「ご来光」とは?「初日の出」との違い、意味、由来を解説

皆さんはご来光を見たことがありますか?山登り好きにとっては、ぜひ拝んでおきたい景色の一つでしょう。でもご来光ってなぜ、ご来光と言うのでしょうか?それに初日の出とは何が違うのかも気になりますよね。

ということで今回は、「ご来光」そして「初日の出」について解説していきます。

ご来光とは?

  1. ご来光の意味
  2. 「ご来光(ごらいこう)」とは、高い山から見る日の出のことをいいます。「御来光」と書くこともあります。例えば富士山の頂上付近から見る日の出は、ご来光と呼びますが、富士山のすそ辺りから見る日の出は、ご来光とは呼びません。
  3. ご来光の由来
  4. 「ご来光」の語源は、「ご来迎(ごらいごう)」という仏教用語にあります。

    「ご来迎」とは、阿弥陀如来が信者の死後に極楽浄土へ導くため、光とともに迎えに来ることを意味する言葉です。高い山で太陽が昇るとき、雲や霧に自分の影と光の輪が映る現象が起こることがあります。それが光背を背負った仏の姿に見えることから「ご来迎」と呼ばれるようになったといわれています。
  5. ご来光の意味
  6. 「ご来光」をどのように使うのか、例文を見てみましょう。

    例1:山頂へ到着し、雲の隙間から現れたご来光に目を奪われてしまった。 例2:初めてのご来光登山だったけれど、感動的な体験ができた。

初日の出とは?

  1. 初日の出の意味
  2. 「初日の出」とは、元旦に昇る日の出のことをいいます。そのため、元旦に見る日の出であれば、山頂に限らず、海で見ても、野原で見ても、それは初日の出と呼びます。
  3. 初日の出の風習
  4. 初日の出の風習は、「年神様」と呼ばれる正月に訪れる神様が、初日の出とともにやってくるという信仰が背景にあります。そのため、日本では古くから元旦の朝に初日の出を拝み、一年の無事や幸運を祈る習慣がありました。

    現代ではゲン担ぎとして、海岸や展望台、ビルの屋上などで初日の出を楽しむ人も増えていますよね。初日の出は、一年に一度しかない縁起物です。年の始まりを清々しい気持ちで迎える風習として、ゲンを担いで見てみるのもいいかもしれません。
  5. 初日の出の使い方
  6. 「初日の出」の使い方を例文で見てみましょう。

    例1:今年の元旦は、友達と一緒に初日の出を見に行った。 例2:初日の出を期待して遠出したけれど、曇りで見れなかった去年の元旦を思い出した。
ご来光と初日の出の違いとは?

「ご来光」と「初日の出」の大きな違いは、「見る場所」と「見るタイミング」の2点です。では、それぞれについて、詳しく見ていきましょう!

  1. 見る場所
  2. 「ご来光」は高い山や山頂から見る特別な日の出を指します。一方、「初日の出」は場所を問わず、元旦の朝に見た日の出であれば、どこで見てもその名がつきます。
  3. 見る日
  4. 「初日の出」は1月1日限定のものですが、「ご来光」は一年を通して拝むことができます。ちなみに、元旦に高い山に登って見る初日の出は、「ご来光」でもあり「初日の出」でもあります。
まとめ

「ご来光」と「初日の出」は、どちらも日の出を拝むという行為ですが、見る場所と見るタイミングによって呼び名が異なります。日の出はとてもきれいで心洗われるもの。「ご来光」と「初日の出」の違いを知っておくことで、太陽を拝む行為がより深く、心に残る体験になるかもしれませんね。

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