自意識過剰の意味とは?
自意識過剰とは、 他の人が自分をどのように評価しているのか常に気にしてしまうことをいいます。

自意識が芽生えるのは思春期です。思春期には男女の身体的特徴の違いや同性との成長の差に意識が向き、自分がどう人から見えているのかとても気になってしまいます。そのため、自意識というものはどんな人にも存在していて当たり前のものです。

ただし、自意識が過剰になると、人から迷惑がられてしまったり人の目が気になりすぎて不安障害になってしまったりということがあります。自意識はほどほどが一番なのです。

では、自意識過剰にならないためにはどうしたらいいのでしょうか。「被害妄想」との違いや自意識過剰になる原因と一緒に方法を探っていきましょう。

自意識過剰と被害妄想の違い

被害妄想とは、自分に対して他人が攻撃しているように強く感じ、それを思い込んでしまうことをいいます。

自意識過の場合は人の目を気にしつつも、「絶対にこう思われている」といった強い思い込みはしません。ですが、被害妄想の場合は、相手が思っていなくても「こう思われている」といった気持ちを強く持ってしまう傾向にあります。

例えば、他の人が笑っているときに「笑われている」「バカにされている」といった気持ちは、被害妄想に分類されます。
診断|自意識過剰レベル
以下の項目に当てはまるものがあるかチェックしてください。
 
 
 
 
 
 
 
 

2つ以上あてはまれば、あなたは自意識過剰といえるかもしれません。
自意識過剰な人の特徴
  1. マイナス思考
  2. 自意識過剰な人は他の人からの自分の評価に敏感です。そのため、人からの評価を気にしすぎてマイナス思考になってしまいます。1つ1つの行動に対して「どう思われているのだろう」「「受け入れられなかったらどうしよう」と考えてしまうのです。
  3. 他人にどう思われているかが気になる
  4. 自分が発言した言葉や行動に対し、他人がどう感じるか気になって仕方がないのが自意識過剰な人の特徴です。言動だけではなく、ファッションやメイクに関しても人の目を気にします。
  5. 他人と違うことを悪いことだと思っている
  6. 本来、人は1人1人違った個性を持っているものです。ですが、自意識過剰な人は他人と違うことを悪いことだと思っているため、何をするにしても人の目を気にしてしまう傾向にあります。
なぜ自意識過剰になるのか
  1. 自己肯定感が低い
  2. 自分の個性を認める気持ちがあれば、人の意見を気にすることはありません。ですが、自己肯定感が低いと自信のなさを人からの評価で埋めようとするため、どうしても他者の目が気になってしまいます。
  3. 褒められた経験が少ない
  4. 幼少期から今にかけて褒められた経験が少ない人は自意識過剰になりやすい傾向にあります。自分が認められた経験がなければ、自己肯定感が得られず他者の評価に常に依存していしまいます。
  5. 成功体験が少ない
  6. 人は成功体験を積み重ねることで自信を得ることができます。また、過去の成功体験を元に行動することが自信にもつながるのです。しかし、自意識過剰な人は成功体験が少ないため、自分の行動が正しいのか判断することができません。そのため、どうしても他者の意見を気にしてしまうのです。
  7. 完璧主義者
  8. 何事も完璧にこなさなければ気が済まない人も、自意識過剰の特徴に当てはまります。自分が理想とする人物像に当てはまめるために、人の意見を気にしてしまうのでしょう。自分が描く理想像にほど遠い場合、自己嫌悪に陥ってしまうケースもあります。
自意識過剰の克服方法
  1. 自分を理解してくれる人を見つける
  2. 自意識過剰になってしまう要因の自己肯定感が低いことを改善するには、まずは自分を理解してくれる人を見つけることが大切です。人と人は考え方や同じ出来事・言葉でも捉え方が異なります。そういった人と話していると、まるで自分が間違っているのではないかと思い込んでしまいます。

    自分が絶対に正しいと思うことも、自分が間違っていると思うことも対人関係においては上手くいかない原因になります。必ず自分の考えや捉え方とマッチする人がいるので、そういった人と交流して自己肯定感を高めていきましょう。
  3. 自信をつける
  4. 自意識過剰にならないためには自信をつけていかねばなりません。

    自信をつけるというのは非常に難しいことですが、どんなに完璧に見える人でもコンプレックスやできないことはあります。その人たちがなぜ自信があるように見えるのか。それは、自分の良さを知っているからです。

    自信のない人が自分の良さを知るためには、まずは1日3つ、自分の褒められるところを見つけて書き出してみると良いでしょう。些細なことで構いません。例えば、「朝ちゃんと起きれた」「前髪が上手くいった」「人に笑顔で挨拶できた」などです。どれも簡単で些細なこと過ぎると思うかもしれませんが、1日のうちでこの3つを全部できない人だっているのです。些細なことって案外すごいことなんですよ。
  5. 全ての人に好かれようと思わない
  6. 自意識過剰な人はつい万人に好かれようとする傾向にありますが、それでは疲れてしまいます。全ての人に好かれようと思わなくても平穏に生きていけます。その代わり、自分が好きだなと思う人は大事にして楽しい人間関係を築いてみてください。
まとめ
自意識過剰になってしまう人の特徴と、その克服方法についてお話してきましたが、参考になりましたでしょうか。まずは自分自身を認めてあげることがスタートです。自己肯定感を上げていき、自意識過剰から抜け出しましょう。
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