盛り塩とは?効果・作り方・正しい置き場所・方位・注意点を解説
盛り塩とは?効果って?

盛り塩とは、山の形にお皿へ盛られている塩のことです。盛り塩をすることで、古くから邪気や災難を払い、運を開かせると信じられてきました。

日本では盛り塩をする場所は玄関先が一般的ですが、その他にも、盛り塩の置き場所や置くときの注意点など盛り塩に関する決まりがあるのをご存じでしょうか。

今回は、盛り塩に関する疑問を解説していきます。一緒に詳しく見ていきましょう!



盛り塩の由来

昔、海水から取れる塩は海で行う禊ぎと同様穢れを清めるものとして扱われていました。これは、古事記に書かれている伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)が黄泉(よみ)の国から帰ってきたときに、海で穢れを祓ったことに由来しています。

盛り塩を玄関に置くようになったのは、平安時代だといわれています。家の戸口に塩を盛ると、牛が塩を舐めるために牛車を止めて高貴な方を招き入れることができたそうです。このことから塩は、良い客を招く縁起物として定着したのだとか。

盛り塩をするタイミング
  1. 引越し・新築購入のとき
  2. 運気は環境の変化で不安定になりやすく、引っ越しや新築購入時も当てはまります。そのため引っ越しや新築購入時には、悪い運気を避け、良い運気を取り入れるために盛り塩を行います。
  3. 新年を迎えたとき
  4. 年末年始は1年の穢れを払うためのさまざまな風習が残っていますよね。盛り塩もその1つです。新しい年を迎えるにあたり、前年の邪気や穢れを清めすがすがしい気持ちで1年を過ごせるようにとの願いを込めて盛り塩をすることがあります。
  5. 運気の低下を感じたとき
  6. 塩には邪気や穢れを払う効果があると信じられてきました。そのため、「最近ツイてない」と感じるときに塩でお清めすることがあります。盛り塩も同様に、運気が悪いときに家の玄関に置くと良いとされています。
  7. 商売繁盛のゲンを担ぎたいとき
  8. 新しく仕事を始めるときなどに、商売繁盛のゲン担ぎとして盛り塩をすることもあります。盛り塩をすると、邪気をはらい商売繁盛の効果があるとされています。
盛り塩に使う塩の種類

盛り塩には、粗塩か盛り塩専用の塩を使いましょう。人の手が加えられていない、自然から抽出された天然の塩が最も効果があるとされています。

粗塩や天然塩であれば、近くのスーパーやコンビニで購入できます。盛り塩専用の塩は、神社やネットで手に入れることができます。

盛り塩に使うお皿に指定はありませんので、好きなものを使用してくださいね。

盛り塩の形・作り方
  1. 盛り塩の形
  2. 盛り塩の形は、円錐形か八角錘形が縁起がいいとされています。

    円錐型などの先がとがった形は風水的に魔除けの効果があるとされているため、盛り塩との相性がいいのです。特に八角錘は末広がりを意味する「8」という数字が含まれているため、とても縁起の良い形です。
  3. 盛り塩の作り方
  4. 盛り塩を作るときに必要なものは次の4つです。


    ・粗塩
    ・塩固め器
    ・小皿
    ・ヘラ


    これらの盛り塩セットは、ホームセンターやネットショップで売られており簡単に揃えることができます。

    盛り塩を作る際の手順は以下の通りです。塩がうまく固まらないときは、少し水を加えてみましょう。水分が多いと溶けすぎてしまうため、様子を見ながら少しづつ加えてみてください。


    手順1 塩を固め器の3分の1まで入れて、指で軽くおさえる
    手順2 固め器いっぱいに塩を入れて、ヘラでならす
    手順3 小皿を固め器にのせる
    手順4 ゆっくりひっくり返して、固め器を外す

盛り塩を置くと良い方角

盛り塩を置く方向については、次の6方向がいいとされています。

  1. 東西南北の4方位
  2. 表鬼門の北北東
  3. 裏鬼門の南南西

鬼門とは、運気が滞りやすい方角のことをいいます。「表鬼門」と「裏鬼門」があり、表から鬼や邪気が入り込み、裏から出ていくといわれています。鬼門の方角は風水的にも悪い方角とされており、盛り塩をすることで邪気や悪運を払えるといわれています。



方角に合わせて置く場所を決めるときは、次の3点に注意しましょう。

  1. 表鬼門と裏鬼門の両方に置いてはいけない
  2. 表鬼門から鬼や邪気が入り、裏鬼門から出ていくとされているため、盛り塩をする際は表鬼門や裏鬼門のどちらかにしましょう。
  3. 家の中心を正確に把握しないといけない
  4. 盛り塩は正しい方角に置かなければ効果を発揮しないため、家の中心を正確に確認し、正しい方角を知っておきましょう。
  5. 置き場が分からないときは部屋の用途に合わせる
  6. 家の中心が分からない場合は、玄関やキッチンなど、部屋の用途に併せて置くと良いといわれています。次で詳しく見ていきましょう!
盛り塩を置く場所
  1. 玄関
  2. 玄関は家の顔であり、良い・悪いに関わらず運気が入り込む場所です。玄関に盛り塩を置くと、悪い運気が入るのを防ぎ、良い運気を留めるといいます。
  3. 洗面所・脱衣所
  4. 洗面所・脱衣所は、湿気や同時悪い運気が溜まりやすい場所です。ここに盛り塩をすると、湿気取りや悪い運気が良く流れる効果を得られるといいます。また、家庭円満にも効果があります。
  5. キッチン
  6. キッチンは、火と水の相反するエネルギーを司る場所です。キッチンに盛り塩をすることで、そのエネルギーのバランス調整し良い運気を取り込みやすくなるといわれています。
  7. トイレ
  8. トイレは、家の中で最も悪い運気が溜まりやすい場所です。トイレに盛り塩をすると、穢れを払い健康面に良い影響をもたらすといいます。
盛り塩の効果を高めるコツ
  1. 綺麗な場所に置く
  2. 盛り塩の効果を高めるためには、きれいな場所に置くことを心がけましょう。掃除が行き届いていない汚い場所は悪い運気も溜まりやすく、盛り塩の効果を十分に得ることができません。置き場所が汚い場合はきれいに掃除すると効果的です。
  3. 定期的に交換する
  4. 盛り塩は悪い気を吸収するため、定期的に交換することがポイントです。邪気の吸収量には限度があるため、できれば1ヵ月に1回は交換しましょう。1日か15日に変えると縁起がいいともいわれています。盛り塩の形や色が変わった場合はすぐに交換してくださいね。
盛り塩の捨て方

役目を終えた盛り塩は、生ごみとして捨てることが一般的です。

盛り塩の処分について、昔は川に流したり土に埋めることが一般的でした。しかし、現代では環境汚染に繋がるため避けましょう。また、水道に流すのもよくありません。衛生的観点や邪気を取り込むことになるのを避けるために、料理に使うのも控えてくださいね。

盛り塩をするときの注意点
  1. 寝室には置かないこと
  2. 盛り塩は悪い気を吸収してくれますが、寝室や枕元に置くのは控えましょう。悪い気を吸った盛り塩がすぐ側にある状態は、悪い運気の影響を受けやすくなってしまいます。寝つきが悪くなる・夢見が悪くなるなど、体調不良の原因になる可能性があるので要注意です。
  3. 黒くなるときは対策を
  4. 盛り塩が黒くなるときは、ホコリや汚れ・鉄分にある赤サビが原因であるケースが多いです。変色してしまうと本来の効果を得られなくなるため、変色する際は原因を取り除き、新しいものに交換しましょう。
  5. たくさん置かないこと
  6. より良い運気を得たいからと、何個も盛り塩を置くのは逆効果です。悪い気を吸収する効果により、邪気や悪い運気を一気に引き寄せる可能性も考えらます。盛り塩を置く場所は一か所にとどめておきましょう。
  7. 丑三つ時に盛り塩を作らないこと
  8. 盛り塩を作るときは時間帯にも注意してください。夜中の2時から2時半の時間帯は「丑三つ時」と言われており、目に見えない悪いものが活動する時間帯といわれています。邪気を呼び寄せる可能性もあるため、この時間帯に盛り塩をつくるのは避けましょう。
まとめ

盛り塩は古くから邪気を払い、良い運気を招くといわれてきました。最近ツイていないと感じる方や、新しく商売を始める方・家庭円満を保ちたい方は、盛り塩を取り入れてみても良いかもしれませんね。

その他のおすすめコラム