今日からできる!おうちで食品ロスを減らす方法6選
食品ロスという言葉を聞いたことはありますか?食品ロスは現代の社会問題の一つで、世界の環境にも悪影響を与えているのです。本特集では、食品ロスの説明から今日から実践できる食品ロス対策方法を伝授します!

食品ロスって?

食品ロスとは「まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物」を指します。日本では年間522万トンの量の食品ロスが発生しており、これは日本人一人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと近い量になっています。

食品ロスは主に、食べ残し(作りすぎて食べれなかった料理、ストックしておいたが使い切れなかった食材など)、手つかず食品(消費期限が過ぎたことで廃棄される食品や、売れ残り、規格外の食材など)、過剰除去(厚くむきすぎた野菜の皮など本来食べれる部分が取り除かれてしまったもの)の三つに分けられます。

これらは、スーパーマーケットや飲食店、そして一般家庭から発生しています。食品ロスの増加は、埋め立て処理場の不足や、廃棄物処理費用の増大などにつながり、さらには焼却によってCO2排出などの環境問題にも影響しています。

①買い物時に気を付けること


まず、買い物に出かける前に冷蔵庫になにがのこっているのか確認しましょう。すでに家に食材があるのに買ってしまうと、使いきれずに捨ててしまうことになります。携帯のメモに書いたり、時間がないときは冷蔵庫の中身の写真をとって買い物に出かけると参考になりますよ!

また、使う分食べられる量だけを買うことが大事です。まとめ買いでセールになっていたとしても食べきれない量を買うのはやめましょう。野菜などもばら売りや量り売り、少量パックなどを利用することで食品ロスを減らすことができます。

そして、すぐ使う・食べる予定の食材はお店の棚の手前から取りましょう!手前にある商品ほど、消費期限が近づいているものが多いからです。奥から商品を取ってしまうと、手前の商品が売れ残って廃棄されてしまうのです。

②調理や保存の時に気を付けること


適切な食材の保存方法を知ることが大切です。例えば、キャベツやレタスは芯をくりぬいて、そこに湿らせたキッチンペーパーを詰めて冷蔵庫に入れたり、長ネギは白と緑の境目で切り分けて新聞紙で包んでから保存袋にいれるなどです。食材ごとに長持ちする保存方法がちがうので、調べてみてくださいね。

また、作りすぎてしまい残った料理はリメイクレシピなどで工夫して捨てないようにしましょう。ネットなどにもたくさんのリメイクレシピが乗っていて、残ったカレーやミートソース、ポテトサラダを活用してほかの料理に変身させる方法を知ることができます。「消費者庁の公式キッチン」というサイトがおすすめですよ!

また、食材を切るときに食べれる部分まで取り除かないように気を付けることも大切です。

③食品の期限表示について知る


賞味期限と消費期限は違う意味なのは知っていますか?賞味期限とは、「おいしく食べることができる期限」です。賞味期限が切れてしまっても、食べる分には問題ありません。煮たり焼いたり、十分加熱するなどして調理方法を工夫して捨てずに食べましょう。主に、お菓子、カップ麺、缶詰などに記載されています。

消費期限は、「過ぎたら食べないほうがよい期限」です。正しく保存している場合は消費期限前だったら、安全に食べることができます。しっかりと、期限表示を見て安全に食品を食べましょう!

④アプリを使って食品ロスを助ける


飲食店での廃棄寸前のおいしい料理など、賞味期限前に捨てられてしまう食品を安く購入できるサービスがアプリやサイトを通して利用できます。売り手はお店の食品を捨てずにすみ、買い手はおいしい料理を安く買うことができるWin-Winな関係なのです。

「TABETE」というアプリでは、おいしく安全に食べれるのに売り切ることができなかった食事が出品されていて、アプリでどのお店が何を出品しているのかを知ることができます。実際にそのお店に行くと、商品を定価よりも安く買うことができるのです。例えば、お気に入りのお店のパンをいつもよりも安く買うことができて、そのお店を助けることができるのです!

⑤フードバンクへの寄付


フードバンクとは食品の品質には問題ないが、通常の販売ができない食品や食材を食品メーカー、農家や個人から引き取って、福祉施設などに無料で提供するボランティアです。

これは、食べ物を十分に買うことができないホームレスの人や貧困世帯で暮らしている子供を救うことができます。日本では7人に1人の子供が親の収入がすくないことで、貧しい生活をしています。フードバンク団体はそんな子供たちを「食生活への支援」を通して支えています。

寄付の仕方は、フードバンク活動をしている団体を探すことから始まります。「Good Neighbors Japan」、「もったいないジャパン」などいろいろな団体があるので自分の解決したい問題に取り組んでいる団体を見つけることが大切です。

⑥食品ロスにならない備蓄の方法


「災害に備えて保管している備蓄食料の消費期限が、気づいたら1年以上過ぎていたから捨ててしまった…。」なんてことよくありませんか?また、いざ必要というときに期限が切れて食べれないということもありえます。

食品ロスにしない備蓄の方法ではそういったいざというときの心配もありません。まず、普段食べている食材を多めに買って備えましょう。缶入りパン、レトルト食品などはキャンプなどもアウトドアでも使うことができます。

そして、それを普段の食事で食べましょう。そうすることで消費期限が過ぎて捨ててしまうこともありません。また、なくなったら買い足して補充することで無駄にすることなく災害に備えることができます。

まとめ

いかがだったでしょうか。食品ロス問題はとても深刻です。世界には栄養のあるご飯が食べれずに苦しんでいる人がたくさんいるのに、大量の食べ物が手をつけられることもなく毎日廃棄されています。

その矛盾を正すためにも、限りある資源を守るためにも、食品ロス対策を今日からおうちでぜひ始めてみましょう!!

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