INFJとは?

INFJ(提唱者)は、16タイプ性格診断(MBTI)の性格タイプの1つです。INFJ(提唱者)は、理想主義者で使命感が強く、公平性や平等であることに強い意味を感じるタイプです。繊細な性格で、細かなことによく気が付き、人との関わりにおいても、深く細かく相手のことを知ろうとします。

穏やかなコミュニケーションをするので、とても対人スキルが高く、誰に対しても親切です。そんなINFJ(提唱者)にも、苦手なことや嫌いなことはあり、そこを間違えると距離を取られかねません。

今回は、そんなINFJ(提唱者)の基本性格や恋愛傾向、仕事傾向などについて詳しく解説していきます!

INFJの特徴
INFJ(提唱者)は、I(内向型)、N(直感型)、F(感情型)、J(判断型)の組み合わせで表わされる性格タイプです。それぞれの文字はどのような性質を意味するのか見てみましょう。

I(内向型) 自己分析や自己内観への関心が高く、一人でいる時間を好む。
N(直感型) 未来や可能性を見ることに重きを置いている。空想や目に見えないことを話すのが好き。
F(感情型) 人の気持ちや価値観をもとに判断を下す。共感力が高く、情緒的。
J(判断型) 計画的であることを好み、立てた予定を着実にこなしていくことが得意。
  1. INFJの基本性格
  2. *理想主義者
    *公平性を大事にしていて誠実
    *慈悲深く繊細

    INFJ(提唱者)は、とても慈悲深く親切で、ちょっとしたことでも傷つく繊細な性格をしています。内向的ではありますが、人の感情を繊細に読み取り、価値観を尊重するので、温厚な人間関係を築くことが得意です。

    さらに、INFJ(提唱者)は自分の価値観がしっかりとしていて、公平性や正義感を全うしたい、人のためになりたい、世の中を良くしたいという思いを強く持っています。自分自身にも社会にも、とても高い理想を掲げていて、そこを目指してはいますが、掲げた理想が高すぎて追いつかない感覚も感じています。
  3. INFJの思考的特徴
  4. *正義感が強く世の中を良くしたいと思っている
    *価値観がはっきりとしている
    *使命感がある
    *成功とは、達成感を得ること
    *自分の気持ちに正直
    *高い目標を掲げているが、地位やお金は二の次

    INFJ(提唱者)は、正義感や使命感に突き動かされて行動しています。INFJ(提唱者)にとっての成功とは、世の中や関わる人がより良い方向に向かうこと、もしくは、自分は頑張ったという達成感にあります。お金や地位は、大事にしていないわけではありませんが二の次で、心の満足度を最大値にすることが最も重要なことです。

    そのため、自分がしたいことや願っていることに正直で、したくないことはしない、したいことには積極的という態度を取ります。内向的で他者を思いやる優しさがとてもあるので、一見流されやすいように思われますが、嫌なことはしっかり嫌と言うことができます。そして、自分の正義感にそぐわないことには、一切妥協を見せません。
  5. INFJのコミュニケーションスタイル
  6. *狭く深く、2~3人の交友関係をとても大事にする
    *嘘はつかない
    *相手を深く理解し、相手にも深く自分を理解してもらうことを好む
    *善意を理解されないと傷つく
    *周囲に馴染めないという感覚を持っている
    *惰性や理想なく生きる人が苦手

    INFJ(提唱者)は、他者を深く理解し、その価値観を尊重することが対人関係においては、最も重要なことだと思っています。しっかりとした芯を持っているので、人の価値観に流されることはありませんが、他者を否定することは正しいことではなないと思っているので、絶対にしないと決めています。

    すべての人を深く理解しようとは思っていますが、関わる人全てに同じ態度を取るわけにはいかず、相容れない人も中に入るので、実際に大事にするのは限られた人達だけになりがちです。

    また、自分のことも他者のことも深く細かく知ろうとするので、自分と他者の違いを鮮明に感じやすく、人とは違うという感覚を強く持っていることがあります。大人数で会話をすることが苦手ということもあり、周囲の人に馴染めないという感覚も強く持っています。
  7. INFJのあるある行動
  8. *大勢で話す場所が苦手
    *あまり自分のことを語ろうとせず秘密主義
    *静かに焦って、気付くとキャパオーバーになっている
    *考えて考えて、結論を出せないことが多い
    *小さなミスやちょっとした対立を引きずりがち
    *仲のいい人の価値観を聞くのは好きだけど、流されることはない
    *深く深く考えすぎて、親切が親切として伝わらないことがある
  9. INFJの長所
  10. *細かなところまで目が行き届く
    *人を真っ向から否定することはない
    *サポート力がある

    INFJ(提唱者)の長所は、細かいところまで目が行き届き、丁寧なコミュニケーションや仕事を行える点です。自身が繊細である分、他者への配慮も細やかで、人の価値観や決定を真っ向から否定することはありません。

    またサポート力があり、他者の決定や願望が自分の理想と合致すれば、最大限の力になれるよう手を尽くします。そのサポートは、ときに厳しくもありますが、全て相手のことを思っての言動です。
  11. INFJの短所
  12. *主体性を持って行動することが苦手
    *関わる人を深く理解しようとして疲れる
    *掲げる理想が高すぎて追いつかないことがある

    INFJ(提唱者)の短所は、受け身で引っ込み思案なので、積極的に人を率いたり、主体的に計画を立てて遂行したりすることが苦手です。思い描く理想が壮大ということもあり、なかなか行動に移せないこともあります。

    また、関わる人すべてを深く理解し、丁寧な気遣いをしたいと思っているので、相容れない人と関わるとすぐに疲れます。そのため対人スキルはとても高いのですが、一人の時間がないと体や心を崩しがちです。
INFJ-A/INFJ-Tの違い
16タイプ性格診断は、さらにAとTの2タイプに分けられます。この2つは、神経性を表します。Aは「アサーティブ(Assertive)」の頭文字で、細かいことを気にしないタイプ。Tは「タービュレント(Turbulent)」の頭文字で、細かいことを気にするタイプです。

それではINFJ-AとINFJ-Tの違いを見てみましょう。

INFJ-A ・自分の価値観に自信があり、はっきりと意見を言うことができる
・周囲の人にも自分と同じような正義感を持ってほしいと願いがち
INFJ-T ・正義感や使命感を常に見直しているので、明言することは少ない
・人に意見を述べる機会が少なく、相手の願望を具体化することに力を注ぐ
  1. INFJ-Aの特徴
  2. INFJ-Aは、自分が持っている正義感や使命感に確固たる自信があり、他者もそうあって欲しいと願うタイプです。とはいえ、人の行動を強制することはありません。相容れない考えを持った人に対しては、自分の考えをはっきりと述べた上で距離を置きます。そして、同じ考えを持った人や同士を募り、好みます。
  3. INFJ-Tの特徴
  4. INFJ-Tは、自分が持っている正義感や使命感を何回も精査し、本当に正しい考えを自分が持っているのかを深く考えます。正義感を持っていても、それを人に伝えることは滅多になく、考えの合わない人からはひっそりと離れます。
INFJの恋愛傾向
INFJの恋愛の傾向について見てみましょう。

  1. 深く理解することが愛情表現
  2. INFJ(提唱者)は、自分の信念や価値観を相手に合わせて変えることはありませんが、相手の好みや嫌がることを徹底的にヒアリングして、嫌がることは絶対にしません。相手の細かいところまで覚えていられるので、些細なところまで気を遣って接します。

    ただ、自分のことも深く細かく知って欲しいと思っているので、詳細を覚えていてくれないと、少し傷つきます。そして自分のことを知ってもらおうと、考えていることを全てアピールします。
  3. 誠実で素直な人が好き
  4. INFJ(提唱者)は、誠実で素直な優しさを持っている人のことを好みます。優しさに裏を感じる人や、上っ面だけの話をする人、嘘の多い人のことは信じられず、心を許しません。また、複雑な駆け引きには気が滅入ってしまうので、ストレートで分かりやすいアプローチを好みます。

    ただ理想がとても高く、とても慎重なので、時間をかけて仲良くなることを大前提にかかわらず関わってくれる人でないと、恋愛気関係には発展しにくいところがあります。
男性:芯があり、取り乱さない人を好む
女性:言葉が丁寧で、ゆるぎない親切さ、優しさを持っている人を好む
男女の違い
INFJの仕事適性
INFJの仕事の仕方や適職について見てみましょう。

  1. 調和と独立のバランスが大事
  2. INFJ(提唱者)は、独善的な仕事の仕方も、常に指示され続ける仕事も好みません。周囲との調和を大事にしつつ、一人で集中し考える時間が取れる、穏やかで自立した環境でこそ最大限能力を発揮することができます。
  3. 深い理解を求める
  4. INFJ(提唱者)は、一つの作業に関して、確実な定義や正解を見つけるまでは、安心して取り組むことができません。そのため、不安を払拭するまで疑問をぶつけ、明確なやり方や決まりを知ろうとします。確実性がない状態では、仕事に前向きになれず、やる気も起きません。
  5. 使命感と一致するとやる気が出る
  6. INFJ(提唱者)は、ワークライフバランスにおいても高い理想を掲げています。仕事とプライベートのあり方や、職場環境の問題点に意識が向きやすく、改善をはかろうと試みます。その理想と大きく違う環境や、理想を体現化できない環境には大きなストレスを感じます。
  1. 向いている職業
  2. INFJ(提唱者)は、人に寄り添いつつも、人に左右されづらいので、メンタルケアに関連する仕事に適性があります。また、適度に人からの依頼や支持を受ける仕事の方が安心感があるので、企画や能動的に動く必要のある営業には向きません。
カウンセラー 臨床心理士 ライター 人事 広告代理店 仲介業者
向いている職業例
INFJと他タイプの相性
INFJと他のタイプの相性を見てみましょう。

INFJ
(提唱者)
同じ性質を持った2人ですが、2人とも人間不信なところがあるため一緒に何かをしていくことは難しい関係です。
ENFJ
(主人公)
考え方など内面はとても似ている2人ですが、人付き合いの場で共に行動しようとすると大変さを感じる関係です。
INFP
(仲介者)
ロマンチストなところがお互い似ていて安心できますが、肝心なところでズレを感じる関係です。
ENFP
(運動家)
表面上は差がありますが、根底にある考え方が似ているので気の合う仲になれる相手です。
ISTJ
(管理者)
お互いの違うところに興味を持つことはありますが、打ち解け合おうとするとズレを感じて辛くなる関係です。
ISFJ
(擁護者)
表面上の印象や考え方は似ていますが、物事の決め方が異なるためその点で深い仲になるのが難しい関係です。
ESTJ
(幹部)
弱点や好みなど反対の性質をもつ間柄ですが、カバーし合って尊敬しながら付き合うことができます。
ESFJ
(領事)
安定感のある心地よい関係を築けます。
INTJ
(建築家)
物事の考え方が違う2人ではありますが、それ以外は似た者同士なのでビジネスライクな感じで気が合います。
INTP
(論理学者)
頼りがいのあるところに惹かれて尊敬できる相手です。
ENTJ
(指揮官)
自分とは違うところに惹かれ合い、ゆっくりと距離を縮めていく関係です。
ENTP
(討論者)
いろいろと助言したくなってうずうずしてしまう相手です。
ISTP
(巨匠)
どことなく似ているところがあり、前向きな気持ちでいられる上、居心地の良さを感じる相手です。
ISFP
(冒険家)
ISFPを助けることで尊敬され好かれる関係です。
ESTP
(起業家)
なにからなにまで違う2人なので刺激にはなりますが、深く理解し合うことができない関係です。
ESFP
(エンターテイナー)
やたらと構われることに嫌気がしてしまう相手です。
INFJまとめ
INFJ(提唱者)は、公平性を大事にする理想主義者です。とても優しく穏やかですが、嘘や上っ面ばかりの人のことは信用せず、関わる人のことは深く知っていきたいと願っています。繊細なので否定やバカにされることも好みません。INFJ(提唱者)は大事な人とは対等かつ誠実でありたいと願っているのです。

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