背徳感とは? 意味とそう感じる瞬間、罪悪感との違いを解説
背徳感(はいとくかん)とは?
背徳感(はいとくかん)とは、人としての秩序や道徳観念に反する言動や思考をすることで発生する、うしろめたさのことを言います。
類語:「罪悪感」「うしろめたさ」「やましさ」「劣等感」
英語:「immoral」 読み:「インモラル」
例えば、不倫や禁断の恋をしているときや、ダイエット中太ると分っていながら夜中にお菓子をたくさん食べてしまったときに使われます。こういった良くないと分かっていることをした後に反省したり後悔したりする気持ちのことを背徳感と言います。

罪悪感と似た意味を持つ言葉ですが、ニュアンスが少し異なります。罪悪感との違いや背徳感を感じる瞬間をみながら、一緒に背徳感についての理解を深めていきましょう。

罪悪感との違いとは?
背徳感と罪悪感少しニュアンスが異なります。背徳感は、良くないことだと理解しながらやったときの後悔のことを言います。一方、罪悪感は悪いことだと思っていなかったことを後々悪いことをしたと気づいて悔やむことも含みます。背徳感の方が限定的な使い方をするのです。

また、罪悪感は悪い行いをしたことを自分で戒めて反省している気持ちがあるときによく使われますが、背徳感はその気持ちとともに快感を感じます。

良くないと分かっていながら自らそれをしてしまうのは、「したい」という欲求があるからです。つまり背徳感とは、欲求が満たされることで快感を感じることが出来たが、本当はやってはいけないことだったと後悔することだと言えるのです。罪悪感は苦痛を感じるもの、背徳感は快感と苦痛の両方を感じるものだと考えると分かりやすいかもしれません。
背徳感を感じる瞬間と例文
  1. 暴飲暴食したとき
  2. ダイエット中や禁酒中など食生活にルールを設けていたとき、つい決めていた以上の量を食べてしまうと後悔してしまいますよね。

    もしくは、お昼からお酒を飲んでしまったときにも罪悪感を感じるかと思います。そういうときに生まれた感情を表すときに「背徳感」を使うことが出来ます。

    例文

    「夜中のケーキほど背徳感を感じるものはない」

  3. 禁断の恋をしたとき
  4. 不倫や人には言えないような恋愛を楽しんでいるときにも「背徳感」は使えます。

    スリルや高揚感を感じて楽しい気持ちがありつつも、良くないことをして罪の意識がある恋愛はまさに背徳感を感じるものですね。

    例文

    「禁断の恋をしているときの背徳感がたまらない」

  5. 衝動買いをしたとき
  6. 節約をしようと思っていたのに素敵な洋服を見つけて買ってしまったときや、もう課金しないぞと決めていたのに誘惑に負けて賭け事やゲームに課金してしまったときも「背徳感」を使うことができます。

    例文

    「思わず買ってしまった。背徳感がヤバい…」

  7. ズルいことをしたとき
  8. 嘘をついて仕事や学校を休んだときやせこいことをして目標を達成したときにも「背徳感」は使えます。

    例文

    「嘘をついて休みを堪能するのには背徳感がある」

  9. ダメだよと言われることをしたとき
  10. 「このボタンは押しちゃだめだよ」と言われたボタンを押してしまいたい衝動や「押すな押すなよ!」と言われると背中を押したくなるときにも「背徳感」を使うことが出来ます。

    例文

    「このボタンを押す背徳感を味わいたい…!」

背徳感はクセになる?
背徳感には罪悪感からくる苦痛と共に快感が伴います。一度経験すると、またその2つを同時に味わいたいと思うようになります。ストレス解消方法として、他者に迷惑をかけない範囲でなら繰り返しても構わないでしょう。

ただ、知られると信頼を失うようなことや社会的な立場が危うくなるようなことは極力避けたほうが無難です。クセになると歯止めが効かなくなるので、抑制できるうちにやめるのが得策です。
まとめ
背徳感は、言葉は難しいですが身近なことで感じることが出来るものです。例に上げた中で、「経験したことがある!」と感じたものもあったのではないでしょうか。

同じ出来事でも、罪悪感だけが芽生えるか背徳感が生まれるかは、人それぞれ状況次第です。意図して罪悪感を楽しんでいる人は、背徳感を楽しんでいるつもりが罪悪感だけになってしまった…と後悔しないように適度にたしなむようにしましょう。
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