割り切りとは？　意味や割り切った人間関係の例を紹介

割り切りとは、意見や意思・物事を一定のルールに沿ってきっぱりと決定することをいいます。

例えば、「割り切った関係」といえば、情はなく利害関係のみの人付き合いのことをいいます。その他にも、「割り切った考え方」「ここは割り切る必要性がある」などといった使い方をします。

ではここからは、割り切りという考え方のメリットやどんな人間関係に使われるのかなどについて具体的に見ていきましょう。

1. 気持ちが落ち着く
割り切った考え方とは、主に私情を挟まずに他者や社会の決めたルール・考え方に従って意思決定をするということです。そのため、割り切った考え方をすると冷静な判断をすることがでて、気持ちが落ち着いてきます。「心を殺す」と似ている表現ではありますが、割り切りはあくまで考え方のシフトチェンジであるため、自分の感情を押さえつけるようなものとは区別されます。
2. 人間関係に役立つ
割り切りは、他者との余計ないさかいを避けるために役立ちます。例えば、お互いの意見がぶつかったときに、「相手はこういう考え方をする人なんだな」と相手の意見を一度整理するのも割り切りです。相手の言い分を理解できなくても、割り切ることで意見を尊重し合うことが可能になります。
3. 仕事の効率が良くなる
頭の中を悩み事がぐるぐると駆けまわっているとき、「この時間はこれをする時間にする」と割り切ることで仕事の効率が良くなります。これはプライベートの時間にも応用できることで、休みの日や休み時間に「今は好きなことをする時間」と割り切ればしっかりと休息を取ることができます。

1. 友人関係
友人関係における割り切った関係とは、趣味や意見が完全に一致しなくても仲良くできる間柄、もしくは利害関係で成り立っている間柄であるということを指します。

親しい間柄でも、全ての趣味や価値観が一致するということはありません。一致させようとムキになると相手に価値観を押し付けて嫌われたり、反対に押し付けられてストレスを感じたり疲れる友人関係になってしまいます。

中には気の合う友人だからといって心無いことをいう人もいることでしょう。こんなとき、全て許そうとしていてはメンタルがもたなくなりますよね。こういうときに割り切った考え方をすると、気楽に友人関係を続けることができるのです。
2. 恋人関係
恋人関係における割り切った関係とは、お互いの嫌な面を受け止めている間柄のことを指します。

恋人関係は、誰よりも距離感が近くなる関係です。それゆえに、踏み込みすぎたり相手の嫌な面が見えすぎてしまったり悩みが尽きません。何度言っても変わらないような恋人の言動にイライラすることもあるでしょう。

そういうときに「そういう習性の人なんだな」と割り切ることで、言動が気にならなくなって関係を長く続けて行くことができます。長く結婚生活を続けている夫婦は、もしかしたら割り切った関係といえるのかもしれませんね。
3. 体の関係
割り切った関係と言うとき、体だけの関係のことを指すことがあります。お互いが交際や結婚の予定がないことを理解して成り立つ関係です。
4. 職場の人間関係
職場における割り切った関係とは、趣味や意見が合わなくても社会人として礼儀や尊敬を忘れない関係のことをいいます。少しドライな関係を想像するかと思います。

親しいけど仕事中はその様子を見せない、というのも割り切った関係と言うことはできますが、そういった使い方はあまり見かけません。

仕事中に社会人として振舞うのは当たり前であるという考え方が一般的だからかもしれませんね。

体だけの関係という意味の割り切った関係から派生して出来た風俗・マッチングアプリ界隈で使われる「割り切り」という隠語があります。

この「割り切り」の意味は、恋愛感情を持たない人たちが金銭を払って体の関係を持つということです。「割り切り募集」「割でお願いします」などという形で使われいます。セフレよりももっとドライな関係なので、勘違いからひどい目に合うというケースもあるようです。

中には、出会い系サイトで割り切りを募集と言いつつそのままデリヘル扱いさせるつもりの悪質な業者が潜んでいることもあります。女性被害だけでなく、男性側も知らずにお金を請求されたり訴えられる側になったりすることもあります。相手が未成年であればより重い罪になり、知らなかったでは済まないこともあります。

割り切りというワードを見つけたらできるだけ関わらないほうが身の安全のためでしょう。 人間関係にはあらゆる割り切りがあることが分かりましたね。良い関係を続けるためのものもあれば、背筋が凍るような割り切った関係もありました。自分のために、相手の言う「割り切り」がどんなニュアンスなのかしっかり見極めていきましょう。 お気に入りに追加する