梅はどんな花?
春一番に街を赤く彩る梅。可愛くも上品な梅の主な花言葉は、「忠実」「忍耐」「高潔」「気品」です。また梅には、色別の花言葉も存在します。

今回は、梅の花言葉やその由来、おすすめの贈り方について紹介します。

梅の花言葉

  1. 主な花言葉
  2. 梅の花言葉は「忠実」「忍耐」「高潔」「気品」などです。

    「忠実」という花言葉は、学問の神様として知られる平安時代の貴族菅原道真の歌「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」が由来となっています。

    この歌は、大宰府に左遷された菅原道真が、京都で大切に育てていた梅の木を想って詠んだ歌です。この詩を詠んだとき梅は主人である菅原道真を追いかけていて、なんとか大宰府までたどり着いたという伝説が残っています。この健気な姿から「忠実」という花言葉がついたそうです。

    また「忍耐」「高潔」「気品」という花言葉は、冬の厳しい寒さの中で咲く様子から付けられたとされています。

    ちなみに、西洋での梅の花言葉は「beauty and longevity(美と長寿)」「Keep your promise(約束を守る)」「fidelity(忠実)」だそうです。
  3. 色別|梅の花言葉
  4. 梅の花は、色別にも花言葉がついています。

    赤は妖艶なイメージから「艶やか」、白は純白のイメージで「上品」「気品」、ピンクは純粋な愛を連想できるため「清らかさ」という花言葉が付いています。

    「艶やか」「優美」
    「上品」「気品」
    ピンク 「清らかさ」
  5. 梅の怖い花言葉
  6. 梅に怖い意味の花言葉はありません。美しい花言葉ばかりであり、縁起の良いお花でもあるので、贈り物にしても問題ありません。

    ただし、梅はその散り姿から「桜は散る 梅はこぼれる」と言われるため結婚式に向かないお花なので、その点だけ注意しておきましょう。
梅の特徴
  1. 梅の詳細
  2. 植物名
    学名 Prunus mume
    科名 バラ科
    属名 サクラ属
    原産地 中国
    開花時期 1~3月
    梅は中国原産の植物です。歴史の古い植物で、2色咲きや枝垂れ、八重咲など数多くの品種があります。

    梅といえば、食べる梅を想像される人も多いかと思います。梅は花を楽しむ「花梅」と実の収穫が目的の「実梅」があり、実梅は5~6月頃が収穫時期です。
  3. 「松竹梅」の順番について
  4. 梅がつく言葉と言えば、飲食店のメニューなどで序列として使われる「松竹梅」がありますよね。

    この「松竹梅」は、中国・宋の時代から冬の寒さに耐えることができることから「歳寒の三友」と呼ばれる植物たちです。日本では、平安時代に枯れることを知らない「松」が不老長寿の縁起物、室町時代に真っ直ぐ伸びる「竹」、江戸時代に新春を彩る「梅」が縁起物として定着したと言われています。

    本来「松竹梅」の3つに序列はなく、おめでたいものとされた順番に沿って序列となったのです。
梅はいつの誕生花?
梅の誕生花である日にちは「1月7日」「1月24日」です。また、色によっても異なります。

「1月3日」「2月1日」「2月7日」「10月24日」
「1月11日」
梅は「気品」「高潔」など、凛としたイメージの花言葉があります。その花言葉を添えて、誕生日や記念日に梅をプレゼントすると素敵かもしれません。また、学問の神様である菅原道真が関係している花でもあるため、受験生の励ましにもピッタリです。
梅を贈るなら?
  1. 学業祈願
  2. 梅の花言葉である「忠実」は、学問の神様といわれる藤原道真のストーリーから付けられたものです。そのため、京都の北天満宮では梅の枝を縁起物として授与しており、受験を控えているご家庭のプレゼントにおすすめです。プレゼントにする場合、蕾のものだけでも大丈夫なので、お好みで選んでみてください。
  3. 春の挨拶
  4. 春を代表する梅の花は、縁起物でもあります。春咲きのパーティーやご挨拶の手土産にピッタリです。贈り先の荷物がかさばることを心配するときは、梅干しや梅のお菓子で代用してみましょう。
まとめ
小さく可憐な花をつける梅の花の花言葉「忠実」は、学問の神様である藤原道真が由来です。梅は学業成就や誕生日プレゼント、春先のパーティーやご挨拶の手土産におすすめです。ぜひ、梅の花で季節を感じたり伝えたりしてみてくださいね。
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