三大欲求とは?
三大欲求とは、生きていく上で必ず芽生えるという3つの欲求「食欲、性欲、睡眠欲」のことを言います。食欲と睡眠は生命を維持するために必要なもので、性欲は子孫を残すために必要なものです。この三大欲求があるから、人間は生きていくことができているのです。

どれも生命活動には必要不可欠のものですが、それぞれの重要度は人によって異なります。それによって三大欲求との向き合い方も変わってくるでしょう。以下で、三大欲求の強さや向き合い方について詳しく見ていきましょう。
三大欲求のうち最も強いものはどれ?
三大欲求の中で最も強い欲求は、食欲か睡眠欲に別れます。

食欲が一番強くなるのは、体が元気でみなぎっている10代頃。10代の頃は、睡眠を取ることにさほど必要性を感じていない時期です。
睡眠欲が一番強くなるのは、20代以降です。成人すると体の機能はピークを終え緩やかに停滞していきます。食事はある程度少なくしても活動することはできますが、元気を取り戻すためには睡眠が重要だと思い始める時期です。
性欲の強さは、子孫を残そうとする意識が強まる時期で言えば18歳~20歳以降が強まる時期の目安ですが、食欲と睡眠欲以上に個人差があるため一概に言うことはできません。現代では、アセクシュアルという全く性交渉を必要としない指向を持った人がいることも分かっており、三大欲求にも多様性が出てきていると考えられます。

三大欲求は欲求というだけあって、抗えないほど求めてしまう空気とは少し立ち位置が異なります。そのため、三大欲求がない人もおり、そういう人たちは食事や睡眠にも興味がないのだと言います。とても小食の人やショースリーパーの人は三大欲求が人より希薄なのでしょう。

しかし、今まではあった欲求が減退していくことには理由があると考えた方がいいでしょう。なぜなら、うつ病や内臓の病気によって三大欲求が減退することがあるからです。欲求の強さに変化があったら、健康的な変化なのかどうか一度深く考えてみてください。
三大欲求の他説
三大欲求には諸説あります。
  1. 食欲、睡眠欲、排泄欲
  2. 性欲の代わりに排泄欲を加えた三大欲求です。性欲は本人の生命活動に関わっていない欲求で我慢も可能ですが、排泄は我慢できないうえに滞ると体に不調が出ることがあることから三大欲求の1つだと言われています。
  3. 生存欲求、関係欲求、成長欲求
  4. この3つは、アメリカの心理学者が提唱したものです。生存欲求は、食欲や睡眠欲などの生理的な欲求全般のことを言います。

    関係欲求は、家族や友人など人間関係を大切に維持したいと願う欲求のことです。そして成長欲求とは、知的好奇心や創造心など自分自身の成長を達成しようとする欲求のことです。
五大欲求と八大欲求
この他に、五大欲求や八大欲求などといった考え方もあります。気になる方は以下をご覧ください。
  1. 五大欲求
  2. 五大欲求は、アメリカの心理学者が考案した「マズローの欲求五段階説」のことを言います。生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現の欲求がその5つです。
  3. 八大欲求
  4. 八大欲求とは、コピーライターが考案した、生存欲、食欲、障害回避欲、性欲、安全欲、優越欲、愛情欲、承認欲のことを言います。日本でもよく知られる三大欲求にコピーライターとしての能力に必要なものを足したラインナップになっています。
その他にも、〇大欲求の説は多く存在しています。皆さんはどの説が一番しっくり来たでしょうか?
三大欲求との付き合い方
  1. 睡眠欲との付き合い方
  2. 良質な睡眠のしかたは、人それぞれにあるクロノタイプという体内時計が関係しています。大きく分けて4つ。朝型のライオンタイプ、昼型のクマタイプ、夜型のオオカミタイプ、ショートスリーパーのイルカタイプです。

    これによって働き方の特性も知ることができ、自分のタイプに合わせた生活を心がけると活動時間のパフォーマンスがとても向上します。
  3. 食欲との付き合い方
  4. 食事は、好き嫌いによってでる栄養の偏りををいかに他の食べ物で補えるかが、欲求と健康のバランスを上手く取り持つために大切なことです。

    栄養のために我慢しておいしいと思えない物を食べるより、おいしいと思えるように工夫したりサプリメントで補ったりするほうが心は満たされます。年齢を重ねるほど栄養素のバランスを考える必要があります。自分なりの満足行く食事方法を考えて置くと良いでしょう。
  5. 性欲との付き合い方
  6. 性欲は、セルフプレジャーや風俗などで補うことが可能です。性的嗜好によっては犯罪に当たることでしか満たせない欲求も存在しますが、たいていの場合スポーツや入浴、食事によって解消をはかることができます。
まとめ
欲求は、どれも上手に満たして解消しないと他者に悪影響を及ぼしかねないものです。上手くコントロールして、楽しく生きていきたいですね。
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