ENTPとは?

ENTP(討論者)は、16タイプ性格診断(MBTI)の性格タイプの1つです。ENTP(討論者)は、新しいことや斬新なことへの関心が高く、人との論理的な討論や議論を好むという特徴を持っています。

頭の回転が速くユーモアに溢れていますが、同調や共感には興味を示さないので、他者の感情に寄り添うことは苦手です。そのため場を乱す変わり者として、ときに敬遠されがちです。

今回は、そんなENTP(討論者)の基本性格や恋愛傾向、仕事傾向などについて詳しく解説していきます!

ENTPの特徴
ENTP(討論者)は、E(外向型)、N(直感型)、T(思考型)、P(知覚型)の組み合わせで表わされる性格タイプです。それぞれの文字はどのような性質を意味するのか見てみましょう。

E(外向型) 他者との交流や外の世界への関心が高く、自己表現をすることが苦ではない。
N(直感型) 未来や可能性を見ることに重きを置いている。空想や目に見えないことを話すのが好き。
T(思考型) 論理的思考や合理性に基づいて判断を下す。事実や理論に沿って、客観的に自分の感情を理解しようとする。
P(知覚型) 柔軟性があり、状況に応じて臨機応変な対応ができる。
  1. ENTPの基本性格
  2. *人との議論が好き
    *変化や新しいことが好き
    *反骨精神がある

    ENTP(討論者)は、常に新しいことを求める変化を好む性格しています。変わっていることや違うことに面白みや意義を感じるので、人と話しているときに、反対意見や言いづらい意見を言うことを恐れません。人と関わることにも積極的なので、集団の中にいても堂々と発言することができて、会話の主導権を握りがちです。

    また、人と討論をすること自体が好きで、なおかつ反骨精神に溢れているので、明確な理由なく一般社会に広まっているルールや常識に、疑問を呈し論破することを好みます。ただこの特徴は、遊び心やユーモア精神の表われでもあり、非常にウィットに富んだ性格とも言えます。
  3. ENTPの思考的特徴
  4. *頭の回転が早い
    *ルールや規範を理由なく受け入れることが理解できない
    *賛否が分かれる話し合いをするのが好き
    *共感や同調に面白みを感じない
    *アイデアが豊富
    *遊び心やユーモアがある

    ENTP(討論者)は、頭の回転が早く、筋の通った反対意見をすぐに述べることができます。ただ無心にルールや規範を受け入れることが苦手で、面白みがないと思っているので、どんな場面においても反対意見を用意したり、あえて少数意見に回ったりして、会話を面白くしようとします。皆が当たり前だと思っていることを、再考するのが好きなのです。

    さらに頭の中は、常に新しく斬新なアイデアや意見で溢れかえっています。ただ飽き性でもあり、それらを実現するところにはあまり行き着きません。たくさん思いつくのないで、実行したいと思っていても全て実行するわけには行かないということもあります。
  5. ENTPのコミュニケーションスタイル
  6. *同調するのはつまらないからできるだけしない
    *人の顔色は伺わない
    *忖度や過剰な気遣いが苦手
    *悪意なく言いづらいことを言う
    *熱いディベートを一緒にしてくれる人が好き
    *調和を乱しがち

    ENTP(討論者)は、同調や共感するコミュニケーションスタイルには面白みを感じません。そのため、あえて反対意見を言うことで場を乱すことがあります。ただ、ENTP(討論者)に場を乱す意図はなく、ユーモアを発揮して場を面白く活発にしようとした結果、良好な関係を築いたり仕事での成功を逃したりしてしまうのです。

    しかし、この討論好きな性格は悪いことばかりでなく、周りの人が言いにくいような意見を述べて、新しい視点や結果をもたらすこともあります。それをENTP(討論者)も知っているので、一緒に熱い討論を繰り広げてくれる人のことを好み、関わることに喜びを感じます。
  7. ENTPのあるある行動
  8. *会話の主導権握りがち
    *話のテンポが早くて、情報量が多い
    *アイデアはポンポン浮かぶけど、それを試すかどうかは別の話
    *熱い議論を繰り広げようとして、面倒くさがられがち
    *マニュアルや説明書は読まない
    *変人と言われると嬉しい
    *自信満々そうに見えるけど、否定されることには弱い
  9. ENTPの長所
  10. *頭の回転が速い
    *アイデアが豊富
    *堂々として見える

    ENTP(討論者)の長所は、頭の回転が速く、斬新でしっかりしたアイデアが豊富な点です。面白みを求めて常に斬新な考えで頭の中はいっぱいですが、それらは空想や妄想の中だけでなく、現実世界で実現させることもできるような、地に足の着いたアイデアもたくさんあります。

    さらに、人と関わることに恐れがなく、他のタイプなら躊躇するような意見を述べることができるので、自信満々な人のように見られるというところも長所です。
  11. ENTPの短所
  12. *ルールを守るのが苦手
    *計画性に欠けるところがある
    *天邪鬼

    ENTP(討論者)の短所は、周囲と共感し合い、円満な関係を築くのが難しいところです。ENTP(討論者)にとって面白いと感じるコミュニケーションスタイルは、意見を出し合うことなので、多くの人が望む共感と同調の多いコミュニケーションは少なめです。負けず嫌いで天邪鬼なところもあり、安心感のある関係はなかなか築けません。

    また、常に新しく面白いことを求めていて、頭の中が頻繁に更新されているので、飽き性で計画性に欠けるところがあります。
ENTP-A/ENTP-Tの違い
16タイプ性格診断は、さらにAとTの2タイプに分けられます。この2つは、神経性を表します。Aは「アサーティブ(Assertive)」の頭文字で、細かいことを気にしないタイプ。Tは「タービュレント(Turbulent)」の頭文字で、細かいことを気にするタイプです。

それではENTP-AとENTP-Tの違いを見てみましょう。

ENTP-A ・思いついたアイデアに自信があり、考えを積極的に話すことができる
・面白いと思ったことに一直線
ENTP-T ・思いついたアイデアについて熟考しがち
・自信たっぷりに発言するけど、あとから反省しがち
  1. ENTP-Aの特徴
  2. ENTP-Aは、ひらめきやアイデアに自信があり、人にそれを伝えることを躊躇しません。少し過激な発言も、誤解を恐れず伝えることができ、伝えた後も後悔することはほとんどありません。また、面白いと思ったことにはまっすぐで、恐れず突き進みます。
  3. ENTP-Tの特徴
  4. ENTP-Tは、人の意見にも自分の意見にも懐疑的です。発言するときは、抱いた疑念から来る反対意見が多く、堂々としているように見えて、その本質は慎重さや細かさといった性質にあります。発言したあとに、発言内容を熟考したり反省したりすることも珍しくありません。
ENTPの恋愛傾向
ENTPの恋愛の傾向について見てみましょう。

  1. 追う恋愛が好き
  2. ENTP(討論者)は、追われるよりも追う恋愛のほうが楽しめます。綺麗でストレートな恋の道のりにはときめきにくく、難易度が高い恋愛のほうが燃えます。むしろ、自分に興味がないくらいのほうが、楽しい恋愛になり得ます。

    そのうえ、追っている恋愛でも追われた感覚がすると、勢いを失くすことがあるので、付き合うまでは駆け引きをして楽しませてくれる人に強く惹かれます。ただ、一度付き合うと一途に接します。
  3. 一癖ある人が好き
  4. ENTP(討論者)は、変わっていることや刺激的なことに惹かれるので、一癖あるこだわりや趣味を持っている人に面白みを感じます。無難さを目指している人や、強いこだわりを隠そうとする人には、あまり興味を示しません。また、現状維持をしようとする人や、好奇心があまりない人も面白くないので、興味を示しません。
男性:自己肯定感を否定することなく、けれど追わせてくれる相手が好き
女性:追う恋愛以外は全て恋愛に発展しない
男女の違い
ENTPの仕事適性
ENTPの仕事の仕方や適職について見てみましょう。

  1. リスクを取ることができる
  2. ENTP(討論者)は、革新的で変化を恐れないので、リスクの大きいチャレンジや斬新なアイデアをもってプロジェクトを推し進めることができます。柔軟な思考の持ち主なので、成功のための戦略を立て、大きな視野での成長を促すことができます。アイデアに自信を持ってチャレンジすることもできるので、リーダーとなって多くの人を導く立場につくこともできます。
  3. 独創的なアイデアを持つ
  4. ENTP(討論者)は、課題解決の際、斬新な提案で乗り越えようとする思考の持ち主です。無難な試作には関心を示さないので、成功までの可能性をやや狭めがちではありますが、革新的な方法が求められる場面においてはとても強力な人材となります。一般的で堅実な方法を取ることができる人とチームを組むことで、より確実な成功を手にすることが出来るでしょう。
  5. 変化の多い環境を好む
  6. ENTP(討論者)は、柔軟な性格をしているので、変化の激しい業界でもすぐに思考を切り替えて、なおかつ楽しむことができます。反対に、自己成長も企業としての成長も感じられない環境では、やりがいを感じられません。そして反復作業はすぐに飽きるので、長くは続きません。また、変化が多い環境であっても、人の感情に寄り添う必要のある環境には向いていません。
  1. 向いている職業
  2. ENTP(討論者)は、チャレンジングな精神と論理的な思考の両方が活かせる環境に、向いています。戦略的なアイデアを発揮したり、成長・発展に重きをおける仕事についたりするとやりがいを感じるでしょう。
マーケター コンサルタント 経営者 編集者 企画・開発 ジャーナリスト
向いている職業例
ENTPと他タイプの相性
ENTPと他のタイプの相性を見てみましょう。

INFJ
(提唱者)
やたらと構われることに嫌気がしてしまう相手です。
ENFJ
(主人公)
頼りがいのあるところに惹かれて尊敬できる相手です。
INFP
(仲介者)
安定感のある心地よい関係を築けます。
ENFP
(運動家)
表面上の印象や考え方は似ていますが、物事の決め方が異なるためその点で深い仲になるのが難しい関係です。
ISTJ
(管理者)
いろいろと助言したくなってうずうずしてしまう相手です。
ISFJ
(擁護者)
なにからなにまで違う2人なので刺激にはなりますが、深く理解し合うことができない関係です。
ESTJ
(幹部)
ESTJを助けることで尊敬され好かれる関係です。
ESFJ
(領事)
今を大事に明るく生きるところがお互い似ていて安心できますが、肝心なところでズレを感じる関係です。
INTJ
(建築家)
計画的に物事を進めようとしたときにバチバチしやすい相手です。
INTP
(論理学者)
考え方など内面はとても似ている2人ですが、人付き合いの場で共に行動しようとすると大変さを感じる関係です。
ENTJ
(指揮官)
理論的なところがお互い似ていて安心できますが、肝心なところでズレを感じる関係です。
ENTP
(討論者)
同じ性質を持った2人ですが、戦うのが好きで意見を譲らないところがあるため一緒に何かをしていくことは難しい関係です。
ISTP
(巨匠)
自分とは違うところに惹かれ合い、ゆっくりと距離を縮めていく関係です。
ISFP
(冒険家)
弱点や好みなど反対の性質をもつ間柄ですが、カバーし合って尊敬しながら付き合うことができます。
ESTP
(起業家)
物事の考え方が違う2人ではありますが、それ以外は似た者同士なのでビジネスライクな感じで気が合います。
ESFP
(エンターテイナー)
お互いの違うところに興味を持つことはありますが、打ち解け合おうとするとズレを感じて辛くなる関係です。
ENTPまとめ
ENTP(討論者)は、頭の回転が速く、変化と成長を好み、常に楽しさを追い求める堂々とした性格をしています。ユーモアに溢れていて、共感や同調には関心を示さないので、破天荒な印象をよく持たれます。論理的な思考と熱血な面を持つタイプです。

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