マウントとは? マウンティングする人の心理、特徴を解説
マウントとは?
マウントにはおおまかに分けて4つの意味があります。
  1. 優位に立とうとする行為のこと
  2. マウントとは、相手よりも自分の方が優位だとアピールをすることを言います。現在の日本社会でよく使われているのはこの意味です。

    マウントする人が持ち出す話題は外見・学歴・経歴・収入・恋人などが挙げられます。マウントしている人の発言例には「明日グアムに行くんだー」「私の彼氏モデルなんだー」などがあり、聞く方を不快な気分にさせてしまいます。
  3. 乗るという意味
  4. 英語のmount(マウント)とは本来馬に乗るという意味でつかわれていました。馬に乗ることを比喩としていろんな意味で使うようになり、その後さまざまな意味で使われるようになりました。
  5. 格闘技のポジションの名前
  6. 格闘技において、相手の上に乗ることをマウントと呼びます。バックマウントポジション、S字マウントなど上位の取り方に合わせて呼び方が変わります。
  7. IT用語
  8. マウスやハードディスクなどの周辺機器をコンピューターに認識させ使用可能な状態にすることを指します。
この記事では、①の「マウント」について取り上げていきます。マウントする人にはどのような特徴があるのか、その対処法とは何かなど詳しく見ていきましょう。
マウントする人の心理とは?
相手よりも優位に立とうとする意味の「マウントをする人の心理」を紹介します。
  1. 他人に認められたい
  2. 自分のしていることや自分の立ち位置を他人に認められたいがためにマウントを行います。自分の方が偉く賢いことを相手の人に認めてもらいたいのでしょう。特に他人軸で生きている人がやりがちな行為で、認められることによって満足感を得ている可能性があります。
  3. 常に自分が優位に立っていたい
  4. マウントを取る人は、常に自分が優位に立っていたいと感じています。劣等感を感じたくなく、優越感を感じたいがためにマウントを取ります。自分の方が優れていると相手に見せつけたいのでしょう。
  5. 自分が一番正しいと思っている
  6. マウントを取る人は自分が一番正しいと思っている傾向にあります。自分が一番正しい、だから相手は間違っているという白黒思考になっており、マウントを取ってしまいます。
  7. 不幸な現状から逃避したい
  8. 嫌なことがあったり不幸だったりすると、一時的に人にマウントを取ってしまう方もいます。仕事がうまくいかない、恋人がいない、友達が少ない等、自分の不幸な境遇を隠すため、直視しないようにするためにマウントを取ります。
マウントする人の特徴
ここではマウントをする人の特徴を紹介します。あなたの周りにも居ないか、ぜひチェックしてみてください。
  1. 知識披露が好き
  2. マウントをする人の特徴として「知識披露が好き」が挙げられます。人よりも知識があるので、自分の方が上だと認識したがるのです。やたら自分の知識を披露している人がいたら、マウントをする人なので、離れましょう。
  3. 自分に自信がない
  4. 一見、マウントをする人は自分に自信がある人のように見えます。しかし、本当の心理は、自分に自信がありません。自分に自信がなく劣等感があるため、人より優位に立つためにマウントを取ってしまいます。
  5. 人の気持ちがわからない
  6. 人の気持ちがわからない人もマウントを取ってしまいがち。マウントになる言動をして相手が傷つくことを考えられない人です。注意をしても治らないことが多く、傷つかないようにするためにはそっと距離を置く必要があります。
  7. よく他者と比較する
  8. 他人とよく比較する人もマウントを取りがちです。他人と比較すると、自分の欠点に気づき他者をうらやましく思うようになります。そうやって劣等感を抱えていると、優位な立場に立てる相手を探してマウントを取るようになります。
  9. 人のせいにする
  10. 人のせいにする人もマウントを取りがちです。何でも人や何かのせいにする人は、自分が優れている立場を崩したくないと思っています。プライドが高く、自己の非を認められないのです。それゆえに、人をおとしめてプライドを守ろうとします。
  11. 自慢話が多い
  12. 自慢話が多い人もマウントする人の特徴です。自分の経験で良かったことや優れていたことをよく自慢します。周囲が嫌な気分になっても自慢話を続ける傾向にあります。
  13. 見下すようなことを言う
  14. マウントをする人は、見下すような言葉をよく言います。これは、自分が相手よりも上だと思っているからです。
  15. 人の意見に耳を貸さない
  16. マウントを取る人は、人の意見に耳を貸しません。いつでも自分は間違っていない、自分は正しいという思考回路なので、人の言葉を聞くことがありません。そのため、時々大きな失敗をしてしまいます。
  17. 気に食わないことがあるとすぐ怒る
  18. マウントを取る人は、気に食わないことがあるとすぐ怒ります。自分の思い通りにならなかったり、少し相手が上から目線の発言をしたり、八つ当たりしたりと機嫌を取るのが難しいところがあります。
  19. 仕切りたがり
  20. マウントを取る人は仕切りたがりの傾向にあります。よく言えばリーダー気質ですが、相手が嫌がっていても価値観や用事を押し付けてしまうことがあります。
マウントされやすい人の特徴
マウントされやすい人の特徴を紹介します。マウントばかり取られて、自分に問題があるのではないかと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
  1. 大人しい人
  2. 見下しやすそうな大人しい人は、マウントを取りやすい人として認識されてしまいます。自慢話を肯定したり、よく聞いてくれたりするので調子に乗ってしまうのです。面倒と感じたときは、話を聞かず、さっとその場を立ち去りましょう。
  3. 同じくマウントしたい人
  4. 自分より優位に立とうとしている人は、みんな標的です。マウントしたい人たちが集まってしまうと、不毛なマウントの取り合いをしてしまいます。気付かぬ内にマウントの取り合いに参加させられているかもしれません。
  5. 堂々としている人
  6. マウントをする人は自信に溢れているように見える人が鼻につきます。自分に屈して欲しいと思ってしまうのでしょう。
マウントされたときの回避方法
マウントされるのを防ぐ方法は相手とまっとうに会話しないことしかありません。相手がマウントを取ろうとしてきたときの回避方法を紹介します。
  1. 相手を持ち上げる
  2. マウントをする人は、相手よりも優位に立って気持ち良くなりたいと感じています。この際、悔しくても相手を持ち上げて褒めてあげましょう。マウントの取り合いから身を引く姿は、とても美しいものです。
  3. 受け流す
  4. マウントを取られたら受け流すのも一つの方法です。話を聞いてばかりいたら、自分に自信もなくなりますし、消耗してしまいます。マウントを取られたら「また言っている」くらいで流してしまうのも良いでしょう。
  5. やめてと言う
  6. はっきりとやめてと伝えてみましょう。「不快な気分になるので、私を見下すように自慢話をするのはやめてください」と、丁寧に伝えてみてください。それでも改善しなければ、距離を置くしかありません。
ついマウントしてしまったときの対処法
全くマウントを取らずに生きている人はいません。「これマウントを取ろうとしていると思われているかも」と思ったときは、以下の方法を試してみてください。
  1. 自分の話をやめて聞き手に回る
  2. こちらには笑い話としての自慢だったのに、本気に取られて相手も自慢返しをしてくることがあります。関係を悪くしたくないのであれば、相手の気持ちを考えて、言葉を発するようにしましょう。こちらの話を一切やめて、相手の気が済むまで話をよく聞いてあげると良いでしょう。
  3. 「全然自慢にならないけど」と付けたす
  4. 話のはじめに「全然自慢話にはならないけど」を付け足すだけでも、相手の捉え方が変わってマウントだと感じさせずに済むことがあります。「笑い話なんだけど」でもいいかもしれませんね。
まとめ
マウントを取り合いたいのではなく、話を続けたいだけなのにと思いつつもマウント取り合い合戦に巻き込まれてしまうことがあるかもしれません。そんなときのために、相手を不快にさせない自分なりの雑談方法を見つけて見て置くと良いでしょう。

また、マウントを取られないように、適度に話を受け流すことも大切です。ぜひ本記事を参考にしながら、マウントを取ってくる人への対策を考えてみてください。
その他のおすすめコラム