳が受ける情報量が多すぎて脳疲労を起こしてしまう可能性があります。息抜きにスマートフォンでSNSをチェックするのは脳を休めるどころか、かえって脳を疲れさせてしまいます。
②睡眠不足 ノンレム睡眠と呼ばれる深い睡眠がないと脳は休むことができません。また、レム睡眠も日中にたくさん入ってきた情報を整理するためにも必要といわれているので、質のいい睡眠は脳の疲れをとるために必要です。
③日々のマルチタスク
人のマルチタスクは二つまでが限界とも言われているので、マルチタスクによって脳のインプットが過剰になり、脳はより多くのエネルギーを消費してしまいます。
どうやって治したらいいの?
脳を休ませるのは意外と難しいのです。寝ていたり、ぼーっとしている時でも完璧に脳を休めることができません。
寝ているときは、記憶を整理したりで脳は働いています。また、ぼーっとしている時は、黙っていても勝手に脳が動いている状態になり、新しいアイデアを思いついたり、疲れているとネガティブな思考になってしまいます。
一番効果的な脳の休め方は、反応しなければいけない少しだけの刺激を与えることです。「ちょっとだけ考えればできる」くらいのものだと、脳が健康になります。
例えば、一人旅や道に迷ってみるなどをすると、脳の疲れをとることができますよ。
また、まずストレスをためないことが大事なので、アロマを活用したり、音楽を聴いたり、お風呂に入るなども大切です。日々の生活の中で、脳の疲れが取れるようなことを意識的にしてみましょう。
ブレインフード
脳を活性化させるブレインフードを紹介します。
まず、青魚。サバやサンマ、イワシなどの青魚にはDHAやEPAと呼ばれる、脳の神経細胞を保護したり再生する働きがある脂肪酸がたくさん含まれています。
ほうれん草、人参、ブロッコリーやかぼちゃなどの緑黄色野菜は、ビタミンやカロテンがたくさん含まれています。ビタミンKは血液をサラサラにしたり、記憶力がよくなります。人参に多く含まれているカロテンは、動脈硬化の予防にもなります。
チョコレートの原料であるカカオは、脳をリラックスさせる効果があり、認知能力を促進させるBDNFが増えるとも言われています。
ぜひ、脳の疲れを癒すために食べてみましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。イライラしてしまったり、寝れない原因に実は脳疲労が隠れていることがあります。寝ている間も脳が働いていて、休まっていないのは意外ですよね。
毎日、パソコンやスマホでたくさんの情報をみて、マルチタスクをこなしている現代人の脳はオーバーヒートしかけているはずです。
もし症状を感じたら、脳が休まるようなことをしてみたり、ブレインフードを食べてみてくださいね。脳も体もリラックスしてより心地よく毎日過ごしましょう!