ISTPとは?

ISTP(巨匠)は、16タイプ性格診断(MBTI)の性格タイプの1つです。ISTP(巨匠)は、一人で活動することが好きな自由人で、関わる人は極力少なくしたいという一匹狼的な性格の持ち主です。現実的で合理主義でありながら、型にはまることはなく、本人でも行動が読めないタイプです。

人見知りで感情表現が少なく、仲良くする人が限られているので、始めは冷たくみえます。ただ、周囲の人にさほど関心がないので寛容で、大切な人には行動で優しさを示す憎めない存在です。

今回は、そんなISTP(巨匠)の基本性格や恋愛傾向、仕事傾向などについて詳しく解説していきます!

ISTPの特徴
ISTP(巨匠)は、I(内向型)、S(感覚型)、T(思考型)、P(知覚型)の組み合わせで表わされる性格タイプです。それぞれの文字はどのような性質を意味するのか見てみましょう。

I(内向型) 自己分析や自己内観への関心が高く、一人でいる時間を好む。
S(感覚型) 五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)をで得られる情報を大事にする。具体性や事実、実際の経験など現実的・物質的な情報を重視する。
T(思考型) 論理的思考や合理性に基づいて判断を下す。事実や理論に沿って、客観的に自分の感情を理解しようとする。
P(知覚型) 柔軟性があり、状況に応じて臨機応変な対応ができる。
  1. ISTPの基本性格
  2. *好奇心旺盛で行動力がある
    *一人で黙々と作業したい
    *自由人

    ISTP(巨匠)は、職人気質の自由人で、型にはまることを嫌うマイペースな性格をしています。人のペースに合わせることは苦手で、集団行動や大勢での飲み会に行くのを好みません。一人で黙々と作業することのほうが好きで、機械や家電など道具にこだわりがあります。

    また、好奇心旺盛であらゆるものに関心があり、頻繁に興味の対象が変わります。一度興味を持つと、その道のプロのように知識や能力を突き詰めます。こういった修正に人から興味を持たれて、話しかけられることは好きですが、自ら人に興味を持って話しかけることが苦手なので、交友関係はとても狭くなりがちです。
  3. ISTPの思考的特徴
  4. *現実的で合理主義
    *興味の先が良く変わる飽き性
    *型にはまらずにいたい
    *解決策は自分で見つけたい
    *話をするより行動したい
    *目標が無ければ省エネモード

    ISTP(巨匠)はとても合理的で、理想的な考えよりも、現実的で地に足のついた考え方を好みます。機械など物質に興味が湧きやすいのもこのためです。感情的な表現や空想には関心があまりなく、同調や共感も事実でなければ価値を感じませんし、信じません。

    そのため、人の感情に寄り添ったり、人と足並みを揃えたりすることが苦手なので、人とはしゃぐよりは孤独を選びます。問題が起きても人に相談することはほとんどなく、自分で答えを見つけて解決していきます。無口なのも一人で解決策を見つけられるからで、人助けをすることがあっても、言葉より行動で示すタイプです。

    また、型にはまることが苦手で、一般的な社会規範や共通認識には反発心があります。さらに、職人気質ではありますが、興味の対象は頻繁に変わり、自分の在り方や好みを固定しないようにするところがあります。関心のないことには無気力で、仕事などにおいても目標が定められなければ、省エネモードで行動します。
  5. ISTPのコミュニケーションスタイル
  6. *自分から話しかけられない
    *そもそも他人に興味がない
    *人が多い場所が苦手
    *騒がしい場所が苦手
    *興味を持たれるのは好き
    *心を開くと優しくなる

    ISTP(巨匠)は、マイペースで一人で考えたり行動したりすることが好きなので、人付き合いはあまり多くありません。固定の友人や少数の付き合いで予定は埋まり、新しい人間関係を自ら作ることが苦手です。ただ、人から興味を持たれたり、質問されたりすることは好きで、好意を見せて話しかけ続けてくれる人のことを信用します。

    人と明るく話したり、場のノリに合わせたりすることが苦手で、騒がしい場所や人の多い場所に居ると、すぐに疲れます。友人や恋人と遊ぶときも、人の少ない穴場スポットやお家で会うことを好みます。

    親しくない人には不愛想ですが、心を開いた相手には笑顔で接し、優しさを見せます。人の世話を焼いたり、悩み相談を受けたりすることもあります。ただ言葉で表現するというよりは、行動で好意を示すので、相手のために時間を割いたり、お店の予約をしたりします。
  7. ISTPのあるある行動
  8. *返事は単語で返しがち
    *連絡無精
    *話を聞いてないように思われる
    *3人以上でする会話が苦手
    *「めんどくさい」が口癖
    *めんどくさいから争いを避ける
    *トラブルが起きても冷静でいられる
  9. ISTPの長所
  10. *職人気質
    *周りに流されない
    *課題解決力が高い

    ISTP(巨匠)の長所は、こだわりを持って知識や能力を突き詰めるので、専門的なことへの造詣が深く優秀である点です。人に頼らず課題を解決していくので、仕事での信頼も厚くなりやすく、実力主義の環境で輝くことができます。

    また、人に流されないので、自分の生活を第一に考えることができ、意見もはっきりしています。ブレない強さは決断力の高さとも言え、自分のしたいことにはまっすぐです。
  11. ISTPの短所
  12. *素直じゃない
    *人付き合いが苦手
    *めんどくさがり

    ISTP(巨匠)の短所は、人付き合いの不得意さです。「人と関わるならこうあるべき」などの社会常識が苦手だったり、人に自分のペースを乱されたりすることが苦手だったりするので、ただ気になるという感情や好きという感情だけで動くことができません。そのため素直に感情表現することは少なく、分かりやすい優しさも負担に感じることがあります。

    また、興味のないことへのモチベーションがとても低く、面倒臭がり屋です。面倒臭くなると期限を守ったり、ルールに則って行動することができなくなったりします。ただ、能力は高いので面倒臭いと言ってはいても、素早く課題を処理していくことができます。
ISTP-A/ISTP-Tの違い
16タイプ性格診断は、さらにAとTの2タイプに分けられます。この2つは、神経性を表します。Aは「アサーティブ(Assertive)」の頭文字で、細かいことを気にしないタイプ。Tは「タービュレント(Turbulent)」の頭文字で、細かいことを気にするタイプです。

それではISTP-AとISTP-Tの違いを見てみましょう。

ISTP-A ・好きなことをできるなら失敗や批判を恐れない
・気持ちが安定していて必要なら発言する
ISTP-T ・できれば自ら発言せずに過ごしたい
・リスクの少ないほうを選択肢がち
  1. ISTP-Aの特徴
  2. ISTP-Aは、自分の考え方や価値観に自信があり、良くも悪くも周りのことを本当に気にしません。批判されることを恐れず、決断力と行動力があり、何事も一人で突き進んでいきます。怒りを感じても、気にしてもしょうがないのですぐに考えることをやめます。
  3. ISTP-Tの特徴
  4. ISTP-Tは、できるだけリスクを回避するために、じっくり考えてから最良の方法で行動しようとします。そのため、やや優柔不断なところがあります。メンタルは弱くはありませんが、たまに思い悩んで、同じことで長く悩んで思いが溢れ出ます。
ISTPの恋愛傾向
ISTPの恋愛の傾向について見てみましょう。

  1. 受け身
  2. ISTP(巨匠)は、気になっている人がいても自分からアプローチしたり、好意を見せたりすることはなかなかできません。しかも、大好きだからといってベタベタに甘えることはないので、相手からすれば本当に自分のことが好きなのか分かりづらいことがあります。

    また、受け身でアプローチされるのを待つ派とはいえ、自分のペースを乱されるような押しの強さは苦手です。じっくり時間をかけて、なおかつ間を開けずに、少しずつ仲良くなってくれる相手を好みます。
  3. 好意を行動で示す
  4. ISTP(巨匠)は、口下手で言葉でのアプローチではなく、好きな人の助けになれるよう行動で好意を示します。特に、相手のために自分の時間を使うことはISTP(巨匠)にとって、大きな優しさで、何回も相手に予定を合わせます。

    感情表現が希薄で冷たく見られますが、付き合うと少しのことでは相手を見放しません。ただ、束縛や感情的な話し合いは苦手なので、もし穏やかではない状況が訪れて面倒臭さを感じると、折れて黙ります。
男性:話を楽しそうに聞いてくれて、明るく気丈な人を好む
女性:好意が分かりやすくて、可愛い素直な人を好む
男女の違い
ISTPの仕事適性
ISTPの仕事の仕方や適職について見てみましょう。

  1. 創作関連の仕事が好き
  2. ISTP(巨匠)は、物や文章、プログラムなど作り上げる達成感を感じられる仕事を好みます。創作は一人で黙々と行うことができるので、無理を感じにくいのです。

    反対に、情報管理や金銭管理など制作を必要としない職種、対話の必要な職種には興味を持てません。やりがいを感じないだけでなく、人と関わりすぎてストレスを感じてしまいます。
  3. 主体性を尊重されたい
  4. ISTP(巨匠)は、こだわりを持って仕事に取り組むので、頑張りたい作業ほど時間をかけて丁寧に仕上げます。そのため、タイトな期限や急かすようなスケジュール確認には、ストレスを感じます。そして、自分の判断で良いと思った方法と結果を試したいタイプなので、主体性を無視されると一気にやる気を失います。
  5. 成長していきたい
  6. ISTP(巨匠)は、こだわりを持って仕事に取り組むので、頑張りたい作業ほど時間をかけて丁寧に仕上げます。そのため、タイトな期限や急かすようなスケジュール確認には、ストレスを感じます。そして、自分の判断で良いと思った方法と結果を試したいタイプなので、主体性を無視されると一気にやる気を失います。
  1. 向いている職業
  2. ISTP(巨匠)は、プログラムや工芸品、料理など創作・制作に関わる仕事に適性があります。できるだけ一人で作業ができる環境が良く、他の人の介入がないほうが高い成果を上げることができます。

    また、感情的にならずに冷静な対処を求められるような仕事、例えば外科医や消防士などにも適性があります。ISTP(巨匠)は自分を高めて行くことも好きなので、技術力や経験値がものをいう実力主義の環境が向いています。
エンジニア 大工 工芸家 外科医 消防士 料理人
向いている職業例
ENFJと他タイプの相性
ENFJと他のタイプの相性を見てみましょう。

INTJ
(建築家)
INTJの頼りがいのあるところに惹かれて尊敬できる相手です。
INTP
(論理学者)
物事の考え方が違う2人ではありますが、それ以外は似た者同士なのでビジネスライクな感じで気が合います。
ENTJ
(指揮官)
いろいろと助言したくなってうずうずしてしまう相手です。
ENTP
(討論者)
自分とは違うところに惹かれ合い、ゆっくりと距離を縮めていく関係です。
INFJ
(提唱者)
どことなく似ているところがあり、前向きな気持ちでいられる上、居心地の良さを感じる相手です。
INFP
(仲介者)
お互いの違うところに興味を持つことはありますが、打ち解け合おうとするとズレを感じて辛くなる関係です。
ENFJ
(主人公)
なにからなにまで違う2人なので刺激にはなりますが、深く理解し合うことができない関係です。
INFP
(仲介者)
お互いの違うところに興味を持つことはありますが、打ち解け合おうとするとズレを感じて辛くなる関係です。
ENFP
(運動家)
弱点や好みなど反対の性質をもつ間柄ですが、カバーし合って尊敬しながら付き合うことができます。
ISTJ
(管理者)
淡々としたところがお互い似ていて安心できますが、肝心なところでズレを感じる関係です。
ISFJ
(擁護者)
ISFJを助けることで尊敬され好かれる関係です。
ESTJ
(幹部)
表面上は差がありますが、根底にある考え方が似ているので気の合う仲になれる相手です。
ESFJ
(領事)
やたらと構われることに嫌気がしてしまう相手です。
ISTP
(巨匠)
同じ性質を持った2人ですが、2人とも個人主義なところがあるため一緒に何かをしていくことは難しい関係です。
ISFP
(冒険家)
表面上の印象や考え方は似ていますが、物事の決め方が異なるためその点で深い仲になるのが難しい関係です。
ESTP
(起業家)
考え方など内面はとても似ている2人ですが、人付き合いの場で共に行動しようとすると大変さを感じる関係です。
ESFP
(エンターテイナー)
自由人なところが似ているため、束縛し合わず心地よい関係を築けます。
ENFJまとめ
ISTP(巨匠)は、好奇心旺盛な自由人で、一人行動や少人数での会話を好むタイプです。人に興味を持つことは稀ですが、興味を持たれることは好きで、長く関わってくれる人ほど信頼して大切にします。

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