トマトジュースの効果とは？生トマトとの違い、効果的な飲み方を解説

トマトジュースは、原材料にトマトが含まれており栄養素が豊富です。その含まれている栄養素は、健康と美容に効果が期待できます。そして、ジュースであることで野菜を食べる手間が減り、甘みが増して気軽に摂取することができます。これがトマトジュースの魅力です。

では、トマトジュースから一体どんな栄養素が取れるのか、生トマトを摂取するときとの違いはあるのかについて詳しく見ていきましょう。

1. リコピン
リコピンには抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、活性酸素という免疫機能を担う一方、増えすぎると細胞に悪影響を与えてシミやシワの要因になる酸素を除去することをいいます。そのため、リコピンを摂取すると美肌効果を得ることができます。

また、抗酸化作用は悪玉コレステロールの酸化も防ぐので、動脈硬化の予防も期待することができます。
2. βカロチン
βカロチンは摂取すると体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を丈夫にします。そのため、βカロチンを摂取するとアンチエイジング効果を得ることができます。
3. ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンを合成するときに使われる栄養素で、かつ抗酸化作用もあります。ビタミンCは美容液などで外から摂取するよりも体内に入れるほうが効果をもたらすといわれています。肌を白くしたい人やシミ対策をしたい人は、美容液を使いつつ食べ物やサプリメントでも摂取しましょう。
4. カリウム
カリウムは体内の余分なナトリウム（塩分）を排出する効果があるので、むくみ改善や高血圧予防に繋がります。
5. 鉄
トマトジュースには貧血予防に必要な鉄が含まれます。豊富に含まれているわけではありませんが、他の食事でとれる鉄の量を補うことには役立ちます。また、鉄はビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高まるので、どちらも含まれているトマトジュースは鉄を取るには効率的な飲み物といえるでしょう。
6. 食物繊維
食物繊維は便の材料になり腸を刺激するので、摂取することで便秘予防につながります。
7. GABA（ギャバ）
GABAとは、アミノ酸の一種で血管を緩めて血圧を下げる効果のある栄養素です。これにより高血圧の改善につながります。トマトジュースにはカリウムも含まれているので、高血圧の改善と予防のどちらにも効果的ということです。

1. リコピンはトマトジュースのほうが多い
完熟したトマトには、熟す前のトマトよりもリコピンがより多く含まれています。トマトジュースは完熟したトマトを凝縮させて作られることが多く、完熟した生トマトを食べるよりも効率的にリコピンを摂取することができます。
2. ビタミンCは生トマトのほうが多い
ビタミンCは加熱すると水に溶けて壊れてしまいます。トマトジュースは製造の過程で加熱処理を行うので、ビタミン含有量は確実に減っています。ビタミンCをたくさん摂りたいときは生トマトのほうが良いでしょう。

1. 朝に飲む
朝一番の食事は、血糖値の上昇を緩やかにするために食物繊維を取ると良いといわれます。栄養が豊富で健康的なトマトジュースを飲めば、その後の食事も健康的なダイエット効果をもたらします。朝一の栄養素は吸収率も高いので、健康と美肌のためにも朝飲むのが一番効率的だといえるでしょう。
2. トマトジュースに足すなら…
リコピンとβカロチンの吸収を高めるためにはオリーブオイルか牛乳が効果的です。リコピンとβカロチンは脂溶性なので、一緒に取ることで吸収を助けてくれます。トマトジュースを飲むときに小さじ１くらいを足すぐらいで大丈夫です。

ビタミンCの摂取量を高めるには、レモンが効果的です。トマトジュースの味を邪魔することなく、レモンに含まれるビタミンを一緒に摂取することができます。
3. 料理に使う
トマトジュース単体で飲むことに飽きてきたときは、ミネストローネやカレーなどにトマトジュースを使ってみましょう。脂質のあるものと一緒に摂取すれば、リコピンとβカロチンの吸収率が高まります。

トマトジュースは飲みすぎ注意です。なぜなら、飲みすぎることで糖質やカロリーを摂りすぎて栄養が偏ってしまうからです。

そして、トマトジュースで得られる栄養素を過信して、他の食事をおろそかにしてしまうことも問題です。栄養バランスが偏らないように、トマトジュースは日々の食事を補うものとして取り入れるようにしましょう。１日１本が目安です。
トマトジュースにはこれだけの健康・美容効果があります。適切に摂取すれば、内面外見ともに美しいボディを目指せるでしょう！ お気に入りに追加する