戦々恐々とは?
戦々恐々(せんせんきょうきょう)とは、物事や状況に恐怖心を抱いて、びくびく震えている様子のことをいいます。
耳にすることはあっても、意味は曖昧になりがちなこの言葉。今回は、そんな戦々恐々の使い方や類語について解説していきます。
耳にすることはあっても、意味は曖昧になりがちなこの言葉。今回は、そんな戦々恐々の使い方や類語について解説していきます。
戦々恐々の意味と語源
- 戦々恐々の意味
- 戦々恐々の語源
戦々恐々(せんせんきょうきょう)とは、物事や状況に恐怖心を抱いて、びくびく震えている様子のことをいいます。「戦」はおびえると言う意味の「戦く(おののく)」や腰を低くして謙虚に振舞う様子を意味することもあります。
戦々恐々の語源は、中国最古の詩集「詩経」です。そこには「戦戦兢兢、如臨深淵、如履薄氷」と書かれていて「深い淵を覗き込むように、また薄い氷の上を歩くように、慎重にこうどうすること」という意味です。元は謙虚に慎む様子を表す言葉でしたが、危機に面した際の様子を表す言葉に変化して、現在使われている意味となりました。
戦々恐々の使い方・例文
- 恐れているという意味の「戦々恐々」
- 不安という意味の「戦々恐々」
- 謙虚という意味の「戦々恐々」
「学校に遅刻したので戦々恐々として校門をくぐった」
ここで使われている「戦々恐々」は、恐れを抱いている様子を指します。この例文では、学校に怖い先生がいて、怒られることを恐れる状況を表しています。
ここで使われている「戦々恐々」は、恐れを抱いている様子を指します。この例文では、学校に怖い先生がいて、怒られることを恐れる状況を表しています。
「一刻の猶予もない戦々恐々とした中で、救助隊の人たちは無事全員を救出することができた」
ここで使われている「戦々恐々」は、不安を感じている様子を指します。この例文では、災害現場での救助活動において、慎重に動きつつ最短時間で救助しないといけないという緊張感のある状況を表しています。
ここで使われている「戦々恐々」は、不安を感じている様子を指します。この例文では、災害現場での救助活動において、慎重に動きつつ最短時間で救助しないといけないという緊張感のある状況を表しています。
「はじめて訪れる場所なので、戦々恐々としてしまった」
この場合の「戦々恐々」は、謙虚である様子を指します。この例文では、振舞い方が分からないような慣れない場所で、委縮する様子を表しています。
この場合の「戦々恐々」は、謙虚である様子を指します。この例文では、振舞い方が分からないような慣れない場所で、委縮する様子を表しています。
戦々恐々の類語・言い換え表現
- 畏怖
- 小心翼々
- 慄然
- 戦慄
「彼のスピーチを聞いて、畏怖の念を感じた」
畏怖(いふ)とは、恐れおののく様子を指す言葉です。例文では、スピーチの完成度の高さに驚き、ライバルとして恐れを抱いている様子を表しています。
畏怖(いふ)とは、恐れおののく様子を指す言葉です。例文では、スピーチの完成度の高さに驚き、ライバルとして恐れを抱いている様子を表しています。
「彼は小心翼々にならず、もう少し堂々と振る舞う必要がある」
小心翼々(しょうしんよくよく)とは、気が小さくいつもびくびくしている様子を指す言葉です。例文では、周りの状況を気にしすぎるあまり縮こまって炒る人に対して、堂々とした振る舞いをした方が良いと感じている様子を表しています。
小心翼々(しょうしんよくよく)とは、気が小さくいつもびくびくしている様子を指す言葉です。例文では、周りの状況を気にしすぎるあまり縮こまって炒る人に対して、堂々とした振る舞いをした方が良いと感じている様子を表しています。
「もしプロジェクトが失敗したらと考えると、慄然とする」
慄然(りつぜん)とは、恐ろしいことに震える様子を指す言葉です。例文では、大切なプロジェクトが失敗する未来を考えて恐怖を抱く様子を表しています。
慄然(りつぜん)とは、恐ろしいことに震える様子を指す言葉です。例文では、大切なプロジェクトが失敗する未来を考えて恐怖を抱く様子を表しています。
「車に引かれそうになったとき、体に戦慄が走った」
戦慄(せんりつ)とは、恐怖に恐れおののく様子を指す言葉です。例文では、車に引かれそうになった状況に恐れを感じている様子を表しています。
戦慄(せんりつ)とは、恐怖に恐れおののく様子を指す言葉です。例文では、車に引かれそうになった状況に恐れを感じている様子を表しています。
戦々恐々の対義語
- 泰然自若
- 軽視されやすい
「危険に面していても、彼は泰然自若としていた」
泰然自若(たいぜんじしゃく)とは、落ち着いていて動じないという意味の四字熟語です。例文では、危険に面している状況ながらも、落ち着いている様子を表しています。
泰然自若(たいぜんじしゃく)とは、落ち着いていて動じないという意味の四字熟語です。例文では、危険に面している状況ながらも、落ち着いている様子を表しています。
「彼は私に、大胆不敵にもこれから行う戦略について語ってきた」
大胆不敵(だいたんふてき)とは、度胸が据わっていて恐れを知らない様子を表す四字熟語です。例文では、ライバル相手に余裕の態度を見せる様子を表わしています。
大胆不敵(だいたんふてき)とは、度胸が据わっていて恐れを知らない様子を表す四字熟語です。例文では、ライバル相手に余裕の態度を見せる様子を表わしています。
戦々恐々の英語表現
戦々恐々は、英語で「trembling with fear」か「fear and trembling」と表現できます。「trembling」が震えで「fear」は恐れという意味です。
例1「She passed several days in fear and trembling.(彼女は戦々恐々としてこの数日を過ごした)」
例2「He was trembling with fear when he come into this room.(彼はこの部屋に入ってきたとき戦々恐々とした)」
例1「She passed several days in fear and trembling.(彼女は戦々恐々としてこの数日を過ごした)」
例2「He was trembling with fear when he come into this room.(彼はこの部屋に入ってきたとき戦々恐々とした)」
まとめ
戦々恐々とは、物事や状況に恐怖心を抱き、怖がる様子を指します。また、謙虚さを表すこともあるので、状況に応じた使い分けてみましょう。意味が曖昧になりがちな言葉ですが、さまざまなシーンで使える言葉なので、使い方を覚えてぜひ使いこなして見てくださいね。
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