大晦日とは?
大晦日とは、その年の一番最後にあたる日、元旦の前日のことです。
今回は大晦日の過ごし方についてご説明しています。一緒に見ていきましょう!
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大晦日の由来
晦日とは、旧暦で月の最終日である「三十日」のことを指します。晦日の「晦(つごもり)」という文字には「月が隠れる」という意味があります。そのため、月の最後の日という意味で「晦日」という呼び方がついています。ここに年の一番最後という意味込め「大」をつけて12月31日のことを「大晦日」と呼ぶようになったといわれています。
元日は年神様がやってきて福を与える日です。年神様とは、新しい年に豊かさをもたらしてくれる神様のことで、年の始まりに各家に訪れるとされています。この年神様をもてなすために大晦日は夜通し祈祷する「年籠り」や「正月飾り」を行い、おもてなしの準備をしていたことが大晦日の風習の起源だとされています。
大晦日の過ごし方|行事
- 掃き収め
- 年の湯
- 除夜の鐘
掃き収めとは、大晦日に新年を迎える前に大掃除をすることをいいます。年神様をお迎えするための準備として、大晦日に1年の汚れを綺麗にしていたことが由来といわれています。元日に掃除をすると「神様を追い出す」ことになるため、大晦日までに掃除は終わらせて元旦にはゆっくり過ごしましょう。
年の湯とは、1年の最後の日に入浴することをいいます。昔は毎日の入浴が一般的ではなかったため、1年の汚れを落とす意味で年の湯をしていたそうです。しかし、元日の日が出ている間は「授かった福を取り入れる」「湯につかると福を流す」という意味から、新年に入ると入浴を避けていたといわれています。
大晦日に108回の除夜の鐘を慣らすのは、日本ならではの風習です。理由は所説ありますが、煩悩の数と同じ回数の鐘を慣らして煩悩を払おうとしたというのが一般的な説です。また、「除」には「古きを捨て新しきを迎える」といった意味があり、鐘を鳴らすことで新年を知らせていたともいわれています。新年へと気持ちを切り替えるために落ち着いた心で聞くのも風流ですね。
大晦日の過ごし方|食事
- 年越しそば
- 年取り善
年越しそばは、大晦日に食べるお蕎麦のことをいいます。大晦日に食べる年越しそばは、海老天やきつね、たぬきそば、ざるそばなどが一般的ですが、そばではなくうどんを食べる地域もあるようです。
細く長いそばは「健康成就」を意味し、切れやすさは「悪いことを断ち切る」といわれており、1年の健康長寿を祈り、厄を断ち切るために年越しそばの風習ができたといわれています。また、大晦日の忙しい日にお手頃に食べれるお蕎麦が根付いて年越しそばになったともいわれています。
大晦日のうちならいつ食べても良いそうなので、大掃除などが落ち着いたころにゆっくり食べても良いかもしれません。ただし、福が切れないように、大晦日から元旦にかかるように食べるのだけは避けましょう。
細く長いそばは「健康成就」を意味し、切れやすさは「悪いことを断ち切る」といわれており、1年の健康長寿を祈り、厄を断ち切るために年越しそばの風習ができたといわれています。また、大晦日の忙しい日にお手頃に食べれるお蕎麦が根付いて年越しそばになったともいわれています。
大晦日のうちならいつ食べても良いそうなので、大掃除などが落ち着いたころにゆっくり食べても良いかもしれません。ただし、福が切れないように、大晦日から元旦にかかるように食べるのだけは避けましょう。
年取り善とは、大晦日に1年を無事に過ごせた感謝と神様を迎えるためのお祝いとして食べる膳のことをいいます。
年取り善の内容は主に、タイやイワシなどの魚、昆布、大根、豆腐、シイタケなどが使われています。元旦には静かにゆっくりと過ごすために、大晦日にごちそう(年取り善)を用意してその残りを元旦に食べるようにしていたそうです。
年取り善の内容は主に、タイやイワシなどの魚、昆布、大根、豆腐、シイタケなどが使われています。元旦には静かにゆっくりと過ごすために、大晦日にごちそう(年取り善)を用意してその残りを元旦に食べるようにしていたそうです。
大晦日の過ごし方|その他
- 帰省する
- 特番を見る
- カウントダウンイベントに参加する
- 旅行に行く
- 初詣に行く
年末年始はお休みになることも多いので、実家へ帰省する方も増えます。自然と家族や親戚・旧友と集まる機会も増えるでしょう。元気な顔を見せる意味もありますが、年末年始だからこそ気心の知れた仲間や家族とのんびり過ごすのも良いですね。
年末にかけてさまざまな特番が放送されます。年に1度の特番を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。定番の歌番組からお笑い番組までさまざまなので、大晦日は家族そろって特番を見る方も多いです。
年神様を迎えるための夜通しの祈祷が変化し、現代ではカウントダウンイベントなどで新年をお祝いするようになりました。新年になる前のカウントダウンイベントに参加するのも、大晦日ならではの過ごし方です。
年末年始のお休みを利用して、普段は行けない場所へ旅行に出掛ける人も多いです。観光地も良いですが、ゆっくり温泉につかって新年を迎える…なども風情があっていいですね。家族で海外へ出掛ける人も多くなりました。
新年のイベントといえば初詣ですよね。新年の一番最初に初詣に行くべく、大晦日の夜から家の近くの神社に行く方や少し足を伸ばして有名な神社へ並びに行く人がいます。おみくじを引いたりお神酒を飲んだり、場所によっては屋台も出ているので新年からお祭り気分を楽しめます。
大晦日にしてはいけないこと
- 正月飾り
- 餅つき
年神様をお迎えするための正月飾りは、本来28日までに済ませることがベストだといわれています。31日に準備することは葬儀と同じ「一夜飾り」となってしまうためNGで、遅くても30日までには済ませる必要があります。
新年の恒例イベントでもある餅つきは、大晦日には避けた方が良いとされています。31日についた餅は「一夜餅」と呼ばれ、葬儀と同じ「一夜飾り」と同様の意味になってしまうのです。
まとめ
大晦日の過ごし方についてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。由来や食べ物、やってはいけないことなど、知らないことも多かったのではないでしょうか。実り豊かな一年にするため、大晦日の由来を参考にしてみてくださいね。
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