垣間見えるとは?
垣間見えるとは、物事の一部を知るという意味です。
垣間見えるは、もともと辞書にはない派生してできた言葉で、辞書を見ても出てこないということもあります。
今回は、垣間見えるの意味や語源、使い方について解説していきます。
今回は、垣間見えるの意味や語源、使い方について解説していきます。
垣間見えるの意味とは?
- 垣間見えるの意味
- 垣間見えるの語源
- 垣間見せるは正しい?
垣間見えるとは、物事の一部を知るという意味です。「垣」とは生垣のことで、生垣の隙間から見える風景、つまりほんの少しの風景だけ見えて、全体があいまいに見えている状態を指します。
垣間見えるは、本来「垣間見る」が正確な表現です。辞書に垣間見えるが載っていないことがあるのは、このためです。
ちなみに 「垣間見る」は平安時代から続く言葉であり、男性が女性を垣の間からのぞくことを「垣間見」「垣間見す」と言っていました。
ちなみに 「垣間見る」は平安時代から続く言葉であり、男性が女性を垣の間からのぞくことを「垣間見」「垣間見す」と言っていました。
垣間見せるという表現もありますが、垣間見えると同様に後からできたとされる言葉です。辞書には載っていないことの方が多いですが、垣間見せるも垣間見えるも間違いとは定められていないため、慣用的にであれば使っても問題はないでしょう。
垣間見えるの使い方・例文
垣間見えると垣間見るでは、言葉の意味が少し異なります。それぞれの使い方を例文で見ていきましょう。
- 垣間見えるの使い方
- 垣間見るの使い方
●落ち込んでいたときに励まされて、彼の優しさが垣間見えた
●彼は、トラブルが起きたときの対応がスムーズで、しっかりした家庭で育ったということが垣間見えた
●彼は、トラブルが起きたときの対応がスムーズで、しっかりした家庭で育ったということが垣間見えた
●あの人は誰にでも優しいので、本心を垣間見ることができない
●普段は冷静な彼女が感情をだしている姿を見て、普段は隠している素顔を垣間見た気がした
●普段は冷静な彼女が感情をだしている姿を見て、普段は隠している素顔を垣間見た気がした
垣間見えるの類語・言い換え表現
- のぞく、のぞき見する
- 見受ける
- 一端を見る
のぞく・のぞき見するとは、すき間からこっそり様子を見ることを指します。
●風景を撮影するためにカメラのファインダーをのぞく
●隣室から物音がしたので、ベランダからのぞき見する
●隣室から物音がしたので、ベランダからのぞき見する
見受けるとは、目の前にあるものを見て、その状態を認識することをいいます。
●友人の顔色が悪く、体調が悪そうなことが見受けられた
●新作商品は、これまでと異なり性能が良くなったと見受けられる
●新作商品は、これまでと異なり性能が良くなったと見受けられる
一端を見るとは、全体の一部を見るという意味です。
●彼があの場であの発言をしたことで、彼の考えの一端を見ることができた気がした
●あの人は日頃つんけんしているが、今回の件で優しさの一端を見ることができた
●あの人は日頃つんけんしているが、今回の件で優しさの一端を見ることができた
垣間見えるの英語表現
- catch a glimpse of
- see
「catch a glimpse of」が、垣間見えるに一番近い表現です。「glimpse」は「一瞬見えること」という意味の名詞です。では例文を見てみましょう。
I caught a glimpse of his gentle side.(彼の優しい部分が垣間見えた)
見るという意味の「see」を使った表現もすることができます。
I saw a different side of her.(彼女の違う面を見た)
まとめ
垣間見えるは、物事の一部を知るという意味です。垣間見えるは、垣間見るが本来の言い方ですが、間違いと言う訳ではないためどちらも使用して問題ありません。
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